第二十四話
「くっそ、頭がっ。」
目が覚めると頭痛が襲ってきた
あれはなんだったんだ?
それより手と足が動かない、縛られているのか?
見るとロープで椅子に固定されていた
「お兄様、起きたのですね。」
横には心配そうにこちらを見つめる怜奈、、、、怜奈!?
「お前どうs「お兄様はお兄様なんですよね?」
いきなり泣き出してしまう
ハンカチを取り出そうとするが縛られていることを思い出す
「安心しろ俺はお前のお兄ちゃんだ」
泣き止ませようとするが何も出来ない、ただ怜奈を見ていることしかできなかった
「さて、和葉くん」
目の前に質問をしてきた女性が現れる
「貴女はさっきの」
「これから大事な話をする、君達の今後に関わる話だ。君が拘束されている理由もわかるだろう。」
真剣な顔で俺を見つめる女性、俺はコクリと頷き言葉をまった
「君には今、あるものが寄生している。」
寄生?寄生虫みたいなのにか?
「このままでは君は体が乗っ取られ。」
女性の背後に映像が流れ出す、
1人の女性が男性に襲いかり肩を噛みちぎった
その光景に思わず目をそらしてしまう
「そして噛まれた人はさらに人を噛み数を増やしていく、そうよくあるゾンビのようにね 。まあ正確にはバグみたいなものだけどね」
バグ?確か怜奈も言っていたな
「そのバグ?って言うのは。」
「君も【リネクトス】は使っているな?」
《リネクトス》
宇宙に浮かぶ通信衛星や基地局を介する超高度なネットワーク、
8年前に日本を中心に世界で活動するクロード社から発表され発売されたこれは、
インターネットと違い、
使用者の脳で直接やり取りできる点だ。
電話、電子メールサイト等のインターネットを使用する上で基本的な物や電子マネー、ゲー厶等にも対応している。
頭皮に専用の小さなチップを埋め込み、宇宙に浮かぶ衛星や基地局と電波を送受信することによって、
世界を飛び回っている様々な情報が視覚化される。
一昔前のスマホをさらに手軽に情報の全てをAR化、ひと目見ただけで視覚化する技術が使われているらしい、
その道の開発者じゃない限り俺含め殆どの人が便利としか理解しないで使っているのだろう。
しかし中継機としての役割が近いので大きなデータの送受信は行えず、
大きなデータの送受信するためには専用のサーバーを使った方が容易だろう、
下手に中継器を使用しても最悪の場合火傷どころではすまない。
現在日本含め世界はリネクトスが必須な世の中になってきているが、
リネクトスは、今は試作段階、使っている全ての人を《#テスター__実験者__#》として日々情報を集めそれを開発に活かし全力で改良されている。
「俺は一応入ってはいますがまだ、端末を使っています」
初めてリネクトスを使用した日
めまぐるしく変わる視界に気分が悪くなり倒れた事があった、あれは怜奈と仲良くなってきた頃か?
倒れた以来リネクトスには触っていない
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