第二十五話
「リネクトスは脳に多くの情報を流し込んでいる、その情報の中に身体の制御が効かないような、人を襲うようなプログラムが仕組まれていたりしたらどうなると思う?」
俺は息を飲んだそんなことが可能なら人が人を襲う、しかも感染していると俺に言った、という事は人から人へと感染し世界に広がりあの映像のような事が各地で起こる可能性がある
「俺も人を襲う可能性がある、だから拘束されていると?」
「そうだ、だが」
女性が頷くが何やら悩んでいる
「他にも何か」
「白鳥の赤い目を見ただろ?」
先輩のルビーのような真っ赤な目
心臓が掴まれる感覚が再び襲ってくるがなんとか耐える、
まて?
冷や汗かく
さっき俺は何を思った?
先輩を殺す?先輩を?
嘘だ違うそんな事は俺は思っていない、
でも先輩の目を見た瞬間そう頭の中に浮かんだのが事実だ
足がガタガタなり始める
「君の中に潜んでいるものは、人を狂人に帰るウイルスのようなものだ。普段は膜のようなものに覆われていて破壊することは不可能、治す為の方法は死ぬか。彼女の赤い目、感染している者を探し、目を合わせることによってウイルスを活性化させる、活性化することによって狂人になる可能性があるが、活性化してから狂人になるまで何時間か余裕がある。」
俺は夕方学校で先輩の目を見てウイルスが活性化しているはずだ、ならもう時間はあまり残されてはいない
「俺は元に、このウイルスを取り出すことはっ!?」
「安心しろ我々プロデントは感染した者達を見つけ助けるために作られた組織だ、100%とは言えないが君を助ける方法は研究中だ、君は運がいいのか悪いのか活性化させてからもう12時間以上たっているはずなのに君は狂化していない、このような状態は実に初めてなんだよ、すまないがもう少しその体を研究させてほしい、君の安全は保証しよう。」
「わかりました。」
今の俺にはよくわからないここで断っても、どうせ死ぬんだ、だったら安全を保証してくれると言う言葉に従った方がいいのではないのか?
俺の体を調べることでほかの人を助けられるなら、
でも人が人を喰らうなんて、そんな事件があったら大事になっているはずだが俺は知らなかった、目撃者が少なかったからドラマとかでよくあるみたいに警察が揉み消した?のか
でも俺に出来ることがあるならやらなければな
「白崎妹もそれでいいな?」
怜奈の方を見るとコクリと頷いた
「兄さんがいいのなら。」
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