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他に質問も無くなった所で
母親が少し遠くに停めている車を、移動させると言って姉と出ていった
私はその間、待合室でさっきまで話していた看護婦さんと
おこげと一緒に待っていた
私の方から看護婦の人に質問した
(猫をたくさん飼っていると聞いたんですけど、なん匹いるんですか?)
(三匹ですね、うちも全員野良の猫ですよ)
三匹と言われて、直ぐに思ったことは、純粋にお金の事だった
私は今後の為にと 保険の事を質問した
(やっぱり保険は、一匹ずつにですか?)
看護婦の女性は、(人間とそこは同じですね)と言って
自分の猫達も全員は入っていないとも話した
そしてこうも言った
(ただ、毎月少しづつ何かの時の為に積み立ててますよ
もしもの時に助けられる可能性も増えますし)
私はその通りだと思った
人によっては、一匹に高い保険は掛けられない事もある
だけど毎月、二千円でも、三千円でもコツコツ貯めておけば
例えば、一年後、手術をしなくちゃいけない程の病気になったら
そのお金があれば、金銭的に[諦める][仕方ない] 以外の選択しも増えると思う
今回は私の場合は、家族の同意でなんとかなったけれど
もしかしたら、諦めるしかない状況にもあったから
選択肢のない、死の受け入れは、考えたくもない。。
動物に対しても、命の重さは変わらないはずだし
ましてや、ペットだから 仕方ないしか選べない状況を作るのはしてはいけない
だから保険に入れることは良く考えるべきだ
動物にも生きる選択を与えるために
それが無理なら、看護婦の人が言ったように
少しづつ貯めたお金でも、助けられる可能性は増えるのだから
私は先生の言葉を聞いたあとお礼を言った
(参考になりました)
そして、おこげを見つめて心に命じた
どんなに小さい努力でも、おこげの為に出来る事を考えること
そしてそれを途中で辞めないこと
完
手術日2014 02 01
書いた日2015 02 28
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