第二十三話


「ようこそ白崎和葉君、対異常現象排除組織プロデントへ。」


二十代半ば、眼鏡をかけ腕を組み

女性は俺をただ見つめていた


「あなt「先輩ごめんなさい。」


こめかみに銃を突きつけられる

映画などでよく見たことがある光景だが

自分がやられてみると

体が硬直し冷や汗が垂れる


「今から幾つか質問をします、答えなかったり不審な行動をとったら彼女が発砲します。」


はっ?俺が何をしたって言うんだよ

こんな銃を突きつけられる事をした覚えは全くないぞ!?

質問が終われば答えてくれるのか?

でも何かの、また茜先輩当たりの悪戯か?

どうせ隠しカメラでも仕掛けてあって

映像見て笑っているんだ


「質問1 君は誰?」


は?さっきの白崎和葉って俺のことを呼んだじゃないか

その年でぼけて、、、


「星章2ーD 白崎和葉」


「質問2 自分体に違和感ある?」


違和感?怜奈思いっきりふまれたお腹がまだ痛いがそれ以外は?

怜奈?怜奈!!

そうだ俺は怜奈に殺されそうになっ


「怜奈はどこっ!?」


銃口で頭を押される


くそっ!?今は質問に答えるしかないのか

女性を睨みつけながら


「怜奈に踏まれた腹部以外違和感は感じられない。」


「質問3 バグについて何か知っているか?」


バグ?確か怜奈もバグがなんとか言ってたな

こいつらにとってバグは重要な何かだとはお思う

下手に答えたら首が吹っ飛かもしれない


「プログラム関係のバグでしたら知っています。」


そう答えるとこうなるかとわかっていたかのように

一ノ瀬が俺の腕を投げ飛ばし腕を引っ張って

うつ伏せになった俺の背中に足を乗っけた


「いちの、せ」


「白鳥先輩頼みます。」


一ノ瀬がそう言うと

入ってきた扉が開き

先輩が入ってきて僕の目の前にかがんだ

そして俺の顔をあげると


「いいかい?私の目をよく見るんだ。」


俺は言われた通りに先輩のルビーのような赤い目を見た


なんだっt!こ、れ、

頭が、ガンガンなって、る

指先が痛い!喉はカラカラで

目が焼けるように暑い!!


二ゲロ、コロセ、ヤラレルマエニ、


俺じゃない何かの声が聞こえてくる

お前は誰だ?誰なんだ!!


イイカラコロセ!!



「ぐああああああああああああaaaaaaaa!!」


そして意識が途絶えた





















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る