第2章

16.5

 司令室。

 アマンダは手帳を開いた。

 

 ―パンデミックについて―

 アフリカの中西部で起きている。

 確定的な原因は不明、ウイルスではない。

 チームγ(ガンマ)は寄生虫が原因として

 捜査を進めている。

 ―寄生虫について―

 原因は不明だが、凶暴化し、人間を殺して

 操るようになった。

 強い光を浴びている時は活性化するらし

 い。

 ―マイケルとボスについて―

 ブロックカウント部隊はボスと関わりがあ

 る者が多いが、マイケルは特別である。

 マイケルは15歳の時助けられ、それから

 ボスに育てられた。

 その為、仕事に私情を持ち込むことはあま

 り無い。

 マイケルが無性愛者なのとは関わりは無

 い。

 ―サーイ族について―

 アフリカの中西部に住む民族。

 主に狩りをして生活している。

 まるで日本の侍のようだ。

 ―ボスとチームαについて―

 ボスは何故アフリカに向かったのか。

 チームα(アルファ)は何故他のチームを

 壊滅させたのか。

 今回のパンデミックとの関連性はどうなの

 か。

 ―その他―

 例の怪物は何なのか。

 宝はあるのか。


 アマンダは手帳を閉じた。

 

 

 

 

 

(ここからはゾンビCITY1に出てきた人物が出てきます。1を読んでないと混乱する可能性があります。2本編とはあまり関係ありません)

 

 

 

 


 アフリカのサバンナ。

 赤い四輪駆動車を運転するのは、日本人。

 ジーパンに赤いTシャツを着ている初老の男性。

 助手席に座るのは、ジーパンに黄色いフードの付いた半袖の服を着ている若い白人男性。

 加山研介とジェイムズ・ダルガードだ。

 研介の無線機が繋がる。

 「どう?街は見えてきた?」

 「うーん、そうだな。あ、あった。あったぞ、ありす」

 遠くにうっすらと街が見える。

 「もう1度あれを見るのか。今回はW(ワールド)M(マニピュレイト)P(パーティ))の仕業じゃないといいけどな」

 「そうだな、あそこの近くにはテロ組織の拠点も有る。可能性は無くはない」

 「街に着いたらまた連絡をするよ」

 研介は無線を切った。

 「そういえば、ありすは何で佐々木と結婚したんだ?」

 「分からないが、それが愛ってもんだ。俺と香奈が結婚したように」

 「そうゆうもんか。てか俺だけか、結婚してねえの」

 「そうだな。優理も信太と一応結婚したし」

 研介は息を吐いた。

 

 街に着き、アリスに連絡を取った。

 「研介、ヘリが」

 見ると、軍のヘリがこちらに降りてきているのが分かった。

 風を防ごうとする。

 ヘリが着陸した。

 降りて来たのは、黒いYシャツにスーツのズボンを着た初老の男。

 「お前は、レイグル!」

 「そう、レイグル・リビィ・ロミオだ。15年ぶりか研介。それとジェイムズ」

 ヘリが飛んで行く。

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