間3 エリスの悪夢(三)
エリスの悪夢(三)
軍部での騒動の翌日、朝七時。
前日に伝達された情報通り、その時刻の西門には、装備を整えた多くの兵士が乱雑に集まっていた。
兵士たちのほとんどが昨日の一件を知っている。それにもかかわらず、軍部という圧倒的権力の前に従うしか選択肢を得られなかった、不条理な彼等は口々に不安やことの顛末についてを妄想し、誇大するという悪循環に陥っていた。
「揃え」
声量は皆無だ。しかし、重く背中に圧し掛かるような圧力を放つ一言の声の主は、昨日のいざこざの最上座の男だった。
その言葉に数十秒で、大隊、中隊、小隊と縦関係に部隊ごとの整列を為す。
見たくない、既にエリスの記憶からは抹消された顔と声だったが、思い出してしまったのだからしょうがない。
「後は頼むぞ」
たった一言でその場を去ってしまう。
もう何も感情を抱くまいと思っていたが、イラつきお覚えてしまったことに、自分もまだまだだと痛感する。
「諸君ら。つい昨日、南門にて魔獣との戦闘があった。その魔獣のおかげで、メリディオナリスの森は広範囲にわたって破壊され、南門にいたってはたった一体の魔獣との戦闘だけで、利用不能となるほどの戦いを強いられた」
詳細までは知らなかった兵が大半だ。その中で事実を突きつけると、ザワザワとあたりには喧騒が押し寄せる。
「だからこそ、この街の平和を保つために、街を襲われる前に滅ぼさなくてはならない!」
段々と口調に調子をつけ、力強さを増幅させる。しかし、その調子を一旦フラットに戻す。
「初めに言葉にしておく。昨日の戦闘で、二人が死亡、三人が怪我を負うことになった。そのうちの一人が私だ」
そう言って、鎧とともにキルト地の肌着諸共捲り、脇腹全体に広がる青アザを露わにする。
「昨日負った怪我だ。今も痛む。それでも、この程度の怪我で魔獣を退けることが出来た。言葉の選択を誤る中で言えば、昨日の死人は無駄死にだ。少しの己のミスで命を落とし怪我を負った」
大演説をするのだと意気込んで、息をする。
「君たちは私の指示のもと動け。魔獣は何かを持っている。その何かさえ見抜いてしまえば、普段と変わらぬ対人戦だ。ミスをしなければ、再びこの街に帰ってこれる。ミスをしなければ、怪我すらも負うことなくこの街を救った英雄になれるのだ!」
その演説は人を半信半疑にさせるものでもある。
「戦え! その命の限り!」
しかし、エリス自身勝てるのか分からない。どれほどの数がいるのかすら判明していない状況で、どの道筋を見出すのが正解なのかなど誰もわからないのだ。
「オオオオオッ!!!」
それでも、指揮は十分高まった。
胸のうちの不安を顔に出さず押し殺した演説は一先ず終了を迎えた。
その後即座に討伐戦へ向かうことになる。
整列した二大隊の連合は、西門を潜り、ぐるりと石壁沿いを回り込み南門以南に広がるメリディオナリスの森へと向かう。
「うへぇ……。ここまでしないと魔獣には勝てないのかよ……」
昨日の戦いで穿たれた堀の横を通る時、エリスの後方で声が聞こえる。
正直これはやりすぎだとも思うが、事実、この範囲内には純白の羽が一晩経った今でも揺らめいている。堀がなければこれが舞い散り、魔獣に逃げられてしまった場合は、街人にも被害が及んだ可能性は十分にある。そういう意味では予防線として一定の役割を担っていたのかもしれない。
「エリス様、作戦では南を正中に二十キロの範囲の魔獣を殲滅せよとのものですが、一体どうやって全体を滅ぼすおつもりですか?」
兵の一人、第一大隊の隊長を務めるレイフ・アヴィウスが話しかける。
「まあ、何日かかっても良いらしいんです。とにかく殲滅をしろと。それなら、ローラー作戦は御法度、もちろん単独の方が戦いやすい魔獣もいるだろうが、基本的には複数対一で優勢を取り、弱点を適宜攻撃する……としか言えないです……」
「そんな曖昧な」
エリスも、今の言葉を言われればそう思ったことだろう。
「とにかく、まずは敵が現れれば、包囲して時間稼ぎをするように伝えてください。その間に私が攻撃に生まれる隙を見つけます」
「お言葉ですが、エリス様も怪我をなされている状況では、噂通りのお力を発揮することは叶わないのでは……?」
どれだけ噂に尾鰭がついて宙を泳いでいるのだろうかと、一瞬そちらに気を取られもした。
「昨日程度の魔獣であれば、避けるくらいは造作もない事です。まあ、攻撃をして仕留めるとなると足枷にはなると思いますが……」
やはり一日ではその痛みが引くことなく、寧ろ、今現在歩みを進めているだけでも、じわじわと染み込むような痛みが存在している。
「そうなるとやはりエリス様だよりとも行かなく……」
「それはダメです。出発前に言った通り、私の指示のもと動いて欲しい。昨日はそれに反した人間が命を落としたうえ、この傷の原因を引き起こしたのです」
「……分かりました。なるべくエリス様の動きやすいように出来る限りの配慮は致しますが、何分初めて退治する相手です故、多少手間取りますことお許しいただければ……」
「そんな……。何とか自分の命を守れるようにしてください。そうすれば勝てるはずです」
「努力します」
そう言うとレイフは中隊へとアドバイスにすらならない司令を伝達しに行く。
その直後。
南門から二、三キロメートルほど離れた地点で、草や枝を踏み折る音。その音は熊や猪といった大型の獣よりもさらに重く、その肌に感じるピリピリとした直感がそれは魔獣であると脳に直接警告信号を送っている。
剣を抜き、その切っ先で制止する。
その行動で、二百名からなる連合大隊は小隊規模で広範囲に散開し、それぞれが対峙する魔獣の出現を待つ。
気を研ぎ澄ませていたなか、したから上へ一瞬の影が移動した。
「上です!」
一瞬で視界外へと飛び跳ねた魔獣と思しき何かは、後方からの言葉通り、上から飛び掛るように襲いかかる。
咄嗟に前に転がるように避け、早速土で鎧を汚しながらもその何かの攻撃を受けずに済んだ。
そして、遂に後ろ姿の何か、予想通り魔獣と対峙する。
「昨日は獅子で、今日は狼……」
形の違う魔獣に、昨日のようなルーチンワーク的戦闘が行えないことが残念で仕方が無い。
餓狼種と呼ばれる狼型の魔獣だ。体高が人の背丈の二倍から三倍を有するそれは、森という数十メートルの木々が生い茂る空間の利点を最大限引き出し、自身の巨躯ながら俊敏な動きを繰り返すことで、敵からの攻撃を無くせた上容易に背後をとることが出来る。
「消えた……!?」
瞬時に現れ、瞬時に消えた。
「昨日のやつより速い……」
狂獅子は加速度的に速度を上げることにより攻撃力を増させた。一方、今の一時から読み取れることとして、急激な加速と停止を繰り返し相手を翻弄することによって、敵の息の根を止めるという手法をとるのが餓狼種と呼べる種族だ。
しかし、考える暇など与えてくれない。
「ぐわあああああ……」
後方からの人の叫び声。その声に思わず右肩越しに後方を窺う。今エリスを襲った個体がそちらに狙いを変えて攻撃を仕掛けたのだろうか。
「!?」
その答えは、自身の左方、高草の影から襲い来る餓狼種が明らかにした。
「……ッ……!」
音を頼りに反射的、下からも上へ斜めへ斬り上げる。
その剣閃に反応する速度は、エリスの反射速度よりも数段早い。幸いなことに、魔獣は一瞬飛び退き、距離を取ってくれた。
「群れだ……! 小隊規模で円形を保て! 一枚は上方をカバー!」
狂獅子と異なり、魔獣そのものの攻撃力はあまり無いと言ってもいい。兎にも角にも、攻略法を見つけるまでその陣形を保たせろという指示を出す。
レイピアを手のひらの中で垂直方向に回転させる。
「避ける前に伸ばすように……」
直線的に襲いかかる餓狼種。であるならば、本来自身と剣先が衝突する位置と、実際に衝突する位置に誤差を生じさせれば僅かな力でも魔獣が持つエネルギーにより大きな傷を負わすことが出来る。
風の流れが一瞬魔獣の方へと不自然な挙動を起こしたかと思うと、頭に浮かべる対餓狼種用の作戦を試行する瞬間が訪れる。
「パキパキ」
草や枝を踏み折る音が聞こえ、モーゼが如く高草を割る。
敵を視界内で捉える前に、エリスの突きを放つ前の身体のひねりは開始される。
「ワンテンポ、遅らせて……」
二者の立つ点を結ぶラインに水平に突きを放つ。
その突きは、身体の動きとは拍子の違う、ワンテンポ遅らせたもので、今まで行った対人戦でもガードを抜ける手段として用いてきた。
しかし、腕を伸びきる瞬間までに魔獣には刀身のどこにも接触せず、空を斬る。正確には、高草の一部には当たっているが。
「!? ……どこに……」
思い当たる所は一箇所しかなかった。
頭の中で自動的に算出された敵の居場所は、上方。何かにつけて、餓狼種はこの攻撃法を好むのか、数十秒前の初衝突と全く同じ行動理論。
だが、この単一的な行動理論はエリスにとって、更にはこれからこの敵と退治する人々にとって有益だとしか思えないものだ。もちろん、敵も学ぶであろうからそれが通じるのも短期的なものかもしれない。
「……ッ」
ただ、思い当たる節である上方に目もくれず剣を掲げただけ。それにもかかわらず、エリスのレイピアにはずっしりとした重量感のある衝撃が加わり、その自重に耐えられなかった餓狼種の躰は、二つに避けるようにして後方にドサッと音を立てて落ちる。
「自分から空中に跳んでいってくれるなんて……。これなら昨日の狂獅子の方が数段厄介な相手だったのに……」
急加速、急停止を最大限生かすのであれば、それに対応し得るだけの摩擦力を持った底面が理想的だ。それの対極に位置するような空中というフィールドに自ら踏み込んでくれるのであれば、その有利な点を、こちらも最大限生かすことができる。
そもそもは、高速に跳躍することで、元居た場所から姿形を見失わせ、気の緩みや焦りに苛まれた敵の寝首を掻くという戦法なのだろう。
「敵は横からの攻撃が不可能であれば上から狙ってくる……! 敢えて上を開けて、飛び込んできた時に合わせて剣を振れ! 狙いを外せば簡単に持っていかれるぞ」
本来、初めての対峙であったり、一般的な動体視力しか持ち合わせていない人間が対峙すれば、その戦法は効果を発揮する。高草という地形的特徴も加味すれば、誰もあえて上という注意力を散漫にしたとも取れる行動は取らない。
「それにしても、最初に同じ動きをしてくれてよかった。あれが無かったら、今ので確実に先手を取られてたもんね……」
拳を小指から巻くように作り上げ、一度集中力を取り戻してから次の相手に向かう。
「一体撃破……!」
「こちらは二体撃破した!」
「そもそも僕らを襲ってくれない……」
とまあ、様々な種類の声が、魔獣の撃破報告を為す中で、
「うあああああ……!!!!!」
と、進行方向最も右側、一つの小隊から撃破報告ではなく森を劈く悲鳴が耳を襲った。
基本的な攻撃力が比較的皆無に近い餓狼種は、円形を組んで盾でいなし続ければ、容易に追い返すことが可能だ。その中で痺れを切らして上空へ容易に飛び立つ。であるから、悲鳴の可能性としては、自身の上方に剣を掲げることが必須であることから、その返り血を浴び、それに対するものなのではないかと推測した。
「レイフ……さん!!!」
被害を受けた小隊の一人だろうか。レイフの元に駆け寄る。
それと共に、エリスも何があったのか様子を窺い知るために近づいた。
「魔獣で、餓狼種で……、確かに襲いくる数体はエリス様の対処法で容易だったのですが、時々子供なのか小さな個体が現れます」
「小さな個体?」
「背丈は私たちの膝ほどの体高しかないんです」
「どれもこれも人の背丈は超えて……」
「それでどうしたんですか?」
レイフの臨機応変に対応すべき時に、無駄な回路を通してしまう思考を一度返させなくてはと思い、一旦話を前に進めるべく途中で言葉を割り込ませる。
「さ、流石に小さい個体だと大盾を装備していても僅かな隙間からエンジンの中に侵入されてしまうのです……」
「中に……。まさか、さっきの悲鳴は、誰か持っていかれたというのか!?」
「一人が足を……」
「今その個体は!?」
「足を持ってどこかに消えていきました……」
こんな相手に重傷者を出させてしまうとは、考えてもいなかった。
「そんな個体がいて、一括りの戦い方ができないなら、私が少しでも情報を集めないと……」
そう出ないと今後も同様の被害が出続ける。
もし子供だとすれば、巨躯の個体に比べ必然的に絶対数が多くなってしまう。それゆえに早急に餓狼種の巨躯の対処法とは別の戦闘形式を確立させなければならない。
「まだその子供が出てくるかもしれない。だが群れとして大きなものもまだまだ湧いてくる。とにかく戦法としては変えずに、盾を張るものに中に侵入させないよう細心の注意を……」
「ぐうぅぅぅうあ!」
恐らくこの悲鳴は、二人目の被害者だろう。
「とにかく中に入れさせないで! あと、その子供の個体が見えたら私を呼んで」
そう言って、子供の餓狼種に立ち去られる前に足止めをする為、悲鳴の発生源に走り寄る。
「子供は!?」
こちらも足を引きちぎられ、蹲る兵がいる。
「あの小さいのは、あっちに……」
一人の兵が指差す方を見ると、丁度折れた高草の間に後ろ姿だけが目に映る。それを追って、地面に落とされた血痕も頼りに高草を踏み折って駆ける。
「速い……!」
その速さは通常の餓狼種よりも上。小さな躯を生かして周りにうまく溶け込む。大柄な同種に紛れて敵を襲うには、最適な躰を持っているのだ。
速い移動速度によって落とされた血痕の間隔はその距離を増し、ついに見失う。
「どこに行った……?」
しょうがないと、大隊に戻ろうと後ろを向いた瞬間、後方から、軽くしかし確かに高草を折る音が鼓膜を揺らす。
「……」
その音に動きの一切を止めて、状況を確認する。
「右に……。だんだん右に来てる」
高草が揺れ擦り合う音をたてる。気配はエリスの真後ろから徐々に、一定の距離を取りながら右方向に回り込む。
鞘に収める前のレイピアを視線とともに音を立てないよう、中段右方に構える。
「パキ」
一度の音を境に、気づいた時にはエリスの足に激痛が走る。
「っあああああ!」
いつの間に距離を詰め、いつの間に高くさから抜け出したのか、全く知ることも出来ず敵の攻撃を受けることになってしまった。
足を動かせばより歯が足に食い込む。順手で持っていたレイピアを逆手に持ち替え、地面に突き刺すように勢い付て餓狼種の胴体を目掛けて閃かせる。
「っううう……!」
エリスと目が合い続けている餓狼種は、その攻撃を軽々と避け、しかし噛み付いた顎は外れない。
ならばと、自身の足を傷付ける覚悟で噛み付いている頭を狙ってもう一度突き刺す。
一瞬狙うべく頭を見たものの、胴体に視線を送り続け、攻撃の箇所を誘導した事により餓狼種は頭を動かさず、胴体のみで避けようとし、その剣は頭を貫通する。
「早く、取れて……」
最後の抵抗とばかりに顎に力を込められ、痛みは増したものの、段階を踏んで開いていくそれはついに外れる。
「レガースごと砕いてる……。初っ端から痛いなぁ……」
なんとか歩ける痛みである事から、足にキツく包帯を巻くだけの応急処置をして合流する。
「どうしたんですか、その足は!」
服が切れているとはいえそれほど目立たなかったので気づかれないと思っていたが、すぐにバレた。
「そんなに引きづっていればすぐ分かりますよ」
無意識に右足を庇っていたようだ。
「子供の個体に噛みつかれちゃってね……。ま、まあ動くから大丈夫かなーって……」
「無茶な動きはしないで下さい。それにしても、噛み付かれたのに足を持っていかれなかったんですね! どうして……」
「いや、自分の足に刺すつもりで剣で突いたら、頭を抜けてくれたからね。正直運が良かった。だから噛みつかれたら数人掛りで、噛み付いた餓狼種の頭を狙って剣を振るった方がいい。持っていかれる前に」
「餓狼種に膝下を持っていかれるのと、運が良ければ傷だけで済むのどちらを選ぶか……と」
「まあ、そういうことです」
あからさまに「なんでこんな作戦に参加させられているんだ……」という顔をする。
「伝えてきます」
「よろしくお願いします」
足の痛みを感じ始めてから、今まで忘れていた脇腹の痛みもぶり返し、身体中ボロボロであることを実感する。
しかし、ここで立ち止まるわけにも行かず、小隊単位で防衛陣形を取りながら、南門から二十キロメートルほどの、メリディオナリスの森中心近くを今晩のテントを張った宿舎とすべくそこを目指す。
一旦は森の中の魔獣を討伐し、帰りの道で残りを殲滅するという次第だ。
***
餓狼種に襲われて以来、進めど進めど同様の敵の群れに遭遇、また、昨日の狂獅子とも二度遭遇、更にはメリディオナリスの森を象る木々と同様の高さの体高を持つ二足歩行する、骨が堅い魔獣に遭遇したりと、休む暇もなく朝七時から戦い尽くめの一日だった。幸いなことに今の季節は夏。日が長く空に浮いていることに感謝しながら、辿り着いた森の中心でテントを張る。
「警備隊は大隊の四分の一ずつ。テントの周りを囲んで何かあったらすぐに起こすこと。怪我人はその限りではない。特に新種の魔獣が現れたら、何よりも早く私に伝達して」
「分かりました。では分担して任務に当たらせます」
レイフはパタンと手元のボードを閉じる。
「それにしても、今回の魔獣はなんでいきなり現れてきたんでしょう? あれほどに強い生物がいたとすれば、数によっては簡単にこの世界を統べてしまいます」
「時代が一つ前だったら対抗する手段もなかったでしょうね。幸いなことに人が多くなって、互いに戦いをするようになってから、そのためだけに訓練されたものも現れた。だから対抗することも難しくはないですが……」
そうでなければ、石壁すらも築かれていなかったあの街は、昨日の狂獅子にすら歯が立たず、あの一匹に壊滅させられていたことだろう。
「まだ、明日もある。難しいことを考えるのは、カストラムに帰還してからでも遅くないですよ」
「そう……ですか……。そうですね。今は生きて帰ることだけを考えます」
「ええ、そうしてください。警備隊の方はよろしくお願いします」
それが今晩交わした最後の会話だった。
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