第二十二話
目が覚めると視界が白く染まった
明るいなここはどこだ?
それより懐かしい夢を見たな
もう二年前もたつのか
おばさんには心配かけてたからな
あれから家事とか手伝っていた
おばさんには感謝している
学校から近いマンションの一室を取ってくれたり、学費も払ってくれた
感謝を込めてバイトの給料を少し送ったりしている
そういえば怜奈は?あの廃墟で見た少女はレイナだったのか?
昨夜、まだ夜かもしれないが気を失う前の記憶がぼんやりとしか思い出せない
目が光に慣れて来たが周りは白いままだ
周りを見ると
ここはベットとドアだけの壁も天井も真っ白い部屋だった
ベットから降りドアを開けようとするがガチャガチャと音が鳴るだけで開かない
さてどうしようかと悩んでいるとピッと何か音がしてドアが開く
驚いたのはドアを開けた人物、目の前には
「いち、のせ?一ノ瀬!!どうしてここに。」
制服の上に黒い猫耳パーカを着た何時もの格好の一ノ瀬が立っていた
俺は駆け寄ろうとするが
目の前に突き出された物を見て俺は固まった
「け、銃かっ?」
映画とゲームでしか見たことがなかったが
まじかで見れるなんて
ってそんな事より
「一ノ瀬、なんd「すいません先輩黙ってついてきてください。」
そう言って歩いていく一ノ瀬
普段とは違いハキハキと喋る彼女に黙ってついていくことしかできなかった
どれだけ歩いただろうか白くて長い廊下を歩く、所々ドアがあるがすべて白い
なんでこんなに白いのかは置いといて
「一ノ瀬ここはどこなんだ?」
沈黙が流れる
さっきから何度か声をかけているがすべて無視されている、聞こえていないわけではないと思うが
しばらく歩く大きな両開きのドアがあり中入る
「エレベーターか?」
壁にはボタンがあり数が書いてあるからそうなのだろう
一ノ瀬は4と書いてあるボタンを押すと
ガコンと音と共にエレベーターが下に下がる
地下に向かっているのか
着くと今度は黒と言うか鉄の通路みたいな所に出てその通路を進んでいく
薄暗く足元が見えない
コツコツと響く足音が急に止む
「ここですどうぞ。」
一ノ瀬が扉の横にずれる
これは俺が開けろということなのだろう
扉に手をかけ恐る恐る開ける
中には
「ようこそ白崎和葉君、対異常現象排除組織プロデントへ。」
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