第二話 帰路

女にとって男は見てくれが第一だ、学生の間は特に

だったら残りの学園生活は、見た目を良くして、そうゆう女を切り捨てるのも悪くないと思った


運動、食事制限、筋トレ、快眠、こんな基礎的な事を少しやっただけで

一年と少しで、みるみる痩せていった


そもそも太った原因は父親からのストレスだった

それなりに波瀾万丈な人生も送ってきた


DVに金銭的なものが多かったが、母も俺も困らせられ、他にも色々あるが

漫画みたいなダメ親父だったのは確かで



それから周りを見るたび、金、言動の考え方の価値観を駄目な親父を介して

考えるようになる度に、達観しながら育っていった

そして今の人格形成が出来上がった


けれど、父親には反面教師として、色々教わったし

お陰で、早めになんでも切り返せるようになった

厄介な人間への体制も防げるようになったのは

父らしき人間のお陰であろう


次の父親は金に羽振りがいい、良くも悪くもない普通の人だった

母が喜んでれば別にそれで言いと思ったし

自分も不自由なく五年間暮らせていた


たったそれだけの事で、ストレスも緩和してダイエットの

後押しにもなった


再婚当初は、母にたいして理解は出来なかった

結婚に対しては現実を知ってるハズなのに、もう一度面倒くさい選択をしていたから


人間は経験をしてみないと解らないし、得られない物もあって

恋だの愛は特にそうだ


俺が誰かを好きになって

色々と考えても頭の中の整理がつかなくなったり

不安になったりしたのも


恋に免疫がなく、なにも知らなかったからだ

けど、無知じゃない分

あの頃、母と再婚に対して懸念の意を感じてしまっていた









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