第04話『窓際の少女』

「――終わりっと」


 ノートを書く手を止めて俺はシャーペンを投げ出し、ぐぐっと背筋を反らして長時間猫背で縮みきった体を伸ばしていく。

 本日最後の授業が数学で、しかも高校生の大半が一度は躓いてしまう二次関数となるばやる気が根こそぎ持っていかれる。


 二次関数に限らず、関数と付く内容のほとんどはどうも聞いていても眠くなるし、問題を解いていても眠くなる。一種の睡眠装置かそれに似た類のものではないのだろうか。

 それに二次関数なんて将来何か役に立つのかすら怪しい。グラフを曲線状に曲げることの何が楽しい? x軸とy軸と関数の作る三角形の面積を求める事が何の役に立つというのだ。


 今の時間は出された課題をやる時間のわけだが、スマホを弄ったり居眠りしている生徒がほとんど。真剣に課題に取り組んでいるのは五、六人というところだった。

 先生は課題を配った瞬間、教室から出ていってしまい、監督する人もいないから今のこの教室は無法地帯のようなものだ。


「――古宮、お前は課題終わったか?」


 斜め前の席に座る古宮に声のトーンを抑えて話し掛ける。


「……今、見直し……終わったところ。良かったら、答え合わせ……する?」


「それいいな。じゃあこっち来いよ」


「……うん」


 椅子を持ってとてとてとやってくる。

 机の横に下ろし、スカートを押さえながら座ると、口に咥えていた課題のプリントを机に置いた。

 プリントに視線を落とすと、スカイブルーの髪が机に垂れた。窓から射し込んでくる陽光がそれを照らし、キラキラと輝く海を連想させる。


「……浅川くん、すごいことに、気づいたよ」


「ん?」


 自分のプリントと俺のプリントをキョロキョロと見比べていた古宮は、プリントを手に取って俺に見やすい位置まで持ち上げて並べる。

 そのせいでプリントに古宮の髪が隠れてしまう。ほんの少し残念に思いながらプリントに視線を移す。


「おお……。見事なまでに解答が同じだ。まさか俺のを覗いていたのか」


「……位置的に、浅川くんが、覗いたんじゃ?」


「ごもっともです。でも俺は覗いてなんかいない。自分の実力だ」


 両手で大きくバッテン印を作ると、古宮はクスクスと笑い声を溢す。


「……大丈夫、だよ。浅川くんは、そんな事……しない。ハルカ、分かってるよ」


「古宮……。お前は良い奴だな。これが雪原あたりなら今頃俺は地獄を見ていた」


「……浅川くんは、つもりちゃんのこと、悪魔か、何かだと、思って……いるのかな? この会話、聞かれたら、それこそ……地獄行き、だよ?」


 二人揃って雪原の席を見る。

 雪原は机に顔を伏せていた。背中が規則正しく動いているし、おそらく眠っているのだろう。


「……つもりちゃんだって、女の子。確かに、意地悪だし、怖い時もあるけど……それでも、何処にでもいる、女子高生。普通の、女の子だよ」


 生憎、寝顔を見る事は叶わなかったが、腕の壁で隠された表情は女の子らしい穏やかなものに違いない。


「人間ってのはどうして、表面だけ見て判断できないんだろうな」


「……心が、あるから――だよ、きっと」


 俺たちは再び向かい合う。

 胸に手を当て、古宮は一言一言考えるようにゆっくりと口を開く。


「……ハルカ達、人間には、心がある。外面が良くても、中を開けてみれば、そこに……何が隠されているか、分からない。だから、外面だけで、判断しないように、心ってものが、あるんじゃ……ないかな」


「そもそも人間に心が無かったらそれはロボットと同じか。与えられた命令を忠実にこなすロボット。心が無いから拒否することも、仕事を与えられて喜ぶことだってない。達成感を得ることすら叶わない」


「……心は、人間と呼ばれる存在が、この世に現れて、最初から……持っていた、生きる為の……知恵。心があるおかけで、人間は……進化を、遂げた。もしも、心が無かったら、今のハルカ達は、ハルカ達じゃ、無かったかも……しれない」


「人間って難しいな」


「……うん。難しいよ」


 ふと、黒板の上にかけられている時計を見た。長らく話し込んでいると思っていたが、まだ五分程度しか経っていなかった。

 授業が終わるまでまだ二十分くらいある。

 特にすることもなく、ポケットからスマホを取り出して昨日保存した画像のフォルダ分けを始めた。


「……答え合わせ、終わったし、ハルカは、席に……戻るね。今、読んでる本、いいところで、止めているから」


「おう。ありがとな」


「……こちらこそ、ありがとう」


 来た時と同じように椅子を持ってとてとてとおぼつかない足取りで戻ると、古宮は机の中からライトノベルを取り出して黙々と読み始めた。


 教室内はひどく静かだった。

 時折聞こえる本を捲る音、ガタッと椅子が動く音、誰かの寝息。それらがこの教室に生を与えているようだった。


「……ん?」


 ちょうどフォルダ整理が終わった頃、スマホの通知画面がメッセージを受信した事を知らせてくれた。

 チラッと顔を上げてイツメンへと視線を移すが、雪原は相変わらず同じ体勢で眠っていて、反町も完全に眠りについていた。古宮はライトノベルを読みながら笑いを堪えていた。


 となれば俺にメッセージを送ってくる相手など一人くらいしか思いつかなかった。

 一瞬、十堂の顔が浮かんだが、それはないと選択肢から省いていた。確かにアドレスの交換はしたが、彼女の性格的に自分から送ってくるような事はあまり考えられなかった。


「……やっぱり榊先輩か」


 メッセージアプリの名前表示欄には『よるの』と表示されていた。

 この人物は我らが桜見丘高等学校の生徒会長。本名はさかき 夜乃よるのという。

 生徒や先生からの人望は厚く、成績優秀スポーツ万能と完璧超人。まぁそんな完璧人間な榊先輩にも苦手なものはある。

 それはさておき、生徒会長ともあろう人間が授業中にスマホ弄っていいのだろうか。俺は呆れ半分、メッセージの本文を確認する。


『隼人くん、今日の放課後暇だよね? 生徒会の仕事手伝って欲しいから待ってるね』


「……は?」


 危うくスマホを握り潰すところだった。

 この人は俺のことをなんだと思っているのだろうか。俺が暇という前提で話を進めないで欲しいのだが……暇だけど。


 とりあえずあることの確認を取るために俺は素早く画面をフリップしてメッセージを送信する。


『道連れは何人までいいですか?』


 送信完了の画面を確認してから机にスマホを置く。ポケットにしまわなかったのはどうせすぐに返信が来るからだ。

 そして予想通りすぐにメッセージを受信する。


『多ければ多いほど良し! ただ生徒会室に入り切る人数にして欲しいかな?』


 雪原、古宮、反町は確定。無理と言われようが強制連行する。

 後はそうだな……どうせなら十堂にも声を掛けてみるか。みんなも会いたがっていたしな。


『分かりました。放課後に生徒会室行きます』


 そう返信を返し、今度は違う相手のメッセージを開く。

 昨日追加したばかりで会話なんて一切無いトーク画面にメッセージを送る。


『今日の放課後暇か?』


 簡潔に送ると、返事は予想を反してすぐに返ってきた。


「……早」


 十堂も俺たちのクラスと同じで自習? いやでも、一年生のこんな早い時期に自習をすることなど無いだろうから、おそらく先生の隙を突いて返事をしたのかもしれない。


 期待と不安を胸に抱きながらメッセージを開く。


『はい。暇ですよ』


 はい。道連れ決定。

 お疲れ様です、十堂くん。


『了解。放課後迎えに行く。クラスは何処だっけ?』


『1-Aですよ。あ、もしかしてデートのお誘いですか?』


『悪魔の住む巣窟にご案内だな』


『あのあのあの、わたし何か悪いことしました?』


『いや別に? とりあえず放課後教室で待ってろよ? 逃げるなよ。絶対だからな』


『そこまで言われると逆に逃げたくなるんですけど……。一応待ってますけど……』


『なに、悪魔と言っても人間だ。安心して待っていてくれ』


『悪魔も人間も、人によっては同じくらい恐ろしい存在ですけどね』


『大丈夫。人使いが荒いだけで根は優しい人だからさ』


『了解です。そろそろノート取りたいのでまた後で会いましょう』


 おう。と、短く返信してスマホの画面を閉じる。

 授業が終了まで残り十分。することも特に無く、残りの授業時間は睡眠に使うことにした。


「……」


 机に顔を伏せて目を瞑るとすぐに眠気が襲ってくる。俺は抗うことなく睡魔に身体を委ねたのだった。



「――今日の授業はこれで終わりだー。課題は集めないが、テスト範囲にする予定だからちゃんとやっておけー」


 そんな数学教師のセリフを聞きながら俺は身体を起こす。十分寝ただけなのにだいぶ疲れが取れたような気がした。

 数学教師と入れ替えで担任の先生が教室に入ってきてそのままホームルームが始まる。連絡事項も特になく、朝同様あっさりと終わった。


「お前らこれからちょっと付き合ってくれ。拒否権は無い」


 帰りのホームルームが終わると同時に俺はイツメンに話しかける。


「……いいよ。何か、するの?」


「ま、そんな感じだ。で、そのついでに十堂のこと紹介しようと思ってる」


「それは行くしかない。けど何か嫌な予感もする。拒否権無いってあたりが」


「つもりちゃんもか。俺も嫌な予感がしてならない」


「ちょっと生徒会室まで連行するだけだ。問題ない」


「はぁぁ……。まぁそんなことだろうと思ってたけどね」


 ため息を吐きながら雪原は自分のスクールバッグを肩にかける。


「でも恋歌に会えるなら仕事をするのも悪くないかな。とりあえず早く行こうよ」


「おう」


 廊下に出ると、教室とはまた違った喧騒に包まれる。そそくさと家に帰る生徒、部活着に着替えてグラウンドに駆ける生徒、窓側の壁に寄りかかってスマホを弄ったりと様々な生徒でごった返していた。


 俺たちは帰宅する生徒の流れを逆らって生徒会室に向かう。

 生徒会室は四階の一番奥にある。俺たちの教室は三階で、しかも位置的には生徒会室と正反対の場所にあるため行くのが非常にめんどくさい。


「俺を十堂を教室まで迎えに行くから、お前らは先に向かっててくれ」


「了解。早く連れてきてね。楽しみにしているから」


「分かってる」


 俺は走って一年生の教室に向かう。

 階段を駆け下りて廊下を一気に走り抜ける。

 一年生の帰宅のピークは過ぎているらしく、人があまりいなかったおかげでだいぶ早く十堂の教室にたどり着くことができた。


 教室を覗き込んで十堂の姿を探す。

 まだ大半の生徒が教室には残っていた。廊下に人が少なかったのは単に帰っていなかっただけだったらしい。


「……」


 窓際の一番奥の席。そこで十堂は窓の外を眺めていた。半分開けた窓からそよそよと入り込んできた風が十堂の淡く紅い髪をなびなせていた。

 頬杖をついて景色を眺めている彼女の姿はどこか魅力的なものがあった。それは彼女の纏う不思議な雰囲気のせいなのか、それとも別の理由なのか。それは分からなかった。


「――十堂」


 教室に入りながら彼女の名を呼ぶ。

 スッと視線だけ動き、その漆黒の瞳が俺を捉える。


「……遅いです」


 相変わらず無表情だが、少し拗ねたような言い方だった。


「クラスで一人残っているわたしをこんなにも待たせて先輩は何をしていたんですか?」


「クラスの大半が残っているように見えるのは俺だけか?」


「さぁ。先輩には人がいるように見えるだけかもしれません」


 先ほどから様々な視線が突き刺さっている。

 この視線は幽霊でも何でもない。れっきとした人間のものだ。

 見ず知らずの上級生がいきなり教室に入ってきたのだから無理もないのだろうが……ほんの少し、針の穴くらい小さな違和感があった。


 視線を辿ると、向けた瞬間に逸らされる。

 ぐるりとクラスを一周する頃には、つい先程までの執拗な視線の群れは嵐が過ぎ去った後のように綺麗さっぱり消えていた。


「人がいても、わたしは一人ですから」


 ガタンと音が鳴る。

 十堂が椅子から立ち上がったからだ。


「は? それはどういう――」


「行きましょう、隼人先輩」


「あ、おい!」


 返事を待たずに早足で歩いていく十堂を追って俺も教室から出た。


「……」


 一度立ち止まって振り返る。

 死んだように白けていた教室内の雰囲気は、息を吹き返したかのように元の騒がしさを取り戻していた。


『人がいても、わたしは一人ですから』


 そんな彼女の言葉が蘇る。

 十堂だけがこの教室から孤立している――そんな気がしてならなかった。


「待てって。お前どこに行くか分かってないだろ」


「……それもそうでしたね」


 スタスタと歩く背中に声を掛けると、十堂は我に返ったように歩く速度を緩めた。

 俺の横に並び、目線を合わせる為にほんの少しだけ顔を上げる。


「結局、わたしは今から何処に連行されるんですか?」


「生徒会室だ」


「わたし、やっぱり何か悪いことしました……?」


「何もしてない。ちょっと生徒会の手伝いをしに行くだけだから」


「えっ? 隼人先輩って生徒会役員だったんですか?」


「いや違う。たまに手伝うだけで役員ではない」


「そうなんですか」


 来た道を戻って渡り廊下を渡り、人気のない廊下を進んで階段を上がるとと生徒会室の前に辿り着く。

 中からは雪原たちの声が聞こえていた。既に仕事を始めているらしい。


「んじゃ入るか」


「ちょっと緊張します」


「リラックスリラックス。大丈夫、いい奴らしかいないから。んじゃ開けるぞ」


 言うが早いか、俺は生徒会室のドアを開けた。


「あ、やっと来た」


「遅いぞ隼人。もう三分の一は終わった」


 ドアの一番近くに座っていた雪原と反町が俺たちに真っ先に反応する。


「……遅い」


 次に古宮が。


「遅いよ隼人くん!! 二十分以内に終わらせる予定だったのにこれじゃ三十分は掛かっちゃう! 優誠くんは仕事遅いんだからさ!」


「さり気なくいらない子宣言するのやめてくれません?」


 反町を小馬鹿にしながらプリントの山を置いたのは我らが生徒会長、榊夜乃先輩。

 俺たちの前までやってくると、でーんと腰に手を当て仁王立ちする。


 名前の通り、夜のように黒く長い髪。深海のような深い蒼の瞳。小顔で可愛く、性格も明るく優しい先輩だ。

 ちなみに仁王立ちと言っても俺のほうが背が高いこともあり、迫力はそこまでなかった。


「んー……で、その子は誰かな?」


 榊先輩の視線が俺から十堂に移る。

 まじまじと観察していた榊先輩だったが突然何を思ったのか大きく仰け反った。


「まさか……隼人くんの隠し子……!?」


「その発想はなかった。避妊には細心の注意をしてるので平気ですよ」


「はぁぁ……。なら良かったよー。安心安し……ん……?」


 榊先輩の動きがピタリと止まった。

 同時にガシャーンと椅子が倒れた。


「は、隼人?お前今なんて言った……?」


 椅子が倒れるほどの勢いで立ち上がった反町は驚愕の表情で俺のことを見ていた。

 冗談だったんだが、ここまで驚かれるとは思ってもみなかった。真に受けているのは反町と榊先輩、あとぽかーんとしている古宮か。雪原は冗談と気づいているらしく他の人にバレないようにプリントで顔を隠しながら肩を震わせていた。


「〜〜〜〜〜〜っ」


 十堂は嘘って気づいてはいるみたいだが顔が真っ赤になっている。となるとやっぱりーー


「だから、避妊には細心の注意をしてるから平気だと言った。な、雪原?」


 雪原に話を振ると、待ってましたばかりにプリントを机に置き、ついさっきまでの笑い顔はどこにいったとツッコミを入れたいほど真面目な表情を作った。


「そうね。浅川はそういうところちゃんとしてくれるから安心」


「と、いうわけだ。だから俺の隠し子なんかじゃないから安心してください、榊先輩」


 俺はニコッと笑った。


「――――」


 声もなく榊先輩は床に崩れ落ちた。

 衝撃のあまり気絶してしまったらしい。


「はい解散。さっさと仕事終わらせるぞ」


 パンパンと手を叩いて俺は席について書類を眺める。十堂は俺の隣に座って俺の見ている書類をじっと見ていた。

 その顔はまだ紅いままだった。


「えと、わたしは何をすればいいんですか?」


「この書類に誤字脱字が無いか確認していってくれ」


「分かりました。ぱぱっと終わらせますね」


「任せたぞ」


 俺も自分の分を書類を片付けてしまおうとやる気を入れたところで、反町が控えめに俺を呼んだ。


「お、おい? 隼人? 今の話って冗談……だよな?」


「うるさい。黙って手を動かして反町。嘘に決まってるでしょ」


 俺の代わりに雪原が答えると、ギロリと反町を睨みつける。

 その鋭い瞳は、言わなくても分かってるでしょ。と、言っているようだった。


「……じょ、冗談……だったんだ」


「遥香まで本気にしてたの……」


「……自然な、流れすぎて……ハルカには、冗談に……聞こえなかった」


「あははは。ごめんごめん。でも本当に冗談だから安心して」


 お腹を抱えて笑う雪原。こういう時の雪原は本当に楽しそうだ。

 この言い方だと、日頃は楽しくなさそうにしていると聞こえるかもしれない。でもそれはあながち間違いでもなく、教室で周りに人がいる時よりは俺たちだけでいる時の方が断然楽しそうだった。


「はいはい。十堂の紹介したいからさっさと終わらせるぞ」


 俺は遅れてきた分際で偉そうに声を掛けて仕事を始めた。


「生徒会長さん、どうするんですか?」


「ほっとけばそのうち起きるだろ。十堂も口だけじゃなくて目も動かしてくれ。遅れてきた分を取り返すぞ」


「了解です。頑張りますね」


「おう。その勢いで頑張れ」


「はい」


 十堂はガッツポーズを作って書類と睨めっこを始めた。

 その集中力はすごいもので、俺も十堂を見習って書類を片付けるのだった。



to be continued

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