第15話 あるゴミ捨ての帰り道にて

〔そういえば、スクナ。この世界の住人って治りが早い薬って当たり前なの?〕


ゴミを魔物の気配がする洞穴に放り込んだ。

スクナによると気配から察するにビックベアという中型魔物で、確実に餌となるだろうとの事。


その帰り道。さっき疑問に思ったことを、スクナに聞いてみた。

少女のに渡した薬どう考えても、効き目が強すぎる。


『今現在の回復薬は薬草を濃縮した程度ですかね。傷に塗って、傷口を雑菌から保護する程度です。人が気づくかは分かりませんが、レシピでは短な草原や川などから取れるものから調合で軽傷なら1日で、重症なら、1日3回の薬仕様で1週間で完治する。下級ポーションが精製されます』


《じゃあ、儂が渡した薬は?》


『あれはあっちの世界の庶民が買える、万能治癒軟膏と言われてた物ですよね?効能は切傷、打撲、かぶれ〔いや薬の神である儂に、効能の説明してもね〕


『そうでした。下級ポーションの2個上のランクの上級ポーション位で下級ハイポーションに一歩届かない薬と思ったのですが…あの効き目の速さ、更に6つランク上の上級エクスポーション並の効能の効き目です』


この世界は、システムにの中に既存レシピが存在し、そのレシピは、能力の熟練度で1つ1つ小出しにされて公開される。


能力が見えないし、ポイント振りも無意識だから、偶々その能力にポイント振り興味を覚えレシピを見た事閃きにより、新たな進化が生まれるわけだ。


【料理】ではオーク肉の調理技法を覚えたり、【製薬】では中級ポーションの精製方法を閃いたりするのであるが、それだけでなく媒体本や言葉を使って人に伝聞することも可能で、その道の師匠が居れば、だいぶ楽だが。

能力を持つ先駆者は1から道を作らなきゃいけない。



スクナの言っていた、レシピに書かれてる回復薬の一部は、

ポーション<ハイポーション<エクスポーション

と徐々に効き目が強くなりより即効性、より少量ですむ回復薬だそうで。

其々、下級、中級、上級と区切りが付いている。

下級はその薬名の最低限に保っている。

中級は普通。可もなく不可もなく。

上級は上位の薬名には劣るものの、高品質。て感じになるらしい。


で儂が創造した薬は、想定の8つ上らしい。


〔………やらかしたかもしれん〕

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る