第20話エルフの村だった場所

 何げに森を出るって初めてだよな。遠征も初だし。

 さて、キソー、クマー、タマー、夕立、上司、俺の六人は、森の外へとひた走る。


「魔王軍は引き上げたかもー。残っているのはー、ギルドの職員かなー」

「森から近いって、どのくらいの距離ですか?」

「二十キロくらいは離れてるねー。ちなみにー、その距離にも木々があったんだけどー、ほとんどが戦争の時にー、伐採しちゃったみたいー」


 上司の森って、大森林だったのか。

 見渡す限りで、藪が多く、林が点在しているが、どんだけ広大なんだよ。


「久しぶりの外だキソー」


 スケルトンなキソーは、普段は夜しか動かない。太陽の日差しに当たると、悪霊が宿った骨なので、燃え出すのだとか。

 日中は川底に隠れて、魚の骨や虫の甲殻で、自分の骨を修復していたそうだ。夜になったらタマー達と遊ぶ。その際に骨が傷む。夜明けと共に川底へと戻る。この繰り返しがキソーの日常である。

 しかし、今は上司の結界によって護られている。

 擬人化していても、本体の骨が太陽に弱い事には、変わり無かった。

 幻術では、太陽までは騙せないと言う事だ。

 分かっていたけど、やっぱりダメなのか。


「……遅いねー?」

「植物と骨が居るんだから、遅くなるのは当然かと」

「そっかー。この調子だと夜になるしー。村まで乗せてってあげるかー」

「ありがとうございます!」


 開けた場所にて、上司が人化から龍化していく。

 体長は二十五メートル、荒々しく尖った、二本の碧い角と顎先。根本は丸太の様に太く、先端は鋭く尖っている尻尾。

 振るえば、城壁すら崩しそうな翼爪、その翠色の巨体を支えるに、相応しい強靭な脚。

 だが、意外にも優しい瞳をしている。


「光栄に思えよー。真龍が背に乗せるのはー、英雄や魔王でもー、滅多にないんだからー」


 口調のせいで威厳が感じられないが、黙っておこう。

 背中の鱗に根を張り付けて、連れていく全員を固定する。五人とはいえ、大柄なのはクマーだけだ。いや、大柄に見えるのは髪の毛も入れての全体像か。

 何であんなにも、アホ毛が自己主張しているのだろう。分かりやすいけど、ちょっと首や頭を動かしたら、アホ毛が揺れ動き、それにつられて視界も揺れそうなんだけど……。


「意外と器用なクマーちゃんに、何か言いたげクマー?」

「タマーがクマーの、アホ毛を狙ってるぞ」

「猫じゃないニャー。じゃれてもいないニャー」

「キソーの手は川魚の味っぽい」

「夕立にしゃぶられてるキソー。このままだと喰われるキソー」

「…………色々と言いたいけどー、出発するよー!」


 上司がツッコミと言う匙を投げた!

 浮遊感を感じた瞬間、俺達は動きを止め、黙り込む。

 これは、ヤバいパターンだ! と思ったのだ。

 風圧で吹き飛ぶなり、方向を変える際の動きで、振り落とされる奴や!

 そりゃ、魔王等を乗せないんじゃなく、英雄でも乗りたくないだけだわな!


「エルフの村があった付近へー、さぁ行くぞー!」

「ふぎぎぎっ!」


 頭や体が後ろ側へと流されていく。踏ん張るにも握力ががが……。

 視界が白んできた、ホワイトアウトっていうか、ブラックアウトか?

 瞬間的で急激な加速度に、重力も加わったので、血流が阻害されているのだろう。

 草なら、水分が循環しなくなる。どっちにしろ気絶だな……。


「……着いたよー。あれー?」


 体を揺さぶると、老子達が気がついたようだ。


「うぅ……気分が悪い」

「キソーの上腕骨が無いキソー!」

「タマーと夕立がスヤァしてるクマー!」

「起きたんなら降りろー?」


 だから、事情を知っている進行役が、匙を投げるなって!

 仮にも友達なんじゃねーの?

 少しはコミュニケーションに、付き合おうぜ。


「来ると思っていましたよ。ネフライト殿」

「んー? おー、コリーが居るのかー」

「ニーソの付き添いでね。して、真龍の翡翠が腹心と、その連れ。何かここに用事でも?」

「火事場泥棒しにねー」


 コリーという黒髪の少年が、上司に話しかけてきた。

 ネフライトっていう名前なのか。

 真龍の翡翠って言うのが、ネフライトの上司みたいな龍なのだろう。山吹色からすれば、雲上人、いや、龍となるのか?

 その腹心であるネフライトと、フランクに話しているコリーさんは、かなりの実力者なのだろう。

 対等に喋っていると言う事は、それだけで強さの片鱗を見せつけられるとも言える。

 いい事例だ。参考になるね。

 まぁ、だからといって、俺が気安く話し掛けていい相手では無いな。ネフライトさんに紹介されるまで、黙っておくのがベストだ。


「おや、山吹色の上司さんじゃない」

「やぁー、ニーソも元気そうだねー」


 ダークエルフの女性が近づいてきた。

 一目で分かるのは、貴婦人然としたニーソの耳が尖っているから。衣服から露出している肌は、小麦粉色より黒く、髪は明るい銀髪をウェーブにしているし。

 二人はしばらくネフライトと話して、遅い自己紹介を始める。コリーは闇の精霊で、魔王の知り合いでもあるらしい。

 精霊の中でも屈指の強さを持つのが、光と闇の精霊だという。光の精霊は日中、もしくは光源があれば、闇の精霊は夜、または影を利用する魔法を使うので、他の属性の精霊よりも強いのだ。

 夜間に闇の精霊と戦えば、砦や一個中隊規模の軍でも負ける。どんなに対策を練っても、夜の帳という太陰を防ぐ事は出来ない。

 陽あるところに陰あり、闇があるところに光あり。

 まぁ、太極図という絵、というか図形か? が示す通りだからだな。

 ちなみに、コリーが少年の容姿なのは、その方がモンスターを油断させやすいし、小柄だと狭い場所も通れるかららしい。

 精霊の容姿なんて、熟練の者ほど自在に変化させられるし、性別や身長も見る人次第で変えられるのだと。

 ある人には長身の男性に見え、ある人から見たらぽっちゃりした女性だという証言が得られる。そういう、認識の改竄をパッシブで行えるので、看破するには相当な実力が必要となる。


 ニーソは魔槍使いとして活動しており、街で有名なギルドの、Aランクに入る程の実力者だったそうだ。

 まぁ、それも昔の話で、現在はフリーの傭兵になっている。

 今日はギルドの依頼として、ここまで出向いているそうな。

 請ける冒険者側ではなく、ギルドがニーソへとお願いした形なので、クエストの成否に関わらず、報酬が手元に入るとか。


 こちらも自己紹介をして、やって来た目的を話す。


「……なるほど。森側の怨みは分かったわ」

「しかし、もうエルフ達は、あらかた断罪してあるからなぁ。あとは村があった形跡を消し、地図の書き換えと、交流があった町に通達するだけだし」


 その通達も、事前にほぼ終わっているので、村の解体を完了したという報告のみ、となるそうだ。


「死体はあるかい?」

「地面の下よ。一応、死体には浄化の札を貼っているわ。しばらくの間は、アンデットにもならないでしょう」

「掘り返して、俺達の駒にしてもいいよな?」

「ネフライトの代行に、文句を言う筋合いが無い。お好きにどうぞ」


 許可も出たので、キソーとクマーが、死体の掘り出し作業を始める。


「焼け跡を漁っても?」

「いいけど、冒険者や兵士が、金目のモノは持っていったと思うわよ?」


 それはそれでいい。

 現時点で消滅した村なんだから、残しておくのは勿体無いのだろう。

 それでも、持ち出せないモノはある。

 代表的なのは、壊れた家具や破損した食器類だ。

 タマーと夕立に、家という家の品々全てを、一ヵ所に集めるようお願いしておく。


「燃やすくらいなら、臨時の戦力に変えるまで」


 擬人化の魔法陣を、集められた品々がある地面の下に描き、タンスやイス等のインテリアを、次々に擬人化させていく。

 で、人海戦術にて更に探索させていくのだ。

 エルフが使っていたので、洩れた魔力が家具にも浸透しており、よく使われていた道具やイス等は、他よりも魔力の蓄積量が多かった。

 その残存した魔力を消費する事で、擬人化を連発させている。

 最終的には擬人化した連中を、俺達が住む森の方向へと進撃させるだけだ。


「……うわぁ。何だかデジャヴを感じる」

「師匠もこんな感じだったわね」


 村を消す為に残っている冒険者達の中で、ニーソとコリーだけが呆れていなかった。他は唖然として、家具達の作業を眺めているが。


「老子ー。これは貰っていいかなー?」

「服? ネフライトさんが欲しい分だけ、貰ってやれば?」


 ネフライトも人化して、ちゃっかりというか、しれっと混ざっている。

 服は夕立達が確保しているので、残りはサイズが合わなかったり、冒険者達すら見向きもしなかった衣服となる。

 いいんじゃないの? ネフライトの選んだモノを奪う奴なんて居ないだろうし。

 というか、ネフライトはなんで混ざっているの?

 これ以上、俺の龍に対する幻想を、打ち砕かないで欲しいんだが……。

 視覚的な男女平等パンチって、新手のメデューサみたいで、かなり厄介ですよ?

 単なる石化じゃなくて、精神ごと物理的に粉砕されるから。


 そうそう、長年使われたモノには意志が宿る。

 家具達の中には、掘り返された死体の側に近づき、生前の所有者を思い泣いて悲しんでいた。

 また、中には逆恨みしてくる家具も居たが、俺の魔法陣で擬人化した以上、その生殺与奪権は握っている。

 歯向かう家具は動けなくして、魔力を根こそぎ奪ってから、擬人化を解除するだけだ。

 奪った魔力は結晶の球に貯蓄させておく。

 動かなくなった家具は、家と共に焼くか、地中へと埋めてしまおう。死体の代わりにな。


 キソーが掘り返した死体は、解体して内臓や皮膚、毛髪や血液に分類して、スライム・ボックスにしまう。

 骨を擬人化させ、即席のスケルトンが完成したら、第二の人生を、キソーに従うように言い含める。

 性根が腐っていた連中なので、言質を取っても信用はしていない。

 が、罪を償ったあとなので、これ以上の私刑は出来ない。

 ま、それもコイツ等の行動次第だが。


「昼間でも行動出来るよう、魔法を教えてあげよう」

「それはありがたい。が、無償じゃないんだろう、その対価は?」

「老子は森の中で、農業やってるんだよな。野菜をくれ。種類は問わないが、量は三キロ欲しい」

「……分かった。今すぐなら、森まで着いてきて貰う事になるが?」

「あー……。俺達が住んでいる場所を教えようか。宅配くらい出来るだろう?」

「……道中のモンスターにもよるな。野菜の擬人化だけでも対処出来るなら、何とか」

「ふむ……おそらく、厳しいかもな」

「ここまでなら大丈夫でしょう。私達が後日、ここに来るから。用意しておいてね?」

「帰り次第、野菜を厳選しよう。サービスというか、お詫びにな」


 精霊や天使、悪魔等は精神生命体の側面を持つ。

 人間の血がほとんど入ってすらいない、極めてファンタジーな種族だ。

 人間の様に振る舞う事は出来ても、人間と同等にはならない。プライドの問題ではなく、生まれの問題だからだ。

 天国等の神話の世界が、人間界と同等の文明水準なら、人間の保護区なんて不要となる。向こうの娯楽を持ち込めばいいのだから。

 天使達は創造性が低いので、娯楽品も少ない。故に、人間達の娯楽品にカルチャー・ショックを受ける。

 人間が生み出す品物は、良い暇潰しとなるので、魔王以外では精霊達も、人間を保護する事に賛成していた。

 魔王という強権だけで、人間を保護するルールを、亜人達に強いる事なんて不可能だ。

 魔王は精霊という同士がいて、初めて強権じみた行為が可能となっている。

 その為には、魔王と精霊が同等である証明が、どうしても必要だ。口だけでの友好を信じてくれる亜人は少ない。

 そこで、精霊代表のコリーと魔王が、本気の決闘をしたもあったそうだ。表向きは次期魔王となる為に、コリーの挑戦を魔王が受け、結果として引き分けた。

 精霊でも勝てない以上、亜人が勝てる道理はない。束になれば勝てるだろうが、それは個人の強さですらないし、内輪揉めして空中分解するのがオチとなる。


 コリーは俺の実力がどの程度なのかを計り、その実力に見合う戦力を有しているのかどうか、その見極めとして、魔法伝授の対価に野菜の宅配を頼んだ。

 本来なら、ギルドの仲介を必要とすると思うのだが、個人間の依頼を仲介して貰うと、マージンが高くつくのだろう。

 ならば、誠意を見せて対応するだけ。

 その誠意を裏切るなら、コリーが潰しにやって来る場合もある。

 向こうが誠意を見せないなら、二度と関わらないようにするだけだ。

 相手を信用する事が、商売や友好の第一歩となる。

 仁義を通さないで、世の中を渡る事なんて出来ないと言うし。


 それに、俺は雑草。万物を組成する五種の元素に、木火土金水の称を五行という。つまり、木にあたる。

 人が常に身に纏うべき五つの大事、仁義礼智信を五常という。五常は五行に通じ、木は仁、火は礼、土は信、金は義、水は智を司る。五行の正理として、木気が過ぎるのは不仁。

 仁無き者は、死期が早い。植物なのに、生命力が短いというのも変な話だが、生える場所を間違えたと言う事だろう。生き方を間違えたら、死にやすいのも道理だ。恨まれて、刺されて、ドブ川に捨てられる。

 悲惨な最後が嫌なら、そうならない様に生きるしかない。

 考え方が腐っているなら、その価値観を捨てる気概を持つ事だ。

 ただ、宗教家が別の宗教に鞍替えするぐらい、途方もない事。それまでの生き方を、全て否定されるのだ。記憶喪失よりも怖い事だろう。

 そんな恐怖よりも怖い現実が、この世界観。

 ちょっとでもしくじったら、挽回のチャンスすら与えられず、のたれ死んでしまえとなる。

 また、失敗が死に繋がるだけでなく、俺の駒となるように、死体すら利用する奴までいる以上、死ぬ事で終わるはずも無し。

 死んでなお、利用されるのだ。第二の人生はお先真っ暗が確定である。第三の人生に御期待下さい。

 でも、転生や憑依が出来る保証はありません。

 しかも、この世界観では、種族も変わる。エルフからアンデット、下手すりゃゴーストだ。


 そんなアンデット系は、害獣と同じように処理される。ゴブリンもそう。ゴーレムもアベシッ! してしまう。

 悪い妖精も処分されるし、悪魔も退治される。

 モンスター以上、亜人未満の扱いは基本的にそうなってしまう。

 では、どうやってスケルトンやゴーレムを、亜人として扱うのかというと、召喚魔法等で契約するのだ。使い魔的な扱いだが、その主人まで悪く言う事は出来ない。

 知性的なら、実力を示す事も出来る。だが、その実力差を覆すには、色々と下準備がいる。

 俺だって、アイテムと魔法陣を駆使し、ようやくドラゴンを倒せるんだ。スケルトンなら、もっと準備に時間が掛かるだろう。

 そして、その準備を待ってくれるほど、相手や機会は待ってはくれない。短い機会すら、逃さずモノにしなければ、証明する事も難しい。

 世はまさに、弱肉強食の時代。

 ドラゴンと対等だからって安心していると、一瞬で上り坂を転がり落ち、谷底へとまっ逆さま。

 全くもって、前世はイージーだったんや。


 ネフライトとは村の跡地で別れた。

 同僚に呼ばれたらしい。山吹色に宜しくー。だそうな。

 ほぼ根こそぎ回収すると、家という家、および残った家財道具は、冒険者達によって燃やし尽くされてしまう。

 消火後、冒険者やニーソ達も帰っていった。


「ふっふっふっ。夕立は頑張ったっぽい! マスター、褒めて褒めてーっぽい!」

「よーしよしよし」


 夕立の真っ白な腹を撫でる。擬人化しているにも関わらず、腹を撫でろとばかりに、仰向けに寝転がったのだ。

 犯罪臭がパネェ。俺、捕まるかも?


 スケルトン達をキソーに任せ、家具達はタマーが先導して、森へと向かわせる。

 家具のほとんどが木製なので、擬人化が切れたらただの家具に戻るし、いらないようなら、野菜娘やゴーレムにあげてしまおう。

 粉砕して埋めるも良し、試作品の的にするも良し。植木鉢にも使えるな。

 分解して板に戻したり、掘って鋳型を作ってもいい。熔けた砂鉄を流せば、鉄の破片を作れる。使えなくなったら、薪にもなる。木炭にもなる。


 家具以外にも収穫はあった。カトラリーやらノコギリ、刃が欠けてボロボロの包丁もあった。

 挙げたらキリがないくらいある。村という生活空間で、手に入るモノのほとんどが、回収出来ただろう。全部中古かつ何処かが壊れているが。

 使えない、もしくは使いたい品物を得るには、コリーとニーソに相談してみよう。

 行商の許可はギルドだろうから、口利きしてもらってもいいな。

 何はともあれ、明日の依頼をこなして、信頼を少しでも得なければならない。


 森へ帰ると、山吹色がスライムをかじっていた。

 時間は真夜中の三時、時計があるので時間という概念も分かる。


「……と言う事なんだ」

「ほうほう。品質が良い野菜を、闇の精霊とあのダークエルフへ、納品するのか」

「失敗は許されない」

「失敗する要素がないのう」

「俺も着いていくべきか、それとも野菜娘に任せるか」

「……着いていけばよかろう」

「着いていったが為に、今回のような依頼すら、部下に任せられない奴。なんて烙印を押されるかも……」

「そんな事を言ったら、部下だけに任せてしまえば、上司はちゃらんぽらんな奴だ、となるのう」


 野菜はさっさと厳選し、スライム・ボックスに詰め込んだ。保存性、衝撃性、通気性、どれもこれもを調整して、段ボールの代用品にしてある。いや、段ボールよりも上だろう。


「遅れてやって来るという選択肢は、無い。遠くで見ておく選択肢も無い」

「評価としては、どちらがより今後に響くと、見越しておるのか?」

「うーん。……依頼を受けたのは俺だから、やはり俺も居るべきだ、とは思うんだ。しかし、今後は野菜娘だけとなる」

「そりゃそうじゃ。付きっきりでおる訳にもいくまいて」

「依頼主への挨拶もあるから、俺も居なければ怪しいか……。となると、選択肢は前者となる」

「下手な考え、休むに似たりじゃて」


 山吹色から鼻で笑われた。

 なんか納得いかない……。

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