空気が読めない中二病のせいで日常生活は崩れる
皐月
空気が読めないバカ中二病とは?
よっしゃークリアー!
ゲームの文字が流れスタッフロールに差し掛かる。その時朝の8時。夜が明けていた。
俺はガッツポーズをやめ、スマホを取り出した。ゲームクリアの文字を写真で撮りすぐさま学校へ行く準備を始めた。
俺は駿河和斗するがかずと高1だ。高校は宮葉高校というところに通っている。全生徒1000人とこの宮葉市の一番大きな高校だ。多くの人が通っている。
そう思っているともう学校に着いた。靴を履き替え、クラスに入るとすぐに村雨拓也むらさめたくやに
『遥かなる青空 クリアしたぞー!』
と伝えた。
和斗おめでとうと言うべきなんだろうけど…なあ、おい、それ昨日発売のゲームじゃないか、あした貸してくれぇー。とを言ってくれた。友達が少ない俺にとってはいい人だと思う。
ゲームの話から今日来る転校生の話になった。
『今日転校生のが来るようだが、女子だったらいいなー!』と言っていたので俺も乗って、
俺もツンデレとか中二病のじょ…といいかけていたところでチャイム。空気読めよ。
藤宮遥ふじみやはるか先生が入って来てこう言う。
席についてーー今日は転校生がいます。入ってください。
入って来たのは女子。完璧な可愛い系女子で俺は心の中でめっちゃかわいー!と叫んでしまう。
先生が自己紹介をお願いしますと言うまではみんな目を輝かして見ていたのだが…
『フッ 我が名は時間を司る天使 藤崎茜ふじさきあかねだ!好きなものは神に選ばれしこの体。嫌いなものは神に抗うものだ!そしてこの学校に舞い降りた。私はこの学校を支配するだろう。はっはっはっ!
みんなわかりましたか?ここは先生が訳しましょう。
みなさんこんにちは藤崎茜です。みんなと仲良くしたいです。これからよろしくです!
先生やめてぇー。私のカッコイイ自己紹介がぁ。だいなしだよぉー!
格好は普通。でも脳内は中二病こじらせたバカだったぁー?!
終わった。転校生を期待した俺が悪かった。
まあ先生の話なんてどうでもいい。この学校を支配しに来たのはわたぁ…いっっったいよぉーせんせいデコピンしないでぇー!
30秒経過後
先生はもうだめだー!早く席決めよ。お前の席は…そうだな和斗の隣だ。
えぇーちょっと待ってくださいよ先生!それは投げやりでは?
投げやりだが…問題があるか?ありますよたくさん…
言葉が詰まってしまう。なんってたって先生がデコピンをしようと前まで来ているのだから…。わかりました。僕の隣でいいです。ありがとうーさすが私の教え子。と髪の毛をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。うわぁー先生でも鬱陶しいー。
茜さすがに隣のやつはわかるよな?あの髪の毛ボサボサの奴だ。
はぁい?おまえがやったんだろうが!といいたくなるのを抑えた。
我は天使だぞ大丈夫に決まってる!と言ったのに、間違えてるし…俺は立ち上がり茜さんここですよ。と指し示してあげた。我に話しかけるなど100年早いわとかいいながら俺の差してあげた机までついた。
潤んだの目、小さな声で ありがと と言われちょっとドキッとしてしまった。
クラスの男子からは ヒュー ヒューとからかわれた。
茜さんーー さすがに何も言わないでください。お願いします!
茜は立ち上がり
和斗をからかわないで!悪いのは私だ。その罪を償うために私が和斗のパートナーになってやる。クラス全員がこちらを向く。
そして頰を赤らめて涙目で助けを求めるようにこっちに向いて来た茜にため息をついてこう思った。
空気ぐらい読んでくれー!そしてドキッとしてしまったのを撤回させてくれ!
空気が読めない中二病のせいで日常生活は崩れる 皐月 @Satukihalunagi
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