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私もまだ学生の時は、好きだからの言葉で、疑問に思っていても

それだけで良い方に考えていて、嫌じゃなかったし[別にいいや]と深く考えてなかった


でももう流石に無理だった。。

この前なんか。。


(もーうほらぁ!歯形残るし!

。。なにこれ?イチゴジャム?)



(さっきまでパン食っててさ。。)  


(だったらせめて歯磨きのあとにしてよー)


(逃げるでしょ?)


こんなやり取りもつい三日前だ。。

  

昨日は、入社してはじめての大きな、私にとってはだけど、大役の仕事を任せられ

責任を感じる臨場感に酔っていて、昨日は同僚の女友達と

夜通し飲んでいて、明け方の5時頃にアパートに帰宅した

この旅ケースは、自分の服が入っていて、スウェットも友達のだった。。

それをさっきの親子に、捨てられた女と認識された。。


そして。。少しのホロ酔いの状態でも

ドアノブを触った瞬間、今日もまた、最初にされる事はアレだろうなー

そう思って帰宅した。。


そして、社会人になって初めて自分に酔っている私は

理由なく行われる彼の行動についてもう一度、言及してみた。。



(。。お帰り美羽さん、腕出してくれる? )


(ねぇ。。もうやめようよ。。こういうの)


(それは無理かな。。)


(んー。。なんで?理由ないんでしょ、私ももうこうゆうので喜べないしさ。。)


彼はものすごくはっきりとしない態度や雰囲気で私の顔を見ようともしない


そして私はいつもならここで言っていた(まぁ良いか、なんか言わないよ?)

と、強い意思表示をした


すると彼は気持ちが先走ったみたいに、無理矢理に私の腕を掴んで

実行しようとしてきた。。




普段は強行的な態度や仕草を出さない彼の動きで


驚きと不安で、無意識に、一喝するような言葉を連鎖的に口にしてしまい


(いい加減にして!理由もないし、聞いても教えてくれないなら、一緒にいたくない)


不満が感情と一緒に混ざって、思ってもいない言葉まで言いはなっていた。。


それでも、ここまですれば彼だって、と、そんな期待も思いながらゆっくり彼の事を確認してみる


でも、彼が言ってくれたのは私が欲しい答えではなく。。



(美羽さんがそうしたいなら、僕はなにも言わないよ。。)


その言葉の意味がなんなのかとか、そんなことよりも先に

考えたり想ってくれない事が悲しくて

そんな事を言う彼の側に居たくなくて何処かへ逃げ出したくなった。。


(もーなに考えてんのか解んない!もういい)


そして、もう一度、服も荷物もそのまま

家履きのスリッパのまま部屋を出た



出ようとしたが。。

やっぱり戻って踏みとどまり

彼に文句を伝える



(私は怒ってんの!焚人のせいなんだからね?)


ジリジリ詰めよって精神的な揺さぶりを与えてみた


(ごめんね。。でも僕は別れたいとは思ってなかったから、そこは解っててね)


(。。。)


彼の言葉の意味は解んない、けど、動きの意味はみたまま理解できる。。

自分の荷物を一ヶ所に集めだした。。

(どこいくの?もう仕事だっけ?焚人、連休だよね)


そう言うと彼は妙な態度をとる

それは、私の頬をハンカチで拭き取った


(美羽さんもそんなに嫌みたいだし、俺も理由は言えないし、別れよう?)


(なんで?私さっきまで怒ってたんだよ?なのに、さっき近所の子に泣いてるって言われたの!)


そう、あの子供には泣いてる事がわかるし

なのに彼には伝わらないらしい。。



彼の頭では

さっきの私の言葉は、別れる、になっていたようだ


彼は私の感情の違和感に困り果てている


(けど、美羽さん泣いてるよね?顔見てらんないし。。)


そう言ってまた私の涙をハンカチで拭ってくれた


(解んないの?イライラしたけど、泣いてるんだから、そんで帰って来たんだから)


(このままで良いってことかな?)


(まぁね!)


私は、苦くハニカミながら、彼に腕を差し出した

もうこんなことで、蒸し返すのはいやになったし、何か特別に困るわけでもない


それでも、理由は気になるし、知りたかったけど

別れるまでいくなら、天秤に掛ける物でもなかった。。



(やっぱりいいわ、今日はもう、大丈夫だし、俺もごめんね?)

彼が携帯を見ながらそう言う。。。


(えっいいの?じゃー今までの、なんか無駄じゃない。。)


余りにも簡単に解決し過ぎて気力がうすれていった

そして、彼に自分の携帯を渡された


部屋を出ていった時に床に落ちてしまったらしい

どうやらさっきの携帯は私のみたいだ

同機種だから解らなかった


(悪いね、少しメールの頭の方見えちゃったからさ)


その後はキチンと仲直りして、彼は出掛けてくると言って

帰って来たのは深夜の一時頃だった。。


そして、それ以降に、彼が私の腕を舐める事はそれっきり無くなった




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