異世界のようで、異世界じゃない。この作品に出てくる人は、どこにでもいて、そしてみんな知っている。そんなやつらが世界を駆け抜ける。そんなどこか他人事になれない心の痛みを、大声でロックにぶちまける話。
まだ多くは始まっていませんが、ロッケンローラーの主人公とデザイナーのオークの少年からは熱烈な意思と情熱、それを表に出したいが出来ないでいるような鬱屈とした青い思いが感じられます。彼らのこと読んで、見て、感じるだけで、彼らが不条理な世界に奏でるだろうロックが楽しみで仕方なくなるような作品です。