1-5

(そうですか。。こちらも12時以降は。。すみません)


当たり前の事を

当たり前に言われて、どうしようもなく悔しかった


電話の相手は申し訳なさそうに話を続ける

(後はその猫の体力が朝まで持ってくれれば、直ぐに連れていってください。。)


解っている。。そんなのは当たり前の事で

それを夕方に判断しなかった自分を馬鹿だと思った

そして。。

(はい、解りました。。ありがとうございます)


こんな事しか言い返せなかった。。


そのあとも 猫の苦しむ声は続いて

その泣く間隔は確実に早まっていた

耳をペタンと畳み、顔は怖がっている



私は猫を出来るだけ、笑顔で見守ることだけに集中した

泣きたい気持ちを押さえて、少しでも不安を除こうと我慢した


そのまま深夜の時間帯になった頃、泣く間隔が 10分ぼど延びた


猫もその間だけは、落ち着いて眠っていた


それを朝まで繰り返して

八時半ごろ一番近くて、良心的だと噂の動物病院に連絡をして

9時に行くと予約をいれた


電話の相手は50代くらいの女性の声、けれど、昨日の電話した相手よりは確かな優しさを感じれた


話終えてから丁度、姉も仕事から帰り

二人で急いで支度をして


この小島動物病院に連れていった



この時の詳しい話の内容は後に書くことにする


そして現在

退院後も半年は通院して 安定期に入り

今は尿の検査と、ご飯を買いに行くくらいで

病院に通うのは 定期検診とワクチンの日の二回だけになった


あのときの自分の身勝手な判断で苦しめてしまい

反省と後悔は今でも思う、人間のかってな動物に対しての、[大丈夫だ]


こんなことは絶対にない、今も周りでそんな無神経な事をよく聞く


動物だから留守番は[平気] 強いから病院は[これくらいなら平気] 構わなくても動物は[我慢できるから平気]

八つ当たりで、軽く叩く事を躾と言い換える人間の都合


そんな言葉を見たり、聞くたびに、不愉快に思う、そして自分のこの罪悪感もいつまでも

忘れたくないと誓える


昔から、他の人よりは動物に対しては 優しい方だとは思う

今話した大丈夫、平気だ、 私はこれも昔から嫌いだし それに、それがいけない事なのは知っていた。。


けれど、病院に関してだけは、 その他と同じだった

病気という大掛かりな事は、人間も対した事が無ければいかない


ましてや動物は治癒力はすごい、人間より優れてる

この感覚は一緒だった


もちろん、病気だなんて思いたくないから、優しい気持ちから思う事かもしれない

けれどそんなものは人間のエゴだ。。傲慢だ!



だから、これからはそうゆうことも考えられる飼い主になりたい

そして、動物は大切に、楽しく厳しく、暮らさせてあげようと思った







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