田舎を舞台にした作品。その光景が目に浮かぶよう。

ミステリー調に進む序盤と、主役を含めた人々と舞台の謎が膨らむ中盤、畳み掛ける後半と、独特な余韻を残すエンディング。
現代ファンタジー、特にクトゥルフ関連のお話が好きな人に向いているかもしれません。

ファンタジーならば何でもあり、ではなく異能の力は強いものの、軍や現代兵器の大量投入には勝てず、苦戦するという点がリアリティを感じさせ個人的に好みです。

「兄弟同士の一線を越えた愛」には賛否あるかもしれませんが、決していやらしくなく、物語の骨子であり、なおかつスパイスとして成り立っていると思います。

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