5-3

(あの子の母親は、なんというか、弱い人でね

私が至らなかったから、いけないんだが

それを違う誰かに求めてしまったんだろうね

そのせいか、愛は少し気が強い子かもしれないけれど。。)



(解ってます、だからあの時もすきになったんです)


(そうか。。今度は泣かせないであげてね)


あの時から、手紙の話をしながらも、泣いていたんだろうと、父親の泣かせないでと言う言葉で

想像した、それでも嬉しそうに話していた相沢は強いと思った


(はい、ありがとうございます)


二階にいる相沢の部屋まで案内してもらう


(私が声を掛けます、開けてくれないとまずいでしょう?)

と、相沢と合わすのを取り持ってくれた

(愛?少しいいかな?話をしよう、開けてくれるか?。。。後は宜しくね?)


俺は頷いて返事をし、ドアが空くのを待った



(なに?おとうさ。。ん?)


相沢は口をパクパク動かして、行きなりの訪問に驚いてドアを閉めようとしている


(よーって閉めるな!)


閉まりきるドアの隙間に鞄を挟んで強引に入った


(変態!痴漢!帰んなさいよー なんでお父さんも通すのよ!)


わーわー言って混乱する相沢の頭をガシッと掴んで、今度はじぃっと見つめた


(いきなりすぎ、。。目も腫れてるし。。)


(だから!その責任を取りに来たんだよ。。)


お互い深呼吸して、ぜぇはぁする息を落ち着かせた

走ったあとの、交戦は流石にしんどかった。。


相沢が安心した辺りで、話を切り出した


(全部、親父さんから聞いたよ5年前の。。あ、愛が嬉しそうだったって)


(ふーん、そう)

名前で呼んでも、嫌な感じはしてなかったが

機嫌がいいとは言えない表情だ



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