春眠、暁を覚えず

ピピピピ 目覚ましが鳴る

「朝だよ」 君の声がする

「3分」  僕はまるくなる

「朝ごはん」 君が布団を引きはがす

「いただきます」 僕はようやく起き上がる


「春眠、暁を覚えず」

コーヒーを一口飲んで君が言う

「別に、いいでしょ」

トーストを一口かじって僕は言う


「遅刻しちゃうよ」

心配そうに君が言う


「別に、いいよ」

なるだけ明るく僕は言う


君の好きだった花を飾って

君のお気に入りだったカップにコーヒーを淹れて


笑っている君がいて


このまま朝が来なければいいのにね


また、さよならの陽が昇る

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春詩 Kanako @kk0268

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