2-2
部屋に入ると直ぐ左手前が おこげのケージで
おこげは私の顔をみた瞬間、クルクルと 狭い空間でアピールをして出迎えてくれた
名前を呼ぶとか細い声で(ウキャー)と鳴いてくれた
扉を開けて手前で触る事は許されている
右手に点滴、股間から管を付けられていた
自分で掻くことも難しそうだったので私は首元を指すってあげた
そこに担当の先生が後ろを通った
そして(沢山さわってあげてねー)と言って忙しそうに去っていった
私はグルグルと喉をならし、嬉しそうに気持ち良さそうに
ずっとか細く鳴く おこげの鼻に自分の鼻をくっつけて
声を掛け続けた
面会時間も近くなってそろそろ ケージの扉を閉めようとすると
一緒に出ていこうとおこげは脱出をしようとした
フゥーンフゥーンと鳴き出した
最後にもう一度だけ全身を触って
落ち着いた所でケージをしめて
立ち去る時に、一番奥の方に元気のない。。メスの猫が横たわって居るのを確認して
私は部屋を出ていった。。
帰る途中に退院の時の為に
ペットショップに寄り
トイレグッズを購入した
レジに行く前に
店内の動物を見て回った
そこには前に話したラブラドールとミニチュアダックスが檻に入っていた
一瞬、飼い主の顔を思い出してしまう
最後に猫のコーナーをみてから買い物を終える事にした
そして改めて。。猫は可哀想だ。。そして頑張って生きてる
それで最後に可愛いと思った
これは自分の猫が辛い思いをしたからじゃなくて
昔から、思っていた事で
他の動物も野良で生きるには大変だと思う
けれど、猫はその野良の生活でも周りに怯えて生きている
小動物はみんなそうだ
それでも子供を産んだり、その日の安全な場所を探す
犬も同じく可哀想だ。。でも猫はその犬にも怯えて生きていく
ましてや、お爺さんが言うように人間からの残酷な仕打ちにも
怯える
だから、昔から猫は可哀想だと思う
中学の時にこんな事があった
複数で下校中に、捨て猫を見つけた
ダンボールには三匹の猫が、トンネルの歩道側の隅に置かれていた
そんなときに私も見捨てて知らないふりをした
そんな日は寝るギリギリまで猫が気になってしまう
そして次の日はそこには猫は居ない。。
これが子犬でも同じだろう
そうゆう動物の行くところは保健所だ。。。。
けれど私の家は正直。。経済的にも大変で 諦めるしかなかった
複数の内の一人が言った。。(好きなんだけど。。家は無理かも、世話も大変だし)
もう一人はこう言った。。(うちは親がアレルギーだから)
その時にこう思った、[やれないのと、やらないのは違う]
そして本当に動物が好きな人は
経済的にも、環境的にも余裕なら、可愛そうな動物を助けてあげられる人だと思った
ただ好きな人は、自分が欲しいときに飼う人は 要らなくなったら 捨ててしまう
ペットを飼うときには ショップに居て綺麗な所に居る動物の前に
ダンボール箱に捨てられた動物を想像してから考えた方が良いんだろうなと
店の中に居る人を見て思った
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