第2話 これが一番

「ねぇねぇ臣くん、この服とこの服どっちが似合う?」


一つはワンピースで一つはワンポイントでリボンがついてるブラウス。


『うーん。そうだなぁ・・・』


うんうんと興味津々のこのみ。


背のあまり高くないこのみがワンピースを着ても可愛い。


でも、ふわふわした髪型のこのみにはリボンのブラウスも可愛い。


『むぅー。うーん。』


「え、臣くん。そんなに迷うの?」


俺が悩んでいることにこのみがなぜか戸惑いを感じ始めた。


「どっちも似合ってない?!」


『それはない。』


ずばりというと、ぽかんとした後に顔が赤くなった。


それでもなお考えていると、一つの服に目がとまった。


『ねぇこのみ。』


「な、なに?!」


まだ少し顔の赤いこのみの前に一つの服を差し出した。


『その二つもこのみに合ってて可愛いけど、これが一番似合う思う。』


それはこのみが一番好きな青いワンピース。


シンプルだけど清楚で可愛らしいデザイン。


「か、かわいいーーー!!!」


このみも喜んでくれたみたい。


あまり露出度が高くないという面で俺にとってもそのワンピースは一番だっていうのは俺だけの秘密。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

二人の恋の物語。 チータラ @ayumi1118

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る