10話 闇鍋
ナイトメアの素性を知らせると、アリスは早速動いた。といっても病床から起きられない身であるため電話を何本かかけた程度なのだが、それによって事態は急速に収束。
……すれば楽だったのだが、現実のしがらみほど面倒な事はないと思い知らされる。ナイトメアが
保並沙夜は確かに両親が医者だと言っていた。家族揃って王港市にやってきたのなら、母も当然どこかの病院に勤めているだろう。それがアリスが入院している病院の精神科医、という事もあり得る話ではある。しかしあり得るからといっても実際に起きているのを目の当たりにすると「どうしてこうなった」以外の感想が出てこない。
担当医である保並沙奈医師の治療は的確で献身的。俺は会った事がないのだが、アリスは随分感謝しているらしい。最新医学を取り入れつつ、患者目線で親身になって接してくれる正に理想の医者だという。聞いているだけでも、彼女がいなければアリスは今よりももっと酷い事になっていただろうと想像できる。
そして、その恩義ある医者の息子がナイトメア。
ナイトメアが陥れた相手をその母が救おうとしている。しかもどうやらナイトメアは
まるで性質の悪い冗談だ。
アリスもナイトメアの正体が分かれば裏に表に圧力をかける予定だったのだが、流石に現在進行形で命を助けられている恩人の家族を脅すのは無理があった。「夢の中であなたの息子に殺されかけています。やめさせて下さい」などと「脅迫」ではなく「お願い」をしても優しく聞いて上手く流され「錯乱の症状が出ている」と判断されるだけだろう。実際そうなったらしい。
そこでアリスはまず
しかしこれは失敗。原因は保並透がマメに寝る奴だった事だ。
探偵の報告によると、授業態度は極めて真面目だが、休み時間のたびにほんの数分目を閉じて壁にもたれかかるという。そしてその数分の間に、
ちなみに周囲からは「頭の良い透くんのちょっと変わった習慣」程度に思われているらしい。普段の態度が真面目だと奇行も愛嬌と取られる。何か納得がいかない。
アリスは睡眠のリズムがぐちゃぐちゃになっていて、眠いのに寝られない、寝たくないのに寝てしまう、寝てもすぐに目が醒めてしまう、などの不安定な症状に悩まされている。ほんの数分の時間があれば
他にもナイトメアに超一流大学医学部への推薦取り付けを提案したり、
妹の保並沙夜はと言えば、大きな変化はなかった。
保並透は悪事を働きだしてから
その話をする時に長宗我部も同席していたのだが、聞いているだけで気分が悪くなる畜生行為の数々を聞かされても沙夜は兄を軽蔑する事はなかったようだ。
沙夜はアリスに会った事がない。俺やニクスと親しい訳では無いし、
しかし暴れだしてから急に
沙夜の立場としては兄の味方で、アリス側に立っている長宗我部とは最近少し気まずい雰囲気になってしまっている。
沙夜を通してナイトメアを懐柔しようとアリスからも話が来ているようだが、沙夜はアリスや俺、ニクスには冷めた対応しかしてこない。保並家での「脅迫」の悪印象が強すぎる。長宗我部が間にいなければ警察沙汰だろう。どう考えても悪いのはナイトメアなのだが、
ナイトメアの正体は明らかになったが、事態は改善していない。ナイトメアが言うように遠く離れた場所に移住し静養する、という事も提案したのだが、それは他でもないアリス自身が却下した。部下の反乱には屈しない、らしい。
アリスは「死んでも」引かない。
事件の決着は未だつかない。
執拗にアリスを攻撃し、それを守ろうとする俺達を甚振る。いくら奮闘してもナイトメアの人海戦術には勝てない。それどころか日を追う毎にナイトメアの戦術は洗練され、軍隊じみてくる。
それに対し、ニクスは打開策を打ち出してきた。まずやったのは二人で学校をサボリ、昼寝をする事だ。
「学校休んで昼寝って、すごく悪い事してる気分……」
「ニクスは普段真面目に授業受けてるんだろ? 一日ぐらい休んだって何てことないだろ」
「そ、そうだよね!」
「俺はヤバいけどな」
普段の授業態度は良くないし成績も良くない。一応担任に風邪を引いたと連絡を入れてはあるがどこまで信じているか不明だ。今家にいる母もかなり怪しんでいる。これが日ごろの行いのツケか。
まあ学校の話は置いておくとしよう。重要なのはサボって何をするかだ。この時間帯にここに来て欲しいと言われただけで、内容についてはまだ説明してもらっていない。
「それでどうするって?」
「ちょっと集めたいものがあって。ナイトメアは昼間も時々こっちに来るけど、大体ボスの方に行くでしょ? ボスの方に行かなければ気付かれずに動けるはず。これ、集めて欲しいもののリスト」
そう言ってニクスは俺に羊皮紙の切れ端を渡すと、自分は大鍋を取り出し、それを火にかけはじめた。
「何をするんだ?」
「後で説明するからまずは集めてきて。ほら早く」
手を振って追い払われ、俺は首を傾げながら森に入った。
ニクスは魔女だ。魔女が大鍋を火にかければ、それは子供を煮て食べるか薬を作るものと相場が決まっている。
それは分かるが今それをやって何をしようとしているのかが分からない。
分からないが、ニクスなりの考えがあるのだろう。
メモには「浄化したヴァンパイアの血液」「ルーン熊の胆汁」「雄バジリスクの瞳」「河童の皿の水」「海蝉のエキス」などといった素材がズラリと並んでいる。これだけの素材を集めるのは大変そうだ。
しかし幻獣の生態は全て俺が考えたものだ。どこをどう探し、どうすれば素材を採取できるか。最短ルートが俺には分かる。
ヴァンパイアは血液を撒いておけば匂いに惹かれて寄って来る。中でもユニコーンかカーバンクルの血液が最も有効だ。そこをミスリルの刃で刺せば血液が採れる。
ルーン熊は強靭な幻獣であり、正面から倒して胆汁を採るのは難しい。ルーン熊の死体を使役している骸山猫と取引をして分けて貰う方がむしろ確実だ。
バジリスクは今は繁殖期ではないため、比較的御しやすい。バジリスクは獲物を襲う都合上、獣道の付近に潜んでいる事が多い。捕食直後で腹が膨れ、動きが鈍った中サイズ程度のバジリスクなら毒対策さえしておけばなんとか目玉を採取できる。
河童の皿の水は交渉次第だ。堕落した河童のキュウリ畑の場所は把握している。そこに行けば水を分けて貰えるだろう。
海蝉は塩湖に棲息するが、わざわざ湖に乗り出すより、沿岸で感電死しているトウメイペンギンの口の中からくすねる方が手っ取り早い。
頭の中で計画を立て、森を駆けまわって素材を集める。何度か怒った幻獣に襲われ死にかけたが、なんとか逃げ切り、六時間ほどで全ての素材を集めきってニクスの元に帰還した。
ニクスはアルルーナの葉をすり潰し、大鍋に少しずつ入れているところだった。
「集めてきたぞ」
「ん、ありがとう。ご苦労様。あとは私がやるから休んでて大丈夫」
「それで結局何を作ってるんだ」
俺から素材を受け取ったニクスは魔女っぽい含み笑いをして言った。
「もちろん魔法薬だよ。一滴飲めば千の悪魔を討ち滅ぼす力が手に入る強力なやつ。私達だけで勝てないなら幻獣の力を借りればいい」
「あー……強そうな幻獣の素材集めて煮込んでもそういう薬はできないぞ」
あまりに簡単に言うので、ニクスは何か勘違いをしているのではないだろうかと心配になった。
確かに、幻獣は何かしらの魔力を持っている。たぶん魔法薬の材料になるだろう。しかし俺は魔法薬の材料にする事を想定して幻獣を創った訳では無い。
黒魔女ごっこがしたかったのなら、残念だが無理だ。どの幻獣の素材がどんな魔法薬の材料になるのかなど考えていない。
しかしニクスは俺の不安などどこ吹く風で、フラスコやビーカー、漏斗を取り出し手際よく調合の準備を始める。
「ヒプノスが考えてる事は分かるけど、心配しなくていいよ。私は魔女だからね。魔法薬を調合できない魔女なんていない」
「どういう理屈だそれは。本当に大丈夫か?」
よく見もせずにアルルーナの葉をまた数枚千切って大鍋に投入する。ヒヒヒ、と細い笑い声が漏れていた。ニクスまで精神的に追い込まれておかしくなってしまったのではないか。怖くなってきたぞ。
ニクスは心なしかウキウキと説明を始めた。
「別に適当に調合してる訳じゃないから大丈夫。今やってるのは簡単に言えば四体液説と四元素説をベースにしてプリマ・マテリアに近付けた物質を抽出するための調合で、プリマ・マテリアが抽出できたらそこに形相を付加して目的の魔法薬を作ろうって理論なのね。まずヴァンパイアの血液は熱性・湿性、つまり四元素説の風の性質。ルーン熊の胆汁は土かとも思ったんだけど、毒性のキノコを解毒できるぐらいの生命力がある事を考えると黄胆汁、つまり熱性・乾性で火の性質だって事は分かるよね。
ね、簡単でしょ?」
「お、おう……?」
何を言っているのか全然分からんぞ。四元素がどうとか言っているのだけは分かったが。
俺のちんぷんかんぷんなアリクイ面を見てニクスはため息を吐いた。ため息を吐きたいのはこっちだ。オオアリクイに分かる言葉で話せ。
「分かりやすく説明したつもりだったんだけどな。じゃあもーーーーーーーっと噛み砕くね。この世の物が四つの元素で創られてるって話は聞いた事ある? 土、水、火、風の四つ。ゲームでよく出てくるでしょ」
「ああ、それは分かる」
「原始的な四元素説の解釈だとね、第一元素っていう根源的な元素があって、それに形相……烙印が押される事で四元素になるのね」
「はあ?」
「……第一元素という白紙に四種類の色を付けると四色の紙ができる。分かる?」
「ああ、オッケー分かる」
「私は四色の紙を同じ枚数だけ集めたの。光三原色って分かる? 透明な光は三色の色が均等に混ざってできているっていう話なんだけど。理論はそれと同じで、四色の紙を同じ枚数集めて混ぜる事で、色をぴったり相殺して、元の白紙にしようとしてるの。大丈夫? ついてきてる?」
「な、なんとか」
「あとはできた白紙に『強化薬』って書き込めば強化薬の完成。分かった?」
俺は曖昧に頷いた。なんとなくは分かった。
しかしニクスなりに理論は考えているようだが、実際にそう上手くいくものだろうか。
俺は控えめに異議を申し立ててみる事にした。
「それ失敗したらどうするんだ? 時間無駄にするだけだろ」
「大丈夫、成功するから」
「自信満々だな……」
「ヒプノスを信じてるからね。ヒプノスが創った幻獣は本当に凄いよ。全ての幻獣が複雑に、でもすっきり絡み合ってる。姿形はバラバラだけど、なんていうのかな、同じ道に沿って創られてるのが分かる。こういう幻獣考えたから創ろうとか、この幻獣はもっと強くしようとか、そういう子供っぽい、こう、場当たり的っていうの? テキトーさが無い。全部『生きてる』。その幻獣にはその幻獣の生き方があって、ヒプノスが本当にそれを大切にしてるのが伝わってくる。私はその幻獣が持ってる『芯』を感じて、探して、集めて、使わせて貰ってるだけ。だからヒプノスがちゃんと幻獣を創ってればこの魔法薬もちゃんと出来る」
つまり絶対成功するって事。
ニクスはそう言って微笑んだ。
本人にその気があるのか知らないがすさまじく挑発的だった。その言い方だと俺が幻獣
なるほど、確かにそれは絶対に成功する。
ニクスは俺の幻獣へのこだわりを信じている。俺もニクスの魔女へのこだわりを信じよう。そうだ。当たり前だ。そりゃ魔女なら魔法薬ぐらい作るさ。おかしい事など何もない。
寝すぎると夜に目が冴えて眠れなくなってしまうので、魔法薬の調合はニクスに任せ、俺は一度起きた。
疑り深く体温計を口に入れようとしてくる母をなんとか誤魔化して追い返し、おかゆを頂戴する。そして「大はくりょく! きょうりゅうずかん」を読んで暇を潰し、夜になってからもう一度
そこではローブをまだらに変色させ、焦げ臭い臭いを漂わせたニクスが誇らしげに透明な液体が入ったガラス瓶を掲げていた。
「できたのか」
「当然! 一口飲めば一晩は無敵……ドラゴン以外には無敵になれるよ」
律儀に言い直したニクスから瓶を受け取り、匂いを嗅ぐ。一嗅ぎしただけで脳みその裏が熱くなったような感じがした。小学生の頃よく感じた、今なら車を素手で止められそうとか、手からビームを出せそうとか、ああいう無根拠な確信と似た感覚だ。
匂いだけで察しがついた。なるほど。つまりあの錯覚でしかなかった感覚が本物になる薬なわけだ。
ニクスは長時間眠り過ぎて
瓶の口を開け、一口含んで飲み下す。
効果は速やかで、劇的だった。無限の力そのものが液体になったようだった。心臓の鼓動一回ごとにただ「力」としか表現できないモノが全身に染み込み、駆け巡る。
湧き上がる全能感は咆哮になって溢れ出た。
「ヴォオ゛オ゛オ゛オ゛ー!」
嗅覚までも研ぎ澄まされ、ナイトメアの異物臭がよくわかる。地を蹴れば草原の土が爆散し、一瞬で音速を超える。
俺は今、一匹の怪物になった。
戦わない内から既に疲労困憊のアリスに容赦なく襲い掛かるカラス仮面の軍勢の横腹を俺は全力で食い破った。ただの突進だが、当たった奴ははじけ飛び、当たらなかった奴も衝撃波で吹き飛んでいく。腕を振れば得体の知れない波動が出て数百人をまとめてズタズタに引き裂き、鳴き声を上げれば空気が震えバタバタと気絶していく。
一挙一動が攻撃になる凄まじい反則性能だった。目を丸くしているアリスを巻き込まないようにするのだけには気を遣う。
だが、ナイトメアもまた反則級だ。倒した分のカラス仮面がすぐに湧いて出る。
それをまた薙ぎ払う。
百人出れば百人潰す。千人出れば千人潰す。数の暴力と単純な暴力の正面からのぶつかり合い。爆音が轟き、大地が揺れる。草原はあっという間に血と死体の山で赤く染まった。まさかこんな漫画めいたインフレバトルをこの手でする事になるとは。
ナイトメアは際限なく人間を創り出してくるが、一瞬で無限に創れるわけではない。高速で潰し続けていればいずれ駆逐が生産を上回る。
ニクスが戻りドーピングして怪しげな呪文を唱え始めるとカラス仮面が不思議な力で死んでいき、みるみる動く者が減っていった。もう死体で草原が埋め尽くされ、緑が見えない酷い有様だ。ヒトガタのモノが多すぎてナイトメアがどこにいるのかも分からない。アリスを庇いながらひたすら倒していく。しかしその果てのない作業も魔法薬の助けを借りていると格段に楽だった。いつまで経っても疲れない。力が尽きない。
やがて巣から這い出す蟻を足で払い続けるような一方的な攻勢は唐突に終わった。死体が突然消え去り、静寂と荒れ果てた草原が現れる。
耳を澄ませば聞こえるのは三つの呼吸だけ。アリスは数週間ぶりに殺される事なく生き延びた。ナイトメア巻き添えで死んだか、
とうとうナイトメアに勝ったのだ! ゴリ押しもいいところだが、勝ちには違いない。
「なんだよ、こんな隠し玉あるなら最初からやれよ!」
神にでもなったような気分だったというか今もそんな気分だ。あの忌々しいナイトメアに真正面から完勝、そしてまだまだ底が見えないこのパワー! 素晴らしい。
アリスを庇うポジションを取りながら杖を抱きかかえ猜疑心に溢れた様子で周囲を警戒するニクスの背中を叩く。数メートル吹っ飛んだニクスは咳き込みながら立ち上がり、勝ったとは思えない不安そうな声で言った。
「そうなんだけどね。一度やったらナイトメアが危ないオクスリ覚えそうで……」
「うっ」
確かに!
いやまさか!
この強化薬は幻獣と黒魔術への深い理解がなければ作れるものではない。
ナイトメアは幻獣についてよく調べていたし、ペスト医師といえば医者と魔術師の中間のような存在だ。もう当然……
……作れそうだな。
「で、でもな、流石のナイトメアもさっきの俺達を見ただけで何したのかなんて分からないだろ。あれ見て薬作ろうって発想になるか?」
「だといいんだけど。それよりこれだけ超強化してればドラゴンがボス燃やそうとしても一発ぐらい庇えるんじゃない?」
「あー」
ナイトメアを撃退し、毎晩恒例のドラゴンによるアリス制裁をガードできれば、アリスは一気に十数時間の睡眠を確保できる。それですぐに病状が良くなるわけはないが、一息はつける。
だが相手はあのドラゴンだ。ドラゴンスレイヤーをスレイし、勇者も魔王も蟻のように踏み潰し、神を喰い殺すドラゴンだ。
「無理だろ」
「やってみないと分からないよ。ボス、今日こそ御守りしますから」
「……え? 何か言った?」
ぐったりしていたアリスが半目を開けて焦点の合わない目で呟く。重症だ。強気を取り繕う力も失せている。これはもう気力だけで動いてるな。
やるだけやってみるか。
それから小一時間待つと、超常的に研ぎ澄まされた語感が彼方から放出された莫大な力を捉えた。待ち構えていたおかげでなんとか反応し、射線上に体を割り込ませる事に成功する。しかし――――
「きゃああああああああああああーっ!」
「ぐあああああああああああああーっ!」
「……!」
三人まとめてあっさり蒸発した。
やっぱりドラゴンの炎は無理だった。
誰だこんな理不尽な暴力に安全装置付けずに放置した奴は。俺だよ! 畜生!
ニクスの悪い予感は的中した。次の日からカラス仮面達が異形化したのだ。草原には空の薬瓶が無数に転がり、不法投棄の現場さながらだった。ナイトメアは魔法薬を学習してしまった。最悪だ。
魔女製魔法薬と比べ効果は弱いようだったが、クスリをキメて皮膚が鋼のようになったり、腕の数が増えたり、身長が五メートルにまで引き伸ばされたりしたカラス仮面達は鎧袖一触とはいかない。二発、三発とダメージを与えなければゾンビのように起き上がってくる。
再び、俺達はナイトメアに押し負けるようになった。
俺達が何をしても、ナイトメアはすぐに対応し学習しより強くなる。三人がかりでもたった一人の
なぜこんな奴が
そうしてずるずると日数だけが過ぎていき……とうとうアリスの肉体が精神より先に限界に達する。
晩秋のある寒い日の夜。アリスは病室で意識を失い、そのまま昏睡状態になった。
事態の解決を見ないまま、怖れていたタイムリミットが来てしまったのだ。
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