ムチャとトロンの冒険譚（仮）

ムチャとトロンの冒険譚・五章—２

☆ムチャの修行

ムチャは、ひたすら暗闇の洞窟の中で瞑想をさせられる。

その中で何度も発狂しそうになりながら、ムチャは十日間飲まず食わずで過ごす。

そして外に出た時、ムチャは世界の美しさを知り、あらゆる物に心がある事を感じ取るのであった。

これにより、ムチャの感情術は大幅にパワーアップした。

それからムチャは自らの肉体の成長に合わせて、ひたすら剣術の修行と筋トレに励む。成長期であるムチャはグングン成長した。

そしてムチャは修行の中でケンセイの剣の真の力を知る。

ケンセイの剣は、持ち主の本質に合わせてその姿を変えるのだ。

ケンセイの剣はムチャが願うと、衝撃波を放つハリセンの形に姿を変えた。それはムチャの本質が剣士ではなく芸人である事を示していた。

☆

修行を終えたムチャ、プレグ、ニパ、そして腕利きの騎士となっていたナップとフロナディアは、寺院からトロンを救出するために集結する。

五人が寺院の衛兵達をバッタバッタとなぎ倒す中、寺院の奥で巨大な魔力の柱が立ち昇る。封印されていたトロンが目覚めたのだ。

約一年ぶりに再会したムチャとトロンは、互いの成長に驚きながら、巨大な強制爆笑陣を放ち、巨大化したチュートロに乗って脱出した。

そして六人は、世界平和と円滑な芸人活動のために魔王討伐を決意する。