ムチャとトロンの冒険譚・六章

ムチャ達が修行している間、世界は魔王軍と人間達の争いによる混乱が巻き起こっていた。


そして、ベリス王国軍と魔王軍の大戦が始まろうとしていた。

無駄に出世していたナップとフロナディアはベリス王国軍の将軍として大戦に参加する。


ムチャ達は軍が睨み合っているうちに城に侵入して魔王を倒そうと企てるが、生きていた「嫉妬のイルマ」にそれを見抜かれ、敵の大軍と戦う事になる。


ピンチに陥ったムチャとトロン、そしてプレグとニパ。

四人が力尽きようとした時、敵をなぎ払ったのは一本の斧だった。

四人を助けにきたのは、あのクフーク村のミノさんだった。


援軍はミノさんだけではなく、ブレイクシア一行、アレル闘技場の面々、クリバー学園の友人達、グーペコ島の原住民達等、これまで二人の冒険に関わった多くの人々だった。

二人が決戦に挑む事を、事前に皆に報せたのは、あのサキュバスのケセラであった。

※因みにケセラはムチャ達の修行中に結構ナイスバディになっている。


皆の力を借り、二人は魔王城を突き進む。


ムチャ達と分かれたプレグとニパは、イルマと対峙して死闘の末にイルマを倒す。

イルマは世界中に病を振りまき、プレグの妹フロルとニパの母を殺した張本人であり、二人は仇を撃つ事ができたのだ。


そして、ムチャとトロンは魔王の元へと辿り着いた。


魔王とムチャ達は戦いになるかと思いきや、トロンが巻物を取り出して、魔王に投げつける。その巻物は空間転移の巻物で、巻物の中に描かれた魔法陣からナップとフロナディアが現れた。


ムチャは「魔王の相手なんて勇者がするもんだ」と言い、魔王城の更に上を目指す。


そして魔王城の天辺には、一人の老人がいた。

傲慢のブレイクシアや、ケセラの上司である色欲プリムラ達に力を与えたあの老人だ。ムチャ達は彼こそが全ての元凶だと見抜いていた。

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