第12話 講師キラーの理由

あれから3年。2人は8歳になった。


この国では、8歳から15歳まで日本の小学校~高校に当たる学校に通う事になる。

15歳の成人まで冒険者登録は出来ないが、それまで学校に通って貴族の友達を作る事も大切なこと。

その目標のために2人は簡単すぎる勉強に励むのだった。


学校入学の年になると、イヤでも周りが慌ただしくなる事を肌で感じている2人。


学校には入学式や終業式、卒業式等に着る基準服はあるものの、制服は無い。

その為、基準服マジックアイテムのサイズ調整や通学用の服特注品の作成など、(周りが)忙しくしていた。


学校内には桜花隊と桃花隊の若い騎士各二名づつが一緒に入学することになる。


入学する事になった桃花隊のビームス、ラルフと桜花隊のバースト、ヴォルフは2人と年が少し離れているが、(見た目が)若いので基準服でも違和感がない。


他の親衛隊も学校付近に待機だ。



その入学する本人達はというと…。


「あ、称号に刀神が追加された。」


「私も刀神が追加されたよー。」


「お二人共…そんなに軽く仰ってますが、神の付く称号は年単位掛けて取得するものですよ?」


「…俺らも5ヶ月掛かったよ?」


「刀と薙刀の準備期間も合わせると年単位だよ?」


「そういうことでは…。」


「なんか、ステータスで見えると強くなっていくのが分かって楽しいんだよな…。」


「一応お聞きしますが…お2人のレベルは幾つになられたのですか?」


「あぁ、見る?」


「「ステータスオープン」」


リーズ・フォア・アトランテ 8歳 人族 女

Lv:800

身分:第一王女(王位継承権第2位)

職業:

称号:アトランテ王国第一王女 主神の加護 兄思いの姫 ブラコン 天才 講師キラー メーティスの主 魔眼姫 刀神


HP 15540

MP 20456899


攻 B-

防 A-

筋 B-

速 S+


スキル

全魔法Lv10

全感知Lv10

特殊防御Lv10

威圧Lv10

礼儀作法Lv10

社交ダンスLv10

帝王学Lv10

刺繍Lv10

社交辞令Lv10

薙刀術Lv10

忍術Lv10

体術Lv10

精神力Lv-隠蔽済

鑑定LvMAX隠蔽済


固有スキル

ツインシェア

経験値5倍

絶対回復隠蔽済

老化減退隠蔽済

透視眼

絶対記憶Lv-隠蔽済

絶対コピーLv-隠蔽済

隠蔽LvMAX隠蔽済

好感度大アップ隠蔽済



キース・フォア・アトランテ 8歳 人族 男

Lv:800

身分:第二王子(王位継承権第3位)

職業:

称号:アトランテ王国第二王子 主神の加護 兄思いの王子 天才 講師キラー レディファースト シスコン アレスの主 刀神


HP 40515965

MP10796


攻 A+

防 B-

筋 S-

速 A-


スキル

全魔法Lv10

全感知Lv10

特殊防御Lv10

威圧Lv10

礼儀作法Lv10

社交ダンスLv10

帝王学Lv10

刀術Lv10

忍術Lv10

精神力Lv-隠蔽済

鑑定LvMAX隠蔽済


固有スキル

ツインシェア

経験値5倍

絶対回復隠蔽済

老化減退隠蔽済

絶対記憶Lv-隠蔽済

絶対コピーLv-隠蔽済

隠蔽LvMAX隠蔽済

好感度大アップ隠蔽済



「…。」


「…。」


「ふ、2人共何か言ってよ…。」


「敢えて言うならば…講師キラーの名は伊達ではありませんね。」


「普通の方ならば、一つのスキルをLv10まで極めるまで10年単位と言われていますよ?それを全て?Lv800?王族って一体何なのですか?そもそも、800にもなればハイヒューマンかそれよりも上の種族になっている筈なのですが…。」


「お2人は全て訓練で実力を上げており、魔物を倒していないからヒューマンのままなのだと思われますが…。」


「経験を詰めって事か?」


「…どちらにせよ、帝国が攻めてきてもお2人が居ればこちらの被害が0のまま抑えることが可能だと思えてきます。」


「下手な上位種よりもステータスがうえなんですよね…。」


「強いことは冒険者に必須だよ?」


「そうだよな、リーズ。」


「「…。」」


本人達に自覚が無いまま人外への道を歩んでいる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る