掌の宇宙

石燈 梓

第1話 話す木の葉 (北米・ネイティヴアメリカン)

1.

 かつっと走った痛みに、アヨカは振り返り、片手を耳の後ろにあてがった。足元に、小さな石が落ちている。

 眼を瞠る彼女のモカシンに、今度は小枝がぶつかった。

 水汲みをしていた母が、気づいて声をあげた。

「こら! やめなさい!」

「馬鹿の娘。セコイアの娘」

 囃し立てる悪童どもの声が聞こえた。母は、娘を抱き寄せる。

「頭がおかしいんだ。近づくと、馬鹿がうつるぞ……」

 アヨカは、体がかっと熱くなるのを感じた。母の腕から出ようとしながら、叫び返す。

「父さんは、馬鹿なんかじゃない!」

「やめなさい、アヨカ」

「だって……」

 頬を膨らませたが、母は彼女を見てはいなかった。

「いいから。おいで」

 水を入れた桶を手に、歩き出す。

「…………」

 仕方なく川辺を離れながら、アヨカは不満でならなかった。

 なんで。どうしてこんな風に言われなくちゃならないの……。


 ……理由は解っている。もう何年も、父が村はずれの小屋に閉じこもっているからだ。

 馬の世話も、畑を耕すことも、狩りも、大切な部族の集会すらも放棄して。何をしているのか、解らない。

 そのせいで、母はさんざん苦労させられていた。アヨカだけではない。家畜の世話も、農作業も、みんな一人でやらなければならないのだ。

 母は、父の顔を見たくないらしく、小屋へ近づこうとはしなかった。

 アヨカだけが、時々顔を出していた。父は優しいが、机に向かって作業をしているか、考え事をしていることが多く、娘にも何をしているのかは教えなかった。

 こんな父のふるまいを、村の人々は、ある時は馬鹿にし、ある時は気味悪がって、小屋に火を点けられたこともあった。

 しかし、父は小屋暮らしを止めようとはしない。

 アヨカは悔しかった。父を悪く言われるのも嫌だったし、言い返せない自分が情けなく、涙が出そうになった。『みんな、父さんが悪いんだわ。』

 父さんなんか、いなくなってしまえばいいのに……。


          *


 村の中央の広場には、人だかりが出来ていた。黒い帽子をかぶった白い男が、村人に話しかけている。

 『センキョウシ(宣教師)』とかいう奴だ。

 銃をもった他の白人とちがい、大抵は手ぶらでやって来て、話だけをして帰る。子どもが好きらしく、村の殆どの子どもは、声をかけられたことがある。

 勿論、アヨカもだ。その時は、飴を貰った。

 だが……アヨカは、『センキョウシ』が嫌いだった。碧い瞳が、妙にうすっぺらく輝いて見えるのが、怖いのかもしれない。

 彼は、あたし達を恐れている……恐れつつ、憐れんでいる雰囲気が感じられた。

 何故だろう?


「まったく……よく来るなあ」

 少女の心を見透かしたように、間近で声がした。アヨカは、びっくりして振り向いた。

 トーキング・レインが、片手を腰にあて、長い黒髪を背に流して立っていた。

「トーキング・レイン!」

「おかえり、アヨカ。キシロも」

 母娘に話しかけてくれる。トーキング・レインは、メディスン・マンだ。アヨカは、彼が好きだった。

 父の身勝手に振り回されている母子に、変わらぬつきあいをしてくれている。同情からだとしても、彼がそのように振舞ってくれているお陰で、一家は村を追い出されずにいられるのだと言えた。

 母は軽く挨拶して、その場を離れた。アヨカは、骨ばった彼の手を取った。

「あの人達、何をしているの?」

「ジーザスとかいう、彼等の神について、話しているんだ」

 アヨカは、彼の顔を見上げた。少女には、白人の言葉が解らない。トーキング・レインもそうだ。

 『センキョウシ』は、一人だけではやって来ない。彼等の言葉を話す混血の若者を連れて来て、仲介させている。この男も、トーキング・レインは気に入らないらしく、太い眉をひそめていた。

「彼等の話では、ジーザスは神だけれど、女から生まれて、人々を助けたんだそうだ。病を癒したり、食糧を沢山与えたりした。水の上を歩くことも出来たらしい」

「そうなの?」

「ああ。……ところが、そんな凄い力を持っていながら、ジーザスは人間に殺されて、神の国へ還ってしまったんだそうだ」

「どうして?」

 アヨカは眉根を寄せた。よく、わからない。

「大勢の人を救ったのに、自分を救うことが出来なかったの?」

「そうらしい。もっと解らないのは、白人たちは、自分たちの神を殺したくせに、我々にその神を信じろと言うんだ。……変な話だろ?」

「…………」

 確かに、これは奇妙だった。

『トーキング・レインは、ジーザスが嫌いなんだわ……。』アヨカは口の中で呟いた。最近、彼等の部族の中には、白人の宗教へ入る者がいる。彼等本来のスピリットの教えを離れ、異民族の神を崇めることを、トーキング・レインは、内心苦々しく思っているのだろう。

「……あたし、怖い」

「…………」

 呟くアヨカを、トーキング・レインは、深い瞳で見下ろした。

 その目を見て、白人たちを見遣り、もう一度、アヨカは言った。

「よく解らないけれど……彼等は怖い。銃を持った連中も怖いけれど……」

「……そうだね」

 少女の聡明さを喜ぶように、トーキング・レインは眼を細めた。

「だが、彼等とも、やっていかなければならない」

 アヨカの家の方向へ歩き出しながら、若きメディスン・マンは言った。

「白人は来ている。ここにも、ラコタ(スー)族のところにも、ホピ族の村にも。来てしまったものを、今更、追い返せない。我々も、彼等の銃や、お金や、鉄が必要だからね」

 アヨカは、不承不承頷いた。トーキング・レインの言うことは解る。だが、白人は卑怯で、狡猾だ。

 イドゥールじいさんは、酔っている間に、自分の息子と馬を売り払う証文を作られた。両親は、以前住んでいた土地を、勝手に白人の『くじびき』の景品にされて、追い出されたという。

 何度首長が抗議の使者を送っても、何度話し合いをもっても、連中のやり方は変わらない。

 かといって、ラコタやナヴァホ族のように戦えば、若者は殺され、子どもと女たちは、奴隷にされてしまう……。

 そんな話を、もう何度も聞かされているアヨカは、気持ちが沈むのを感じた。


「……何かが変わるかもしれない」

「え?」

 低い囁き声に、アヨカは、トーキング・レインを見上げた。

 少女の反応を楽しんで、彼はくすりと哂った。

「いつまでも、彼等の言いなりになるわけにはいかないからな。……近いうちに、何かが変わるかもしれない」

「本当?」

 トーキング・レインは、無言で頷いた。



2.

 こつこつ、と窓枠を叩く音に、セコイアは顔を上げた。そうして、部屋の中がすっかり暗くなってしまっていることに気づく。

 まただ。考えに集中していると、時間が経つのを忘れてしまう。――舌打ちして、彼は窓を開けた。

「トーキング・レイン」

「相変わらずだな、セコイア。入っていいか?」

 夕闇と霧をまとい、友は小屋に入ってきた。セコイアは火をこし、両手を広げて彼を迎えた。

 トーキング・レインは、鹿肉を持ってきてくれていた。火の傍に串を刺し、炙り始める。

「今日、アヨカに会った」

「…………」

 水を差し出しながら、セコイアは、聡明な友の瞳を見詰めた。

「……苛められていた」

「そうか……」

 セコイアは項垂れた。村の者に、自分がどのように噂されているか、知らないわけではない。アヨカが生まれるずっと前から――もう十二年も、こんなことを続けているのだ。

 自分ひとりのことならば、何と言われようと構わないが。幼い子どもや妻に関わる迷惑を考えるたび、決心が揺らいだ。

 そんな彼と家族を支えてくれるトーキング・レインは、数少ない理解者だった。

「我々には、文字がない」

 パチパチとはぜる炎を見詰めながら、トーキング・レインは呟いた。

「白人の『話す木の葉』(文字)を、読むことが出来ない……。我々にとっては口で行う約束が全てだが、連中は、そうではない」

「…………」

「我々が覚えていることを、連中は『違う』と言い立てる。そして、読めない証文を持ち出して、全く違う契約を述べるのだ。……こんな勝手を、いつまで赦せばいいのだ」

「…………」

 セコイアは、黙って聴いていた。

「武力では勝てない。連中は、後から後からやって来る。戦って負ければ、さらにいいように扱われる。……悔しいが、白人に対抗するには、連中の方法を真似るしかない」

 顔をあげ、トーキング・レインは、真っ直ぐ友を見詰めた。

「我々には文字が必要だと言ったのは、お前だ。我々の言葉を、子孫と遠く離れた同胞に伝える為に。白人の約束を、彼等だけのものにしない為に」

「判っている」

 友の視線を振りきって立ち上がり、セコイアは机に戻った。椅子に座り、鹿の革に描いた記号を見詰める。

 それは、彼がここ数年、考え続けているものだった。

 トーキング・レインが近づいて、肩越しに覗き込む。その気配を感じながら、説明を始めた。

「まず、思いつく物を、片っ端から絵にしてみた。これは鹿、こっちはウサギ……。絵を簡単にして作ったのが、この記号だ。分かるか?」

「ああ」

 トーキング・レインは頷いた。セコイアは、昔から絵が上手い。一つ一つの絵が何を表しているかは、一目瞭然だった。

「これは太陽だな。これは馬、バッファロー……」

「しかし、こんなことをしていては、いつまで経っても終わらない」

 セコイアがうんざりした口調で言ったので、トーキング・レインは首を傾げた。

「そうか?」

「そうだ。……我々の周囲に、いったいどれだけの数の物があると思う? 一つ一つ絵にしていては、キリがないぞ」

「…………」

 トーキング・レインは考え込んだ。しかしそれでは、どうしたら良いのだろう?

 セコイアは、神妙に首をひねった。

「他の方法を、考えなければならない。トーキング・レイン。そうしなければ、我々の文字など――」

 また、カツンと窓枠を叩く音に、彼の言葉は遮られた。灯火に浮かび上がる男の顔を見て、トーキング・レインは息を呑んだ。

 宣教師の通訳をしている、混血の青年だった。彼は、周囲を憚るように視線を走らせながら、ズボンのポケットから紙を取り出した。

「セコイア。持ってきたぞ」

「ああ、ありがとう。寄って行くかい?」

「いや」

 青年は、鋭く光る藍色の瞳で、メディスン・マンを見詰めた。

「これから帰るんだ。ゆっくりはしていられない。来週、話を聞かせてくれ」

「分かった」

 男は、すばやく身を翻して、夜の中へ消えて行った。


 トーキング・レインは、眼を丸くした。

「あいつと付き合っているのか?」

「エリアスか」

 ゆったりと微笑んで、セコイアは彼を顧みた。

「そうだ。いちいち絵にしていたのでは、複雑過ぎて、やっていられないからな。その点、白人の文字は、よく出来ている。簡単で、誰にでも描き易い」

 青年が持ってきてくれた、教会が発行している聖書の説話を記した文書を、うっとりと眺めた。

「参考にしない手はない……」

 トーキング・レインが見ると、机の上には、他にも白人の文字で書かれた小さな綴字帳や新聞の切れ端などが、雑然と散らばっていた。エリアスが持ってきたのだろう。

 そこに書かれているのは英語だけでなく、ギリシャ語やローマ数字も含まれていたが、彼の目には判別出来なかった。

「読めるのか?」

「まさか」

 笑って、セコイアは首を横に振った。

「読もうという気にもなれんよ。だが、よく出来ている……。エリアスに教えてもらったのだが、奴等の文字は、物ではなく、音を表しているのだ」

「…………?」

 セコイアの言葉の半分は、トーキング・レインには解らない内容だった。彼は、不安げに白人の『木の葉』を見下ろした。

 セコイアは、熱心に続けた。

「音を並べて言葉を作る。言葉がモノを表す……解るか? 書いてある文字の通りに発音すれば、意味が現れるのだ」

「…………」

 トーキング・レインは、ますます眉間の皺を深くした。『ただの記号から意味が立ち現れるなど、まるで魔術ではないか……。』

 だが、それを白人は、何十年も前からやっているのだ。チェロキー語にだって、出来ないわけはない。

 セコイアは続けた。

「我々の言葉は、数えれば八十ほどの音の集まりだ。それぞれを表す記号を作れば、白人と同じことが出来る。あんなに沢山絵を並べる必要はない」

「……上手くいきそうか?」

 友を――彼にヴィジョン(使命)を与えた偉大なものを信じることにして、トーキング・レインは訊いた。セコイアは、首を振った。

「やってみなければ、わからないが……」

 友の漆黒の瞳を仰ぎ、強い口調で言った。

「出来ると、信じている。来週、皆を広場に集めてくれ」



3.

『どうして、こんなことをしなければならないのだろう?』

 アヨカは不思議に思いながら、父から手渡された鹿革を握り締めた。何やら奇妙な模様が、沢山描かれている。

 五日前、ぶらりと家に帰って来た父に、これを覚えろと手渡された。母は激怒したが、いつもの通り、父は頓着しなかった。

 半信半疑ではあったが、アヨカは言われるとおり、模様と、各々の表す音を覚えた。

 そして、今日。

 広場には、トーキング・レインの呼びかけに応えて、村の者がほぼ全員集まっていた。首長も、アヨカを苛めた子ども達も、『センキョウシ』と混血の若者もいる。

 変人のセコイアがまた何か始めたと、冷やかし半分だ。

 人々の好奇の目に晒されて、アヨカは消え入りたい気持ちでいた。トーキング・レインが傍に立って肩を支えてくれていなかったら、とうに逃げ出していただろう。

「大丈夫だ」

 トーキング・レインは、そう囁いてくれた。

「落ち着いてやれば、きっと上手くいく」

「…………」

 アヨカは頷いたが、これから何が始まって、どう上手くいくのか、全然分からなかった。

 と。

 どよめきが起こり、アヨカから遠く離れた広場の片隅に、セコイアが現れた。こちらに近づくかと思いきや、そこに立って、何か喋っている。

 やがて、一人の男が、セコイアの作った模様を並べた一枚の紙を、アヨカの許へ持ってきた。受け取ったアヨカは、トーキング・レインを仰ぎ見た。

 黒髪のメディスン・マンは、神妙な表情で促した。

「何が書かれている? アヨカ。読んでごらん」

「…………」

 まだよく解らなかったけれど、少女は言われるまま、父の記号に音を当てはめた。

「オシヨ、オダナリ(ハロー、私の友よ)……」

 それは、トーキング・レインへの感謝を伝える書簡だった。

 少女の声が辺りに響くにつれ、トーキング・レインの瞳は丸く見開かれ、人々のどよめきが大きくなった。驚いたアヨカがちらりと見ると、父は満足げに頷いた。

 混血の青年が、鋭く口笛を鳴らした。アヨカが見たことのない笑顔がそこにあった。

「嘘だ!」

 人々の喜びに、冷たい声が浴びせかけられた。何人かの男達が、少女を指差した。

「父と娘だからな。あらかじめ、何か取り決めをしていたに違いない」

「ならば、ここへ来て、お前たちがやってみるがいい」

 トーキング・レインの口ぞえは不要だった。こんなに自信に溢れ、満足げな父の声を、アヨカは初めて聞いたように思った。

 挑戦する者はセコイアの許へ駆け寄り、アヨカと同じく、模様について教えを受けた。……すぐに、彼等の疑念は確信に変わった。慣れ親しんだ言葉を、紙に載せる方法が得られたのだ。


 文字がある!


 あとは、燎原の火の勢いだった。人々は争うように、アヨカの手にしていた記号表の写しを求めた。文字があれば、遠く離れた地にいる者に、言葉を伝えることが出来る。

 手紙が書ける! 恋文が!

 アヨカは信じられない気持ちで、父を仰ぎ見た。偏屈者と呼ばれ、馬鹿にされていた日々は、この為だったのかと。

 母も茫然としている。

 その中で、セコイアは誇らしげに……トーキング・レインは、やや寂しげに、人々の熱狂を見守っていた。


          ***


 1821年にセコイアが発表したチェロキー文字表の発明は、チェロキー族を始めとするネイティヴ・アメリカンの近代化に大きな貢献を果たした。

 チェロキー国内では、わずか数年のうちに、完全文盲の状態から、ほぼ文盲率ゼロの状態に達し、いくつかの図書館も出来た。

 混血の青年エリアス・ブディノーは、アメリカ人宣教師サミュエル・ウースターの協力を経て、1828年、英語とチェロキー語を併載する週刊新聞『チェロキー・フェニクス』を刊行した。

 その社説には、誇らかに述べられている。

 「我が国の法律・公文書・およびチェロキー人民の福祉状況に関係ある事柄が、忠実に、英語とチェロキー語両語で出版されるであろう。」

 ネイティヴ・アメリカンが、彼等自身の言葉で発行した、彼等のための、最初の新聞であった。


 北米大陸の国立公園に生えている巨木には、彼を称えて、セコイアの名がつけられている。





~第1話、了~


***********************************************************************************

『掌の宇宙』第1話 解説


《アメリカ先住民・チェロキー族》

 

 チェロキー族は、北アメリカの南東部のオザーク高原(現ジョージア、テネシー、アラバマ一帯)に住んでいたネイティヴ・アメリカンの部族です。


 1821年、混血児のセコイアがチェロキー文字を発明し、北米で唯一の文字をもつネイティヴ・アメリカンとなりました。その諸部族の連合をチェロキー国といいます。白人のやりかたを積極的に取り入れ、狩猟のほかに農耕や牧畜を行い、紡績工場、学校、新聞などをもち、住人の多くがクリスチャンに改宗しました。五つの文明化した民族(チェロキー、チカソー、クリーク、チョクトー、セミノール)の一つと呼ばれます。


 1817年に二院制議会を、1822年に最高裁判所を設け、1827年には英語とチェロキー語による成文憲法を制定し、翌年ジョン=ロスが初代大統領に選ばれました。


 しかし1828年、金鉱が発見され、彼等の住む土地が大暴騰します。1829年、ジョージア州議会は州内のチェロキー国の土地を隣接する各郡に合併し、チェロキーの国民議会をはじめとする集会を禁止し、チェロキー国の存在を否定しました(28もの条約があったにも関わらず)。この処置は、1830年アンドリュー・ジャクソン大統領のインディアン強制移住法によって追認されました。


 1838年、チェロキー族は、インディアン準州までの移住を強制させられました。真冬に徒歩で、一人一枚の毛布しか支給されない過酷な移動を強いられたため、一万七千人のうち四千人以上が死んだといわれています(『涙の旅路』)。


 (作品中のアヨカ、セコイア、エリアス・ブディノー、サミュエル・ウースターは歴史上実在の人物で、史実に基づきます。トーキング・レインは創作です。)






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