2-2

(でも残念だなー、あんたの彼の料理美味しいのに)


(というか、集らないでよ!私の栄養源なんだから、おもに胸の。。)


(確かにねーいつもキャベツ入ってるもんね?)


彼がキャベツを入れる様になったのは、私が前に胸の事を気にしていたら

テレビでやっていた情報で昔、キャベツが良いと言っていたのを、見たと言うと


わざわざ、ネットで番組名を探して調べてくれた

それからずっと入っていて


しかも創作料理で美味である


(でも、まだまだね?効果のほどは。。)


(これでもBに昇格したもん! てか、だったらロールキャベツ摘ままないでよ!)


(だからさーそこまでしてくれたんだから、信じてあげれば?疑ってんでしょ?)


(うん。。でも、信じてもいるかなぁ。。)


的をつかれて一瞬だけど、箸の動きが止まってしまった。。

実際の所。。。この間から、私の事も、ほんとは気に入らないのかとか


あの日から、一言も口を話さないこととか、電話の相手とか


そうゆうものが心配でたまらない。。今日だって

社食のロールキャベツを見ては


きっと変わらない焚人の気持ちの証しでも有るのだから



(まーでもさ!暫くどうせ、帰れないんだし、少し距離置くのもアンタにはいいかもね?

じゃー私は昼終わりだから行くねー)


(あっ、待っ。。)


香を引き止めて、もう一つの悩みの彼の癖。。の事を相談しようか迷った

でも結局、彼を変な人だと思われたくない気持ちもあるから、それはできなかった。。



次の朝、私はホテルの部屋で目を冷まして

会社に向かう


幸い、昨日よりも最初から

仕事のペースは上々で

余計な事すら考える隙もないくらいに忙しく

二日目も無事に過ぎていった


(戻りたくないなぁ)


仕事の時間外はマイナスな事ばかりが、入り込んでくるし

家事も得意ではない私は、結局ホテルではなく、香の家で居候しても

ご飯も作れずにただ待っていた。。料理以外でもそうだ


仕事で暇があると、ただ悶々とするしかない、想像を過った。。


周りがデスクから離れて帰っていく中で

私は時間の潰し方を考えていると

香に話を振られた


(美羽~ カラオケ行かない?曜日割りしてる所あってさ、今日はその日なんだー)


(えっ 行きたい!でも、香 今日は予定あるんじゃ?)


(あぁー いいのいいの!対した事じゃないし、最近ストレスも溜め込んでるしね)


そう言ってくれた、けれど、更衣室で、お互いに着替えていると

香の私服は、明らかにどこかに出掛ける時の装いだった

すぐにお礼も言いたかったけど、それも悪い気がして


ありがとうの変わりに、沢山楽しもうと思えた、香もそう言ってくれてる気がした


カラオケ店に着くと、言っていた通り割引に誘われて

カウンターの前には多くの人が並んでいた


(うーん。。部屋あるかな、とりあえず並ぼうか?)


(そうだね、無理なら他の所にいけばいいし、私が奢るよ)


(おおーサンキュー、美羽は景気いいねー)


正直もう、香のお陰で気分は充分に上がっているし

ただ二人ではしゃげる所に行きたいと思う


彼が、お弁当を毎日も持たせてくれるお陰で

毎月、結構な節約にも繋がっていて

 

香に奮発できるのも改めて彼に感謝した










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る