第15話 のみすぎ、魔界のレベルの高さにドン引きする
魔法陣の後ろでメッセージの魔法が乱立している。
\オカズにしてオナニー/
\加速/
\ヒキニートさん無双希望/
\熟女が困っているのは忍びないから普通に助けてからのフラグ回収希望/
\「愛してる」って言ってみろ/
「おまいら弾幕うっせぇwww」
魔界の魔法ってテレビみたいに中継されてるんだ、うわぁ。
恥ずかしいわぁ、これ。
てか弾幕ってなんだろう。魔族の言っていることはよくわからん。
「女よ、運が良かったな!」
他人事のように流れていくメッセージをぼんやり眺めていると
体がふわっと浮いて元の位置に戻った。
「お前の時間のみを転ぶ前の状態に巻き戻してやったでケロ。
俺様程の術使いであれば、もっと沢山巻き戻して女子高生くらいにすることも可能でケロが非常に疲れるのでやらないでケロ。
それに巻き戻してもこのスペックだと美少女になるレベルではないでケロなぁ…。」
クソ失礼なカエルだ。
だが助けて貰っているから我慢我慢。大人だしねっ。
\人間の女すら調伏できない無能の絶望の叫び/
\BBAのご尊顔マダー?/
\本編(エロ)を始められない無能は生主やめちまえカス/
\パンツ脱いだ寒いはよ/
カエルが叩かれてる。もうフルボッコだ。
「お、お前ら安全圏にいるからって好き放題言いやがって!!
これが今日のもぎたてギャルだ!これ以上はもう出せないでケロ!」
そう言いながらカエルが耳を引っ張ってきた。
「痛い痛い、なにするのさ!!!」
その瞬間、魔法陣が光った。
うぉ、眩しい!
さっきの光はなんだったのか。
眩しさにしょぼしょぼする目を擦っていると、周りにメッセージの魔法が充満していた。
\なんだもっと旬のBBAを寄越せよー。/
\30代なんて女性の入り口にも入ってないだろふざけんな/
\筋肉が足りない。/
\ダルマ女との情事マダー?/
\よしそこで全身ペロペロだ/
\いけ早く生主のエクスカリバーを!/
\ひのきの棒だろいい加減にしろよwwwあれ性なるナイフだったっけ?/
変態のすくつだった(敢えて変換しない)
どうやらさっきの光は動画に顔出しするための光だったようだ。
というかどんだけレベル高いんだよ魔界www
動揺して思わず草が生えた。
「くそっ、こんなことなら人間ギャルの生おしっこシーン盗撮実況なんてしなければよかったケロ…。そもそも俺様人間なんかには興味ないケロ。
しかもこんな年増が釣れてしまったケロ。
ゲコゲコ動画人気生主としてのプライドをかけ人間界で決死の中継をして、
俺様の人気を不動のものにする計画が台無しケロ!
このまま恥を晒しただけで帰ったらただの笑いものだケロ!
みんなお前のせいだケロ!!責任とるでケロ!!!
言っておくが人間、これは俺様の趣味ではないケロ。
人気が出るからやっただけでケロ。
そもそも俺様は後ろ脚が生えかけくらいの
ぴっちぴちのオタマジャクシ以下にしか萌えないでケロ!」
半ばもうヤケクソになりながら逆ギレしてきた。
お前も負けず劣らず随分ハイレベルな趣味をお持ちで。
思わず目が泳いだ。
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