第35話:意地とズルさと深層心理と



「『ロック』ッ!」


 その声を合図に、この部屋は内側からは出ることの出来ない、ある意味密室となった。

 それどころか私は、体力を根こそぎ吸われて動くことすらできない。


 これではもう、襲われるほかないではないか。

 逃げ出す手段も、抵抗する術すらも、私は持ち合わせてはいないのだから。


 ……いや別に、口ではあんなこと言っておいて、本心では実は期待してるとか、そんなわけではない。

 私はカズマのように性欲を持て余した変態ではないし、ダクネスのようにこういう状況で興奮する変態でもないのだから。

 だから決して。

 決して、期待しているわけではない。


 前に言ったように、私は雰囲気を重要視するタイプなのだ。

 だからこのような状況、不本意でしかない。

 はい、本当に不本意です。


 そう思っていると、カズマは私を、すでに敷かれていた布団に優しく寝かせた。


 あぁ…私はこれから、襲われてしまうのですね?

 乱暴に服を脱がされ、獣と化したカズマに本能のまま犯されてしまうのです。

 しかし先程も言ったように、今の私は何も出来ない。

 だからこれは、仕方がない事なのだ。


 ……待ってください。

 これでは、ダクネスと全く一緒ではないですか。

 まるで私が、こうなって欲しいと願っているようではありませんか!


 違います。これはあくまで、現在の状況から知能の高い私が導き出したほぼ確定しうる未来なのです。

 決して、私の欲望のはずはありません。


 それを確認するために、カズマにも分かるように目を固く瞑ってみる。

 すると、視覚が消え、より敏感になった聴覚がガサゴソという物音を聞き取る。


 おそらく私が観念したと思い、行為の準備を始めたのだろう。

 全て私の想像通りだ。

 やはり、私の考えは欲望ではなく、未来を見据えた考察だったのだ。


 そんなことを再確認し、私はより一層、目を固く瞑る。

 ガサゴソという物音は、未だ続いている。

 すると、私の体の上にフワッと何かが掛けられる。


 ?

 カズマは一体、何をしているのだろうか?

 しかしここで目を開いては全てが水の泡。

 未だ固く目を瞑り続ける。


 すると少しして物音はやみ、部屋には静寂が訪れた。


 えっ。


 なんで静寂?

 意味がわかりません。

 あのカズマが、この状況で襲ってこない?

 昼には皆の前で一発ヤリたいなどと言い、爆裂魔法を撃って動けなくなった私にあんなことまでしたカズマが?


 もう何もかもが予想外で、私は今どんな状況なのかを確認するために目を開く。

 すると、先程まで立っていた場所に彼は居なくて。

 私の横で布団に入り寝っ転がり、目を閉じて今にも寝そうな状態だった。


「あ、あの……カズマ?

 その……何もしないんですか?」


「……ん、うぉ⁉︎

 なんだめぐみん、起きてたのか⁉︎」


 この人は一体何を言っているのだろう?

 もしや、私があの状況で寝たのだと思っていたのだろうか?

 この人は私がそんなに図太い神経の持ち主だとでも思っているのだろうか?


「あんな状況で、寝られるはずがないでしょう。なんですか、バカなんですか?」


「おい、何もそこまで言われる筋合いはないぞ。なんで俺が責められにゃならんのだ。

 そもそも、お前がさっきまで目瞑ってたからだろうが」


 まさか、目を瞑ったのが裏目にでるとは。

 この男、普段は散々エロい事を言ったり行動に移したりするくせに、本番になると鈍くなるのはどうかと思う。

 それとも、ただヘタレなだけなのだろうか。

 ……どっちもあり得るのが、この男の困ったところだ。


「目を瞑っていたのは、別に眠かったからではないですよ。

 目を瞑っていたのは、ただ……」


 目を瞑っていたのは、襲って欲しかったから。

 そんなこと言えるはずもなく、言葉が尻すぼみになってしまう。


 ん?

 いやいやいや、そうではない。

 何を考えているんだ私は。


 自分の考えを理解できずにいると、カズマがポツリと。


「ただ……なんだよ?

 そういえばさっき、何もしないんですか?っても言ってたよな?」


 すると、そこでカズマは黙り込む。

 ……こういう時だけ鋭いのも、どうかと思うのだが……。


「もしかしてお前……」


 そこまで聞いて自分顔が熱くなったのが分かり、先程掛けられた毛布で顔を隠す。


「俺に襲って欲しいのか?」


「〜〜〜〜〜ッ!」


 ズルい、この人は本当にズルい。

 こういう事は、理解したのならば男としては、確認などせずにすぐに行動に移すべきだと思う。

 女性にこういう事を問うのは、本当にズルいと思う。

 しかもこの男は。


「おい、隠れるなって。

 アレだろ?図星だったんだろ?」


 こうやって、人が嫌がることをすぐにしでかす。

 そしてこういう時は、大体はあのゲスいニヤケ顔をしているのだ。

 ……だから私は。


「違い……ます」


「ん?」


「違いますよ!そんなわけないでしょう!」


 こうやって、意地を張ってしまうのだ。


 おそらく私は、私の深層心理とやらは、もっとそういう事をこの人としたいのだろう。

 もっと触れ合いたいのだろう。

 それが、知らず知らずのうちに漏れてしまっていたから、あのような思考回路に陥っていたのだろう。


 しかし、私にも意地というものがある。

 それは、彼と出会う前の『紅魔族随一の魔法使い』としての私の意地だ。

 頑固で、強気で、自分を信じていて、そして何より、負けず嫌いな私の意地だ。


 彼の思い通りに事を運ばれてしまうことに、少し負けた気がしてしまうのである。

 だからこうやって、今の自分に嘘をついて張り合ってしまうのである。


 本当に自分は、まだ子供だなと思う。

 日頃あんなに大人だと言っておきながら、こういう場面で自分の負けを認められないのだから。


 そして彼は、そんな私の気持ちにおそらく気付いているのだろう。

 意地になって張り合ってしまう私に、そっと知らないふりをして勝ちを譲るのだ。


「そうかぁ…。俺は結構溜まっちまって、今すぐにでもしたいんだけどなぁ」


 ズルい、この人は本当にズルいと思う。

 こうやって何気ない一言で、やっぱり私はこの人が好きなんだなと、再確認させてしまうのだから。

 そして私は。


「……そうですか。

 それなら……しょうがないですね」


 愛しい人の口癖を真似して、体を委ねた。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 暗闇の中で、月明かりだけを頼りにカズマは私の服を脱がせる。

 その手つきは、少し迷いが見られた1回目とは違って優しさが垣間見える。

 私を傷付けないようにと、気を配っているのが分かる。

 それを理解すると心が暖かくなってくる。


 先程散々助けられた私には、それだけで十分だった。


 しかし、そんなカズマでもやはり男性なのだ。

 優しい手つきの中には、これからすることへの期待の感情も読み取れる。


「カズマ、我慢しなくていいですよ。

 あなたの好きなようにしてください」


 そして私がそう告げるとカズマは、私の胸を舐め始めた。


「ふぁ……んっ…」


 急に来た電流のような刺激に、思わず声が漏れてしまう。

 そしてカズマは、空いていた手でもう片方の胸と、私の局部に手を伸ばす。


「んっ……んんっ……!」


 あまりこういうことに慣れていない私にとっては、急に増えた刺激に対して、我慢しても抑えきれない声が漏れてしまう。


「んっ……はぁっ…はぁっ…」


 私が声を抑えられてないことを知りながらなお、カズマは続ける。



 そして、ふと。

 居間で寝ている人たちに聞こえたりしていないだろうか?

 というか、母は盗み聞きなどしていないだろうか?

 そんなことを考えてしまう。


 そんな風に、誰かに聞かれているかもしれないと思うと、何かイケナイ事をしているような気分になった。


 するとそんなことを考えているうちにカズマは私の胸から口を離し、私に口付けをした。

 たったそれだけの行為で、この人とならばイケナイ事でも良いかなと思えてしまう。

 そして私は彼の背中に手を回し、ギュッと抱き寄せる。


 互いの舌が触れ合い、唾液が混ざり合い、頭が段々とボーっとしてくる。

 それと同時に、身体が火照っていくのが分かる。


 唇を離し、カズマが言う。


「めぐみん……挿れるぞ?」


「好きにしてくれて……いいですよ」


 そう告げるとカズマが、私の中に入ってくる。

 初めてはすこし痛かったのだが、今回はそれほど痛くはない。

 むしろ、気持ちいいと思えてしまった。

 またカズマと繋がれたと、喜びの感情が湧いた。

 そしてそれと同時に、カズマが動き出す。


「んっ……んっ……カズ、マぁっ……!」


 奥を疲れるたびに、体全体に電流が流れるような快感が響きわたる。

 そしてそれと同時に、お腹の中に暖かい何かが……!


 ……暖かい何か?

 えっと……。


 …………え?


「えっと……カズマ?」


 急に動きを止めたカズマに呼びかける。

 しかしカズマはそれに答えるどころか、こちらに目を向けようともしない。


「あの、もしかして……」


「言うな!それ以上何も言うな!」


 あぁ、はい、分かりました。

 イっちゃっ……


「地の文でもダメ!」


「そ、そうですか……」


 あまりの真剣さに若干引きつつも、もうその事については考えない事にする。


 しかし、何故そこまで焦っているのだろうか?

 もう一度大きくすればいいのではないのだろうか?


「カズマカズマ、もう一度大きくすれば良いではないですか」


 するとカズマは、未だ目を合わせずに。


「……あのな、男には賢者タイムっていうものがあって、そう簡単にはいかないんだよ」


「賢者タイム?」


「……ああ、賢者タイムってのは、男が射精するとその後しばらくの間性的欲求が湧きづらくなることのことを言うんだよ……って、なんでこんな状況で俺はこんな事を説明してるんだ……」


 ほう、そんなものがあるのか。

 また新しい知識が増えました。

 ……ではなくて、それは困った。

 何が困ったかというと、私がまだイっていない。

 これではまるで、俗に言う生殺しというやつではないか。


 私には、こんな事で興奮するような特殊な性癖は備わっていない。

 ここは何としてでもまた立たせて貰わなくては。


「……カズマは、あんな三擦り半で満足してしまうのですか?」


「お、おまっ…!

 三擦り半なんて言葉どこで……!」


「私は、まだ全然満足していないというのに……」


「……え?」


 ……よし、もう一押し。

 ならばここで扇情的なポーズをとって。


「私は、もっとカズマと繋がりたいんです」


 それを告げると、カズマの顔は見る見るうちに赤くなっていく。

 そしてそれと同時に、カズマのアレも段々と大きくなっていく。


 よし、作戦成功!


「お、お前……ソレ、外では絶対やるなよ」


「こんな事、カズマ以外には見せませんよ」


 そしてまた元気になったカズマは、また私の中に入ってきた。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「んっ…んっ…」


 次のカズマは、すぐに果てることは無かった。

 そしてあれから5分ほど、私たちは行為を続けていた。


「カズ…マぁっ…んっ…はぁっ、はぁっ…」


「めぐ…みんっ……!」


 今の私たちは、先程までと体制が違う。

 私が四つん這いになり、カズマが後ろから攻める体制だ。


 私的には顔を見ながらしたいのだが、カズマがこうしたいというのだから仕方がない。


 しかしこれはこれで、先程までとは違う場所に当たるので、違う快感が身体に響く。

 未だ慣れていない刺激の、さらに未体験な領域に至り、すでに私の脳はいっぱいいっぱいになっている。


「めぐ…みんっ……!」


「な、何ですか……?」


 先程までの不意に漏れていたような声ではなく、呼びかけてくるようなカズマの声に私は返事をする。


「か、可愛いぞ…!」


「えっ」


 な、なんで今?

 いや、嬉しいことには嬉しいのだが、なぜこの状況で?

 もっと他にも、言って欲しい場面なんて幾つでもあるというのに。


 すると、今まで私の腰にあったカズマの手が、スルスルと登ってきて私の乳首を摘んでくる。


「え、ちょ……んんっ!」


 ただでさえもう既に頭がいっぱいいっぱいだというのに、これ以上の刺激を与えられては……!


「か、カズマ、ちょっと待……んんっ!」


 そう言いかけた瞬間、カズマの腰の動きが速くなる。

 これでは、このままでは……!


「んっ……あっ……んっ……!」


 おそらく、今現在カズマに私の声は届いていない。

 しかし、私にはどうしても譲れないことがある。


「ま、待ってください、待ってくださいカズマ!」


「ぇ……あ、わ、悪いめぐみん!

 大丈夫か?もしかして、痛かったのか⁉︎」


 私の呼びかけに、どうにか戻ったカズマは私を心配する。

 しかし、そうではないのだ。


「いえ、大丈夫です……」


「じゃ、じゃあ一体……?」


 それは、まだ少し子供な私の、小さな私的な願い。

 だがこれだけは、譲りたくないのだ。


「せめて、イくときだけでも、あなたの顔を見ながらイキたいんです……」


「〜〜〜〜〜〜ッ!」


 そう伝えるとカズマは顔を赤くし、私の中にいる息子をさらに大きくさせる。

 そして次は先程までとは体制を変え、向き合って、キスをしながら動く。


「んっ……ふぅっ……んっ……!」


 やはり私は、彼の顔が見られるこの体制の方が好きだ。

 そしてその彼の顔が、私と交わることによってどのような表情になるのかを見るのが楽しみだったりするのだが、これは伝えると何か言われそうなので黙っておく。


 するとカズマは私の背に手を回して言う。

 それと同時に、私も彼の背に手を回す。


「め、めぐみん……俺、もう……!」


「ええ、来てください……!」


 そして二人はギュッと抱きしめ合い、


「めぐ、みんっ……!」

「カズマぁ、あぁっ……!」


 互いの名前を呼びあい、次こそは、二人で同時に果てた。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「まったく、カズマが単純で本当に助かりましたよ」


「……悪かったって」


 行為を終えた私たちは、布団の中で話をしている。

 カズマは私に背を向けてはいるが。


 今の私の言葉は、一度イってしまったカズマが私の言葉ですぐに元気を取り戻したことを示している。

 だがしかし、そうなった原因といえば…。


「でもまさか、あんなに速くイってしまうとは思いませんでした」


「だから悪かったって言ってるだろ!

 お前の辞書にはオーバーキルという文字はないのか⁉︎

 俺の心はもうズタズタだよチクショー!」


「カズマがなぜそんなに怒っているのかは知りませんが、あなたは私を誰だと思ってるんですか?

 あの世界最強の攻撃魔法の使い手、めぐみんですよ?」


「そうだった!こいつはそういうやつだった!」


 何が原因でそんなに怒っているのか知らないが、おそらく理解する必要のないことなのでそこは無視しておく。


「そんなに怒んないでください。

 お詫びに、そういう事をするためのこれからのハードルを下げてあげますから」


「……そういう事について詳しく」


「あなたは清純な少女に何を言わせるつもりですか?」


 つい先程までとは意見が変わっているが、理由など決まりきったようなものだ。

 ただ単に今回ヤってみて、これなら毎日とは言わなくても、たまにならしてもいいかなと思えたからだ。


 理由のそのまた理由としては、おそらく私のはカズマよりよっぽどマシな理由だとは思うが。

 おそらくカズマは性欲からだが、私は、愛し合う手段としてこの行為を認めたのであって、決して性欲のためではない。


 とまあ、実際に伝えるわけではないことをいつまでも考えていても意味がない。

 そう思って、一段落つけようとしたのだが。


「ちなみに、低くなったハードルってのは現実にはどんな条件なんだ?」


 そういえば、ハードルを下げると言ったものの実際にはどれほどの条件があれば自分は許せるのだろうか?

 そう思い、ふと考えてみる。


 ……よし、決めた。


「では、アクアとダクネスが屋敷にいない夜、としますか」


「なっ、それじゃあほとんど出来ないじゃないか!」


「それはそうでしょう。

 だって、夜の営みをパーティーメンバーに見つかるなんて、カズマも嫌でしょう?」


「いや、別に全然いいけど」


 そうでした、こいつはこういう男でした。

 何でしょう、さっきのカズマの気持ちが今になってわかってしまいました。


「そ、それでも、ダクネスやアクアが気まずくなってしまうでしょう」


「いや、ダクネスなんかは喜んで覗いたり盗み聞きしたりして来そうじゃね?

 ハァハァ言いながら俺たちを見て興奮してると思うぞ?」


 そうでした、あいつはそういう女でした。

 普段は、多少お嬢様ゆえの物知らずなところはあるが、常識的なダクネスではあるが、こういう事に限ってはアクセルの中でも1.2を争うどうしようもできない類に分類されてしまうのだ。

 …私はもちろん、いつでも常識的ですよ?


「……でもまあ、アクアに見られたらおしまいだよな。

 何をされるかわかったもんじゃない」


 それについては、私も同感だ。

 現に、この人と付き合い始めた日の次の朝。

 私たちが寄り添って寝ているところを目撃した彼女は、即刻ギルドへ向かいそれを言いふらしたのだ。

 今となってみれば、いい思い出だと笑いあえるのだが。


「ふふっ」


「ん?どうした?」


「いえ、少し思い出に浸っていだだけです。

 ……そういえば、服を着ましょう。

 前回はそのまま寝てしまったせいで、翌朝大変な事になりましたからね」


 そう、前回は行為を終えた後、疲れて服を着ないまま寝てしまったせいで、翌朝裸姿を我が母に見つかってしまうという大失態を犯してしまったのだ。

 しかし、私は学ぶ女。

 同じ失態は、二度と繰り返さない……!


 そう思い、服を着ようとすると。


「え?何言ってんだよ?」


「え?」


 私は今、何か変なことを言っただろうか?

 カズマの思わぬ返答に困惑していると。


「まだまだ夜は、これからだろ?」


「……え?」


 いえ、変なことを言ってるのは私ではありませんでした。


「今の時間は、行為の間の休憩みたいなものだ。

 それにあんな誘い方しといて、一回で治るとでも思ったのか?」


 いや、あなたが途中でイってしまったから、実質二回してますよ?


 それを伝える前に唇は塞がれ、私は再び布団に押し倒された。





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