3-2
美羽が 恥ずかしそうにして口にした内容に
片岡は思わず(へっ!)と、気の抜けた返事をする
(お願い!帰りにもう一回、私としてほしいの。。)
(それは。。彼との話の前だし。。)
(だからなの!忘れたいし、少しの感情も消したまま、別れたいから
片岡くんを思いながら、その気持ちをぶつけたい。。)
必死そうに、けれど、一杯一杯で無茶苦茶なセリフに対して
片岡は力強く美羽を抱きしめて、ボソッと囁いた
(すげー嬉しい。。筋も通ってないけど、だから余計に嬉しい。。いいよ
栗田さんがそれで整理がつけれるなら、行こうか)
(美羽でいいよ?)
お互いに改めて一瞬顔を見たが
気恥ずかしくて反らしていた
恥ずかしそうにしながらも指を絡めて
階段を二人で降りていく
仕事も無事に終わり
歳が一番上の上司が
打ち上げに行くぞと口にして
周りもそれに対して反対の空気もなく
寧ろ、気乗りする勢力の方が多く感じる
そんな中で片岡が 上司に向かって一言、突き付けた
(今日は上がっても良いですか?おれ大事な用事があって
間に合ったら顔は出しますから)
美羽は、心の中でうまい!と絶賛の言葉を叫んだ
しかし、自分の回避の方法のいい手が見つからなかった。。
オロオロしていると
片岡が話を続けた
(それで、今日は栗田さんは車なんで
送迎頼んでて、良いでしょうか?)
一番上の上司は、間に合ったら行きたいとゆう
姿勢が気に入り、心良く オッケイのサインを出した
(よかったな。。?)
(流石だね。。)
こそこそと耳打ちしながら会話をして
みんなよりも最後尾で部屋を出て
そのままホテルに向かった。。
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