3-4

(ごめん、こっちみてくれない?顔よく解らないし)


俺は上目で、睨みながら相沢に顔をみせ、暫くの間見つめられたが

ピントきていないみたいだった


(いや、勘違いでした。。すみません。。おじさん!あと、どのくらいですか?)


俺は無理矢理に会話を立ち切る


(はいはい、今できたよ、待たせて悪いねー)


(いえ、奥さんにも宜しくと、お伝えください)


(居ないわよ!去年、離婚したから)


相沢は機嫌を悪くして、これ以上の詮索は禁止と言わんばかりに、店主と俺の間に入ってきた



(そうですか。。不躾でした)

俺は顔半分を手で隠し、無神経な自分の言葉に反省した

(それじゃ。。ありがとうございました)


(なんなのよ、あの人)


相沢は男がこの店に来てからの事を父から聞く


(愛と同じ学校だから、明日会うんじゃないか?と言うかこんな時間にどうした?)


(えっ?今さらなの)


家に帰るまでの道のりの記憶は曖昧で、何かを色々と頭には

思い浮かべたとは思う、けれど、本物の彼女に実際に会って


自分の中でまだ、辱しめられた気持ちが残っていたらしい

未だに恋愛感覚があるわけでもなくて

ただ、今はハッキリとした、自分で思う以上に

あのときの事がトラウマになっている

だから、さっきの軽蔑も本当の気持ちだった




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