1-10 バロール戦(四)
バロール戦(四)
フィルはエリスの額に自身の額を重ねる。
思い浮かべるのは、エリスが持つ遺恨を晴らすべく倒さねばいけない相手を、その華奢な腕で、脚で、身体で薙ぎ倒していく姿。
目を覚ましたのはそんな妄想の中、バロールが空を仰いで横たわる瞬間だった。
「……っ……?」
ゆっくりと額を離して、エリスの顔を覗くように見る。
「おはよう」
「……?」
分かれて行動していた弊害か、突然眼前至近距離に現れたフィルに、現状を理解しきれない。
「バロールを倒しに来たんだろ……?」
「あ、ああ! そうだよ!」
身体をガバッと起こし、フィルの支えなく立ち上がる。
「私どれ位意識を……」
「そんなに長くないから大丈夫だ。焦ることは無い」
「ご、ごめん……」
エリスがバロールに気が向かず、手刀の一つも躱せない気配を感じ、フィルはエリスを引き寄せる。
そのまま、無言で手を離すと、鞘に収めていた剣を引き抜きバロールと対峙する。
「もう既に第三の眼は開かれた。魔力の枷が外されて手のつけようがなくなる……」
「なら……、眼を潰さないと……!」
「できるか?」
バロールは炎を吐く。僅かな水を感じ取って吐き出した炎を、フィルは二つに斬り落とす。
「出来ないならこの森ごと燃やして、バロールを焼き殺すのも一つの手だ」
「そんなの駄目!」
フィルは、剣を振り抜いた体制からゆっくりと仁王立ちへと戻っていく。
その言葉に間も無く反応したエリス。
この森はエリス自身の思い出が存在している。それをいとも容易く消し去ることなど不可能なのだ。
「私が倒す」
フィルの傍らを目にも留まらぬ速さで通り過ぎ、バロールの視界外を位置取る。
「……フッ!」
瞬間的に突き上げるレイピア。
しかしそれは、バロールの持つ硬質な皮膚によって、いつも通りの浅い傷のみしか付けられない。
一方フィルも、その戦闘法については皆目検討がついていなかった。
「上は見れない、剣で貫けない。目を狙えばその視界内に侵入して、目線を合わせる羽目になる……。……クソッ!」
エリスに発破をかけることには成功した。この戦いはエリスの一撃で倒してもらわなければ、ここまで来て、命を張って戦闘をしている意味がなくなる。
「視線を合わせずに、敵の眼を把握……」
目に布を巻いてしまえば視線は合わせられなくとも、当然自身の攻撃も届かない。
気づけば、エアもエリスと共にバロールを攻撃し、手数では圧倒することが出来ている。
「手を打つなら今のうちなんだ……! また暴れられ始めたら……」
八方塞がりの状況に、声を上げたのはフェムトだった。
「人間が反射的に目を閉じる状況ってなんだと思うか? フィル」
「なんだ、藪から棒に……」
唐突に話しかけられたことに驚く。
「どうすれば閉じるかを聞いてるんだよ」
「こう」
フェムトに対して容赦なく目潰しを食らわせようとする。
もちろん、触れる手前で手を止めるつもりだったが、フェムトは必要以上に身体を仰け反らせて回避する。
「そ、そりゃあ間違いないわ……、ってそうじゃねぇ」
「最終目的だからな」
「わかっててやりやがったなこのヤロウ」
「それで……」
「危ねぇ……! 本題忘れるところだった……。大事なのは、視線を把握することじゃねぇ、ってところだ」
「と言うと……?」
「ちっ、ついさっきお前自身がやってたことだよ」
フェムトは足元に転がる小石を拾い上げると、バロールの第三の眼を目掛けて投げ付ける。
「しかし、当然避けられる」
その遠巻きに行われた攻撃とも言えぬ肩の運動に、バロールは炎を吐く。その攻撃に反応したフィルは、先程同様その火種を二つに斬って落とす。
「ってわけだな」
「?」
「水だよ、水……! ここまで言わねぇとわからねぇほどぼけちまったか?」
「ああっ……! そうか……」
「あとは頼むぞ? なんか思いついてくれ」
「オラアアアアア!」と叫びながらバロールに突進して、二人の負担を減らすべく戦闘に加わるフェムト。
「なんで視線を見切る方に固執してたんだ……!」
つい先刻まで自身もしていたこと。
エリスを風の捕縛から救い出すべく、水を用いてバロールの意識をそれに向かせた上で剣戟を浴びせた。
しかしいつからか、と言ってもつい数分の間に、視線を切ることを恐れ、それについての対処法ばかりを考えてしまっていた。
「だったら操ってやればいいんだな……?」
意識をこちらに向かせる。そしてエリスのその手でバロールの息の根を止めさせる。
「……」
しなければならないことは単純だ。
バロール直下でフィルが暴れ、その隙にエリスが眼へと攻撃を実行する。
意識を向かせるのは簡単だが、エリスがバロールの視界外へと抜けることが難しい。
フィルがエリスを上空へと飛び立たせれば、当然エリスの存在に気づかれてしまう。かと言ってバロールの背後をよじ登るような真似をすれば、頭に辿り着く前に平たい一枚に成り代わっていることだろう。
剣を振った。
直径のある足を切ろうとも、血液が流れ出すでも無く、その傷口は上下の圧力により、表面張力が加わりぴったり元通りに感じられる。
「切れ味が良すぎるのも考えもんだぞこれ……」
紙で手を切ると、ナイフで切った時よりも痛みは強いという。それは、ナイフのような鋭利なものとは違い、紙では目に見えない不規則な凹凸が、鋸の刃のような役割を果たし、皮膚を傷付ける。これにより、紙で切ることに痛みをより感じるという事だ。
刃が通らないなど以ての外だが、痛みを伴わせるという観点からすれば、一定の基準以上の切れ味は、魔獣戦に対しては不向きである。
しかしバロールの意識は確かにフィルに向く。
そこで気づく。
「飛べないなら……!」
手の届く範囲までバロールを引き連れてしまえばいい。
「三人とも隠れてろ」
つまり、意識を保たせたまま、僅かに視界にフィルを収めさせたままバロールの股下を抜けて仕舞えば、バロールは屈まなければならない。
「ゥグォ?」
バロールはキョロキョロとあたりを見回した。
誰しもが逃げ足早く気配を消したことから、意識はフィルに対してしか向かない。
股下を覗いた時、確実な機会が到来した。
「……突き刺せ!」
エリスにアイコンタクトし、口の形でそのチャンスだと伝える。
エリスは無言で低い姿勢から、一瞬バランスを崩しながらも地面に手を付いて立て直して一直線、額に盛り上がって生まれた第三の眼に向かってレイピアを閃かせる。
その攻撃は声もなく、足音も極力なく。
「……ッゴ……!?」
しかし、その攻撃は当たらない。正確には、当たりはしたが、その部位はバロールの視界の支えであった右目。
「ッグゥオオォオオ」
バロールは唸る。
これで完全に視界は奪われたはず。第三の眼から正確な視界を得ているかは分からない。
「ッ……外した……!」
「今なら刺し直せるだろ!」
エリスはレイピアを引き抜こうとする。しかしその細身ながらの剣身にかかる圧力は尋常ではなかった。
「ダメ……! 砕けて……」
引き抜こうとしたレイピアは、容易にバロールの右眼から離れてしまうだろう。その破壊された姿を見たくないと、バロールの目に刺したまま、引き抜くことをためらう。
その光景を見て、フィルは手の中にある一本の剣に意識を取られる。
「……ッラァ……!」
手にしていた細身の剣をエリスに向かって投げ付ける。
目一杯に力を込めて投げ付ける剣は、エリスに向かって一直線で空を舞う。それに気づいたエリスは、空中で順手に受け取ると、くるりと一周持ち直して逆手で突き刺す。
「死んで……!」
圧力に屈しないフィルの剣をもう一度抜き、十字に刺傷が重なるように突き刺す。
「ウガアアァアアァアア!」
その叫びの瞬間、赤黒い血塗れの眼の中にある瞳孔とエリスの眼が合う。
しかし、エリスは目を逸らさず、むしろ力に任せて鍔元まで県を押し込む。
「死んで……!!」
バロールは仰向けに倒れる。
エリスはその骸になりゆく躰を足蹴にして空へ舞い、ふわりと着地をする。
バロールは、確実に生命の灯火を弱めていく。必要以上に荒い呼吸は、喉で擦れた音となって不快音に変換させている。
初めて第三の眼を見る。波打って風景を反射させる中、底知れぬ奥行を覚える透き通った眼だった。
「それが、魔力の器……らしい」
「器……?」
「魔素玉を貰ったんでしょ? あれと構造は同じだよ。魔力を生み出す玉……」
「生み出す玉なのに、使えばすり減ってくのは何で?」
「それは、魔素玉から魔力を抽出するという方法が未だに見つかってないからね。その機構が元より体に備わってるのが魔獣と呼ばれる存在……らしい」
「なるほどな……。直接器ごと魔力として扱ってるからすり減って無くなっちまうわけだ」
「うん……」
エリスは突き刺さったままのフィルの剣を引き抜き、数振りしてバロールの体液を払う。
「ありがとう……、これ……」
「どういたしまして」
剣を受け取ろうとすると、エリスは直接、フィルの手を介さず腰元に下がる鞘に剣を入れる。
「やっぱり、グラディオ製は違うよね。この音もいいし……。何より丈夫だし……」
「そうだな……」
丈夫であると言う感想は、無論折れてしまったレイピアの顛末から発せられるものである。
「……」
それを悟っているから、発せられない言葉。
「私の過去の清算だもん。このレイピアともここでお別れだよ」
悲しそうに、そして、その感情からもう一度浅く刺さったままのレイピアの柄を、刺さったまま握りしめ、その感覚を確かめる。
「最後の仕事くらい……」
鍔から十センチほどの長さしか無いレイピアは、その剣身の細さから辛うじてその武器種だと判別できるが、既に剣としての職能は失われている。
「……っ!」
引き抜いた剣を、左眼から第三の眼に突き刺し直す。
「パリンッ……」
正しくその音が四人の耳に届いた。
「じゃあね」
柔らかい声。
「わたしの悪夢」
対照的に重く圧し掛けるような声。
バロールの魔力の源、それは完全に砕けその原型を留めていない。
同時に荒い息も、痙攣も、か細くなった唸り声も、全てがその音とともに消え去る。
「先言ってるぞ?」
「ダメ」
「何でだよ……」
「私も行くから!」
想像以上に明るさを持った口調は、バロールとの決別を完全としたものではないとも感じられた。何せ、目の前に倒れる巨体は、少なくとも二百人の大隊員を手に掛けたのだ。その光景を目の前にして一人で命からがら帰ってきたにもかかわらず仕打ちを受ける始末。バロールは彼女を狂わせた元凶なのだ。
きっとバロールに剣が突き刺さったように、エリスの心にも何かが突き刺さっていたのだろう。
僅かながらにその支えが取れたエリスの表情は、紅く照らされながらも柔和な笑顔で包まれていた。
「それにしても、エリスの剣、買わなくちゃならないな」
「旅は始まったばっかりなのに、痛い出費よね……」
「フィルの剣を使えば問題ねーな」
「俺はどう戦えと?」
「エリスを見守る?」
と、フェムト。
「後ろで待ってればいいんだよ?」
と、エリス。
「私を見ててもいいんだよ?」
と、エア。
「金輪際貸さない」
「えー!」
なぜかブーイングの嵐だった。
***
街へ向かっているのは、アイギスの匣について情報収集をしなければならないからだ。
その道中なぜかフィルがエリスの剣を買う条件でブーイングを跳ね除けた。その後話すことも無く無言で歩いていると、口元に手を当てて喋るなという合図を送りつつ、フィルの背中を引き歩く速度を落とさせるフェムト。
そして、かなりの距離が空いたところで、フェムトはフィルに話しかける。
「それにしても今後一緒に旅が出来ないとは、随分な言い草じゃねぇかよ」
「……?」
一瞬、戸惑いを見せる。
「エリスに対して言ったことか?」
「そうだ! エリスを捨てるような言い方しやがって、流石に癇に障る」
フェムトに対して不思議そうな表情を浮かべるフィル。
一度ため息を付いて、フィルに尋ねる。
「何でわざわざ戦わなくてもいいバロールのところに来たか、その目的忘れてるだろ」
「目的……?」
すっかり忘れているようだ。
「エリスのトラウマを晴らせないんだ。見た目通りの繊細さを心にも持つエリスは、バロールが消え失せたことよりも小隊に迷惑をかけた上、危険に晒したと考えるだろ。そうしたら絶対に付いてこない。また戻るのは石壁の中だ」
一つ小石を拾って、指で打ち上げる。
「そんなエリスはもう見る必要ないからな」
フィルはにんまりと口元に笑みを浮かべてフェムトに言う。
「そうだろ? フェムト」
回転し残像を見せて、落ちてくる小石を「パシッ」と勢いよく掴み、横投げで、自身の後方に投げて木に二度反射させた。
「おーい……! 街があるよぉ!」
手を振るエリス。
「フフン」
その姿を見て得意げに笑うフェムトが何を思ったのかわからないが、ネガティブな思考ではないことでは確かだ。
そのまま、何も答えずに緩やかな坂を駆け上がっていったフェムトを、ゆっくりと歩いて後ろから追いかける。
フェムトがエアとエリスの元にたどり着いた頃、フィルは一度歩みを止める。
「フゥ……」
その光景を前に、拝む様に目を瞑り両手を合わせる。
その間きっかり三秒、心臓が三回鼓動を打ち終えた時間。
「良かった良かった」
そう感慨深げに言うと、止めた歩みを再び始め、坂の頂上で待つ三人の元へと向かう。
俯き加減で思う。
身を呈してまでエリスを守ったもう半分の意思には、ただ単に目の前のエリスを守りたいという想いが存在していたのかもしれない。
***
エリスが心配になり、今日の朝、彼女の家まで迎えに行った。
ドアをノックする前、それにもかかわらずフィルの気配に気づいたのかエリスは鍵を開きドアを開ける。
「おはよう」
「お、おはよう……。どうしたの? フィル」
「いや、少し心配になったからな。迎えに来たよ」
「そ、そう……。取り敢えず上がって」
目の前に突然現れた、しかもフェムトもエアも目覚めてすらいないこの早朝。朝早くに訪れたのだが、エリスの会話尻には眠気などは感じられ無かった。代わりにハッキリと戸惑いの感情は届いてきたが。
「意外と物が残ってるんだな……?」
木製家具と煉瓦で構成された内装。暖炉や絨毯は、冬でも暖かさを感じさせる効果を十分に持つ。ただ、今の季節は夏。
「ここは元々城が持ってた家だからね。家具とかは備え付けられてたし、掃除して元通りにするだけだもの」
「ここに一人で住むのは大変だろ。掃除するのも一苦労そうだ……」
「まあね……。時々、昔の友人が来て色々手伝ってくれるからそんなに苦労はしてないけどね」
カップに注がれた紅茶が鼻腔をくすぐる。
「それにしてもこんなに朝早くから……何で?」
「さっき言ったとおりだよ。本当に心配になったから来ただけだ。昨日無理やり小隊に入ってくれって押し付けるような真似をしたから……」
「押し付けるような真似はされてないわよ」
「個人的には気掛かりだったんだよ」
「そう……」
エリスが早朝から迷惑も考えず訪れた、半ば不審者に対してどう思っているかは想像もつかないが、次の言葉でそこまで警戒されていないことに、おめでたい思考回路のせいか、喜びを感じた。
「朝食は取ったの?」
「いや……。あ、でも、気にしなくて大丈夫だからな。迷惑をかけに来たわけじゃないんだ」
「作るなら一人も二人も一緒よ。そもそもこれからあのバロールを倒しに行くって話をしていたのに、そんなに甘く見ていたら痛い目合うわよ?」
「……あ、じゃあ……」
御言葉に甘えてとは言いきれず、奥へと消えていく。
暇になったフィルは、失礼とは思いつつも部屋を見回す。綺麗好きなのだろう、それとも、今日限りか、隅々まで掃除はなされ埃が積もっている箇所もないようだった。
そこであるきっかけを考えつく。
「はい」
出された食事は、アレバ一切れに、オレンジ系の飲み物、具が人参と玉ねぎの、シンプルなスープだった。
「今日にはここを出るから、あんまりいいものは出せないけど文句は言わないでね」
「もちろん」
食事にひと段落ついて、きっかけについて話す。
「暖炉がある家だと、寒い日も暖かくていいな。俺が元住んでた家は、囲炉裏がなくて竈しかないもんだから、寒くてたまらない日は竈に火を炊いて過ごしてた」
「……へぇ。お城にいた時は暖炉も付けてたけれど、ここに来てからは付けなくなったわ」
「そりゃ勿体ない……!」
「……そうね。寒くても着込めばなんとかなるわよ?」
瞬間的な間。
「石壁に囲まれていると、風が強くないってのも寒くなりにくい一つなのかもしれないな」
そう表で返す一方、
(やっぱり……)
と、内心では感じていた。
エリスのことが心配になった、それは間違いではない。しかし、心配になった対象は、自身らの考えを押し付けたからではない。エリス自身、昨日は断れた状態にあったのだ。そもそも嫌であるなら、旅のメンバーを探したりなどしない。本音は、何かの拍子で共に来てくれる話が頓挫するのではないかと考えたからだ。それに対して、やはり大きな悩みを抱えていたという予想が的中したことに対しての思い。
しかし、会話をする中で真に心配するべきは、その点ではないと気付いた。
どうにかして、バロールを倒さねばならない。
その悪夢を晴らすには。
「すぐ行くの?」
「準備が終わったら出来るだけ早く行こう。目的地まで距離もある。きっと二人も準備を終えて待ってるよ」
エリスは食器を片付けに再び部屋の奥へと姿を消す。
ポツリと漏らす。
「自分の……、エリスの手でバロールを滅ぼさなければ、夢魔からは解放されない……か……」
バロールはいつまでもエリスの頭の大半に居座り続けている。暖炉の炎も意識的なのか無意識なのか分からないが、どちらにせよエリスを拘束しているにほかならない。
「……」
フィルは、一度開いた手を握り、これから起こるであろう戦いを頭の中で思い浮かべ始めた。
エリスを夢魔から解放する戦いを。
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