リプレイ:走り屋チームSNK・第五話
GM:というわけで、亮平くんはみんなの待っている場所に妹連れで向かいます。君たちがよく使っている集合場所は、「中西旧道」というへんぴな山道にある自販機コーナーの側だ。ここは君たちのホームである「青田山」へ行く途中にあって、なおかつ複数のクルマを停められる駐車スペースがある。なぜこんな場所に自販機コーナーがあるのかは謎。売り上げがどうなっているのかも謎。
亮平:オーライ。
GM:時間は夜の十一時。よい子はおねんねしている時間帯だ。待ち合わせ場所には、もう偏屈の「GT-R」と栄吉の「X4」が停まっている。
偏屈:待ちくたびれたぞ。缶コーヒーを飲みながら出迎える。
栄吉:同じく、缶コーヒーを……
GM:買えるの? 財布「0」の分際で。まあ、「ルール上は」買えるんだがね。
栄吉:じぃぃぃー…(と偏屈を見詰める)
偏屈:働かざる者食うべからず!
栄吉:くすん……仕方なく自分で出します。
GM:この世の中は、持たざる者には厳しいのだよ。で、偏屈と栄吉くん。君たちのリーダーは、あろうことか君たちの知らない金髪少女を同行させてきたぞ。ものすげー美人じゃないけど結構可愛い。しかも、おっぱいは爆乳だ。どうする?
偏屈:尊公、そのご婦人は何者じゃ?
GM:ちなみに偏屈。いまの服装は?
偏屈:ぼーさん衣装(←法衣)に決まっておる!
GM:さよか。
亮平:いや実は、コレコレこういう事情で俺の妹になった娘でな。名前はエレノアという──
GM:「桜庭エレノアです。お兄ちゃんの妹です。よろしくお願いします」
偏屈:妹御か。大事になされよ。時に、今宵はこれから如何する?
亮平:どーすればいいんですかい、
GM:まずはシステム理解のため、相互でバトルでもしてもらおうかの。
偏屈:承知した。
(というわけで、しばらくの間、
栄吉:勝てねーぞ。バトルスタイル取り直していい?
GM:勝てないのはクルマの性能が悪いからだ。そもそも「GT-R」相手に無改造の「X4」がどうにかなるわけないだろう? どうにかなったら、むしろそっちのほうがおかしいわ。
栄吉:むむむ
GM:バトルスタイル「マタドール」の戦い方はだな(ごにょごにょ)
栄吉:なるほど理解した。でも弱いのは変わらんな。
GM:それであがいてあがいてどうしても駄目なら、その時はさすがにキャラ変更を認めてやる。ランク6が出るかどうかはわからんがな。おっと、そうこうしている間に、新たな登場人物がやって来たようだ。クルマが三台、集合場所の自販機側で足を停める。「セリカGT-FOUR」、「180SX」、SWの「MR2」という組み合わせだ。
偏屈:何者じゃ?
GM:「交流」で振れ。達成値は「12」
亮平:成功
偏屈:成功
栄吉:成功
GM:なら全員が知っている。連中は、君たちと同じ「青田山」を根城にする走り屋チーム「スティンガー」だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます