081:風が通り抜ける

 湖に近付くにつれ、川原もやや広くなり見晴らしは良くなった。

 カーブになってるからまだ先は見えないが、段々と木々の間隔が広がっていき、狭間からは光が差し込んでいる。

 開けた場所が、すぐそこにあるってことだ。


 もっと左右を見渡したいが、ちらちらと視界を遮って邪魔するものがある。トワィラ兄弟だ。ケロンとの遭遇で申し訳なく思っているらしく、あれから用がなくても俺の両隣を挟むように並んで歩いている。ウザさ倍増だ。

 鬱陶しい気分を紛らわせようと、自然と会話も多くなる。討伐する際のワンポイントアドバイスを聞かせてもらえたりと、もちろん興味ある内容だ。それだけでなく感謝しなければとは思うが……。


「ケロンが、あんな目で追えないほど素早い魔物だとは、思ってなかったな」


 ハリスンよりレベルは低く、敏捷値も突出してなかったはずなのに、不思議なもんだ。

 俺の感想に二人はそれぞれ返す。


「ああ、あれな。素早いんじゃなくてよ。あいつは目ん玉を見ちゃならねえ相手なんだよ。キューメイ、お前、今日は休憩なしで訓練だから」

「だからさぁ、回り込むのにちぃっとばかり時間かけ過ぎちまったんだって。兄貴、しつこい。タロウは、ほんとゴメンな!」


 アドバイスだか喧嘩だか分からないが。言われてみれば、あのぐるぐるした目玉には、思い当たることがある……。


「ああ、あれが特殊攻撃の催眠」

「ほー? よく知ってるな。シャリテイルから聞いた通りだ。催眠と呼んではいるが、幻影を見せるんだとよ」


 前方のシャリテイルを見ると、聞き耳でも立てていたのか、そっぽを向くのが見えた。変な鼻歌でごまかしてるつもりか。

 キューメイが兄の説明を続ける。


「その幻影と呼んでんのも、マグに投影したものだとかなんだとか、そんな屁理屈だったか?」

「屁理屈って……一応研究されたもんがあったろ」


 ウザ兄弟は漫才しつつ、ケロンと対峙する際の注意点も話してくれた。


「一瞬前か後の位置にいるように見せかける、面倒なやつでさ。知っていても対処を間違うと、惑わされて怪我することもある厄介なやつだ」

「素早さ自体は、ハリスンに劣るくらいじゃね?」


 そうだったのか。だから、途中から動きが見えるようになったんだな


「ま、この辺から、妙な特殊持ちの魔物が増えるってこった。だから、おかしなもんに気が付いたら、すぐに距離を取れよ」


 タンキューに頷くと、改めてケロンの記憶を手繰る。

 そうだよ。確かにケロンは催眠属性の特殊攻撃持ちだった。

 これまた「ぐるぐるの目」だとかいう適当な名前がついていたはずだ。

 ゲームでは耐性付きの防具を手に入れた後に会うから、それで苦労した記憶がないんだよな。

 それがあんなに恐ろしいものだったとは。


 あの停止したまま移動する動きは、催眠能力で錯覚を起こす能力か。

 攻撃対象が俺からキューメイに移ったから、途中からは動作が追えるようになったってオチのようだ。

 ハリスンとのステータスに、そんな馬鹿みたいな開きがあるなんておかしいと思ったよ。


 シャリテイルが、カイエンの強さはおかしいと言える気持ちが少しだけわかる気がする。

 カイエンが言ったわけじゃないが、やつの仲間らしき高ランクだか、中ランクの上位者連中は言っていたのだ。

 ケロンを枕に眠りたいだとか、よっぽど力に自信がないと出ない言葉だ。

 上位者じゃなくて、違う意味の上級者じゃないのかっての。


 眼前に手のひらがひらひらと揺れる。


「目を開けたまま眠るなよ?」


 つい考えこんでいる振りで、ウザ兄弟の存在をシャットアウトしようとしていたようだ。キューメイを見ると、真面目くさった顔している。

 あ、なんだよ。今度は黙り込みやがって。じろじろ見んな。

 一応話は聞いていたと思うが……なにか大事なことを聞き逃して怒らせた?


「おっとガンつけてんじゃねぇぜ。さっきのこと思い出してさ」


 びびらせんな。さっきの?


「まさか、人族があれほど戦えるなんてなぁと、驚いたんだ。ちょっとだけな」

「お、そうか?」


 分かるかキューメイよ。ふっ、漏れ出てしまうものだな。

 夜な夜な阿鼻叫喚のカピボー地獄で鍛えた実力が!


 なんせ、とうとうレベル25だもんな。25だよ。ゲームなら中盤のクエストをある程度こなせるようになって楽しい頃合いだ。

 冷静に考えたら、ケロンのレベルが実質30だろうと、そこまで絶望的な差ではないんだ。そう、ゲームならね……!


「急に偉そうになったかと思えば、落ち込みやがった。浮き沈み激しいやつだな」


 放っておいてくれ。情緒不安定な年ごろなんだよ。


「わりぃ、ちょっと無神経だったか。でも、お世辞じゃないぜ」

「俺も見たかったね。人族にしちゃ、タロウはなかなか目がいいようだしな」

「まったくだ。ハリスンの動きも追えるようだし、ケロンに攻撃を加えた人族冒険者なんて、前代未聞だぜ!」


 そりゃ……今まで人族冒険者は存在しなかったじゃないですか。

 統計のマジックは素敵だな!




 木々を抜けると、眩い光と何にも遮られない青空が飛び込んできた。


「広いな」


 思わず息をのむ。マップだと滝がついた水たまりのようなアイコンだったものが、丸くないし広すぎるしで、向こう側が霞んでるじゃねえか。霞ませているのは、反対側にありながらここからでも見える滝から上がる、怒涛の水飛沫のせいだ。比率間違ってんぞ。


「よっしゃ、到着したし休憩だ」


 ヤミドゥリの号令で、そこらの岩に腰かけ、各々弁当を広げだす。まだ昼前だと思うんですが。のんきだな。

 みんなもパンと水と漬物。俺と大差ないように見えるが、さらに奴らは干し肉の塊を取り出した。それを小さなナイフでスライスしてパンに挟んでいく。


 憎い。

 肉だけに。

 俺の心は殺伐とした戦場に早変わりだ。


「ぬ、不穏な気配があるな」


 ちっ、ばれたか。


「やれやれ、少しは休めるかと思ったのによ」


 えっ、ち、違いますって。なにを本気で武器を手にしてるんですか!


「大した数じゃあない」

「タロウ。下がってて」


 全員の視線の先に、ミズスマッシュがいた。

 良かった。始末されるのは俺じゃなかったようだ。


 陸上にいたミズスマッシュは、水上の半分のスピードも出ない、ちょろい相手だった。あっさり片づけられて、何事もなかったように座りこんで飯をかきこむ。


「んぐ。こっちは人を減らしてはいないのだけど。よっぽど奥地で強力な魔物が増えていたのかしらね」

「魔震のせいじゃないか? こんなところまで押し寄せてくるのが速い」


 などとシャリテイルたちは見解を話している。

 中ランクにとっても危険な部類に入る魔物は、この湖の向こう側からぼちぼちと現れ始めるらしい。この湖のお陰で山から直接下りてくる魔物が減るとか守り易いだとか、水生の魔物は強力な個体は多いが地上の魔物と比べて数は少な目らしいとか、俺にとっては興味深い話ではある。が、皆の何気ない口ぶりと、俺にはどうしようもできない恐ろしい内容のギャップに壁を感じて落ち付かなかった。


 腹ごなしをして、目的地へ移動した。

 少しだけ湖を回り込んだところに、小さな入江になっている場所があった。通過しなければならないというのに、色々と吹き溜まりやすいため困っていたらしい。


  困るで済むのか? 草だか蔓だかに覆われて、何も見えないじゃねえか。

 そう高さはないが、崖の窪みを蔓草が埋めている異様な光景を見上げ、大きく息を吸う。水が草の塊の下まで流れ込んでいて道は途切れている。


「だから、なんでこうなるまで放っておくんだよ。普段はどうしてるんだ?」

「そりゃおめぇ、より強大な力で踏み越えりゃいいじゃん?」

「私はあっち見てるわね」


 答え代わりか、シャリテイルが目の前でジャンプして向こう岸へ渡った。

 脳筋どもが!

 俺だって飛び越えられるなら無視して通りたいよ。まあ目測で大した幅がなかろうと、俺に飛び越えられる気はしないし、邪魔するように絡んだ蔦の塊がはみ出している。どこから手を付ければ良いかと、しばし見分する。


「おっ、さっきまでビビってたのに、草を見たら興奮してきたかぁ?」

「ああ、そうだよ。さっさと終わらせるぞ」


 誰が興奮なぞするか。だが無視。

 そろそろ視界に入ったら即切ってもおかしくないほど草に反応できるようになったが、これはただの条件反射であって拗らせてこんなことで人の道を外れてたまるか!


「なっ……! なんて気合いだ」

「茶化してすまねえ。タロウの意気込みは伝わったぜ。なあ?」

「全く、今日は手ぇぬけねえな」


 おかしな闘志を燃やしだした三人に激しくツッコミをいれたいが、身の安全が増すと思えば我慢だ。我慢。


「お、おぅ、こえぇ目で睨むなよ。これからは気ぃつかうからさ!」

「ぜひ、そう願いたい」


 俺の仕事が減るだろうと知ったことか。

 ギルド長は後続を増やしたいようだが、それにしても最初の作業ってのは大変なものだ。今のところは目に付くものを端から片付けていくしかないが、そのすべての作業が今後も必要なこととは限らない。

 ここは継続して整備の必要があるなとか、最終的に判断するのは現場の冒険者とギルド長だ。俺にできるのは、その資料を揃えて道筋をつけるだけ。

 ぬ――俺が、道を拓くだと。


「今度は、にやけだしたぞ……」

「やっぱり草に特殊な嗜好をお持ちだったか」

「聞こえてるからな」


 睨むと三人は散った。


「し、仕事、仕事ぉ!」

「いい魔物日和だね!」


 くそっ! また変な噂が立つに違いない!

 みっちりと絡まりすぎて、どこが枝か根元かも見当もつかないため、破れかぶれで草の壁へと手を突っ込んだ。蔓はバネのように捻じれているが、手触りは普通の木のように硬い。一部を掴んでいるだけなのに全体が引き摺り出せそうな感触だ。

 まずは引っ張り出したところから、少しずつ切り離してみるか。


 ぐいと引っ張った途端、ザァッと音がして、黒い雫が頭上を塗り替えた。


「ひっ……!」


 変な声が漏れたのは俺だけでなく、他の奴らからもだ。

 思わず飛び退ったが、湿った地面に足を取られてバランスを崩す。

 だから、俺は何度言えばこういう時に後ろじゃなくて横に避けるようになるんだよ!

 駄目だ。ここで尻餅なんかつこうものなら、すぐ後ろの湖にどぼんだ。


「ふ、んぬうっ!」


 ありったけの力を腹と広げた両足に込め、前方へと傾くよう膝を曲げた。

 踵が柔らかな草を削って埋まり、どうにか踏みとどまったとき、無情にもそれは引き裂かれた。


 ベリッ――不吉な音だ。


 冷や汗が流れ落ちるのもそのままに、恐る恐る、己の背後へと手を伸ばす。

 せ、セーフ。尻は、割れてない。いや割れてるか。とにかくズボンは平気だ。


「いやぁ、今のはびびったな」


 声をかけてきたヤミドゥリに頷く。

 黒い粒は、変な虫が一斉に飛び出してきただけで、今はどこかへと消え去ってしまった。脅かしやがって……。


「あ、ああ。魔物じゃなくて良かったな。魔物、いないよな?」


 ヤミドゥリに頷きつつ、ウザ兄弟に目を向ける。


「ここには、確かにいない。こんな場所には隠れられないぜ」

「そうだな、んじゃ俺、崖の上を見てくる」

「俺は湖面の方を警戒しておこうか」

「私はこっち見ておくわね」


 兄弟が跳んで行き、シャリテイルとヤミドゥリも外を向いた。

 確かめるなら、今だ!

 急いでポンチョの内側からズボンに手を突っ込み、俺は絶望を味わった。


 パンツ、破れてる……。


 俺は涙をこらえて草に襲い掛かった。






「こんなもんか?」


 眼前には絡まった蔓草の山がある。取り除いたはいいが、縛るのも難しい性質の蔓草だった。蜘蛛の巣草に絡まるように生えていた、跳ね草はねそうなどというふざけた代物だ。

 茎は触手草よりも倍太く、ぬめってはいないが弾性があり、掴もうとすると跳ねるせいで切るまでに固定する方が苦労した。


 それが、柱のように固まって生えていたからな。まるで巨大な金たわしだよ。

 初めはどこから手を付けたらいいのかと頭を抱えたが、やけになって引き摺り出しまくっていると取り出しやすくなっていた。


「ふぅ、どうにかなったな」


 俺の背後で拍手喝采が鳴り響く。


「タロウ、相変わらずやるわね。お疲れさま!」

「さすがは大地の衣を剥ぎとりし者……見事なもんだ!」

「おぉー見違えるように明るくなったな!」

「これで難なく通れるぜ!」


 煽てをありがとう。ああ簡単に乗せられてやるさ。どんなことでも、やり遂げるのは気分がいいもんだ。今日は刈り取ったものを持ち帰る必要はなく、まとめることもせずに済んだ分、楽だったかもしれない。


「これはこのままでいいわ」


 湖の反対側、滝の辺りで野営当番があるらしい。シャリテイルが乾燥させて篝火の燃料に使おうと言ったので、岩場の隅に移動して終わりだ。絡まり合ってるから風に飛ぶこともないだろう。


 せっかく綺麗な湖まで足を延ばしたというのに、景色を楽しむどころではなかったのが残念だ。二度来れるか分からないので、もう一度遠くに霞む滝を眺めると、俺は惜しみつつ湖を後にした。

 物悲しい気がしたのは、心なしか風通しの良い股座のせいではないはずだ。




 帰り道は、実に平和だった。まあ行きがけに大掃除したんだから、そうそうなにかあっても困るか。

 森の中を街へ向けて歩いていると、見覚えのある顔ぶれと出くわした。


「あっれぇ? タロウじゃねぇか!」


 クロッタやバロックらの低ランク冒険者だ。

 なんだか久々に見かけた気がする。


「よおクロッタ。これから見回りか?」


 俺も軽く手を上げて声をかけたが、華麗に無視された。

 愕然と立ち止まったクロッタたちは何やら呻いている。


「おいおい、なんだよタロウ! いつの間にやら中ランクと組むようになっちまったのか?」

「くっそ。先を越されるとは思わなかったぜ」

「いや、奴ならなにかしでかすと思っていた……」


 俺がお前らよりランク上がるのが早いのは、そんなショックを受けるほど意外かよ。だよな。俺でも思う。

 しかし残念ながらそんな事実はない。


「ただの臨時依頼だよ」

「おおあれか! そういや、そんな張り紙を見たな」


 あれ。こいつらは、今日の依頼に関係ないの?

 なんとはなしにヤミドゥリを見る。クロッタ達の反応に含み笑いしていたヤミドゥリは、俺の疑問を察して答えた。


「これは中ランクの奴らで賄ったんだよ」


 危ないサプライズを仕掛けて喜ぶところもあるようだが、基本は面倒見がいいんだろうな。


「はん。余計な気ぃ回しやがって」

「でかい口はランクを上げてから叩くんだな」


 おお、格上にたてつくとは。クロッタの奴、なかなかの気概を見せるじゃないか。

 それにヤミドゥリは不敵な笑みで返すが、やはりどこか嬉しそうだ。

 そういえば、冒険者の間には先輩後輩だとかの上下関係はないみたいだな。


 上のランクの奴らに敬意みたいなもんは感じるが、敬語でないと失礼だとかいった話は見聞きしたことがない。まあ正直、身分差についてのあれこれがあろうとも、この街で知る機会はなさそうだけど。

 ギルド長が偉い奴の端くれだった気もするが……俺が冒険者である以上は、せいぜい上司と部下って感じに考えて良さそうだし。


 クロッタとヤミドゥリが火花を散らす隣で、デメントが俺を見た。


「タロウ。今度は俺らだってちゃんと依頼すっからな!」

「あー、うん。頼む」


 そんなことに対抗意識を燃やさなくていいよ。


 奴らを見送り、森を抜けた。

 畑側の防衛線で足を止めるとシャリテイルは依頼書を取り出し、ヤミドゥリが署名する。


「まだ俺たちは見回りがあるんでな。また、めぼしいもんがありゃ依頼する」

「すげえ助かったぜ」

「なんか新鮮で面白かったよな」


 面白くない……と言いたいところだけど、少し楽しかったのは否定できない。

 だが出来ることがあるのは嬉しいが、それとこれとは別だ。


「なるべく放置するなよ」


 場所が場所だけに、みんな難儀してたんだろうけど、釘を刺すのは忘れない。


「もうあんな草まみれは嫌だからな、なるべく心がけるさ」


 あやしいもんだと思いつつ俺は頷き、そこで解散となった。


「じゃあ、私たちはギルドね」


 変わらずささっと移動を始めるシャリテイルの後を追う。

 後はどうしようか。

 空を仰ぎ見ると、まだ青く明るい。苔草の山と違って重量がなかったせいか、随分と早く終わってしまった。

 買い物に行こうと決めてはいたし、ちょうど良かったのかな。どの店も閉店を気にせず買い物できるし、気になる物は全部買っておくか?

 買い損ねていた必要なもんで大物はブーツと上着だし、結構な額だ。


 いや、急に出費が必要になったらどうする気だ。

 破れたシャツみたいに。穴のあいたパンツみたいに……クソッ!


 でも、一番重要な装備は買った。これでしばらくは、他に大きな出費の予定はない。それ以上の額が必要になるなら、そもそも今の稼ぎで手に入れるのは無理だ。

 今から考えたってしかたないさ。


 他に考えうる大きな出費といえば、そりゃ家賃だよな。

 もしエヌエンの宿が潰れたら……持ち家のようだから、物理的な意味になりそうだが。冒険者用の格安集合住宅の最安値は、たしか月々二万四千マグくらいだっけ。

 頼むボロ宿。まだ持ちこたえてくれよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る