第二十六話

それから数ヶ月

俺は色々な身体調査をさせられた

レントゲンや

血液採取、身体能力、

そして先輩の赤い目を見たり


分かった事と言えば俺の中のものは活性化するまでの時間が長く一度活性化しても数時間経てば鎮静化するらしい


今までに見たことがない特殊なタイプの物のようだ

それで今のところ先輩の目を見る以外活性化する危険性はないと、赤髪のメガネを着けスーツを着た女性、小鳥遊たかなし鈴奈りんなさんが教えてくれた。


鈴奈さんはプロデントの何だろう?

会社で言うところの社長?

とりあえず偉い人らしい、

このプロデントを作った人でもある

なんでも恋人が感染者デミックになったらしい詳しいことはわからないが




「かずはくん!!りんちゃんに頼まれたものがかんせいしたんだよー

なずけて【N(Never suffer)P(Peace)】

なのだー」


パソコンの明かりだけが光る

機械が散乱している部屋、もう部屋と言うより物置?


そして俺の目の前にはゲーム等でしか見たことないがハンドガンのような形をした二丁とマガジン、

彼女はキラキラした目で感想を今か今かと待っている


長い黒髪を後ろで結んでいて

そして制服の上に白衣を来ている少女

そう、絵里香先輩だ、絵里香先輩もプロデントに所属しているらしい、簡単に言うとメカニックだ。


俺はNPを手に取り持つ冷たい金属の感触、

手がすべらないようにつけられた網目のような模様、



「うん、流石絵里香先輩僕が想像してた物よりもすごいです」


感想を述べると彼女は嬉しそうに跳ねている


「うむうむ、私にかかればこの程度のものちょちょいと作れちゃうのだー」


(No.1~5各員至急私の部屋まで来るように)


放送が聞こえる、鈴奈さんの部屋にって事はまたデミックが見つかったか

ホルスターにNPをしまいマガジンを制服の内胸ポッケにしまう使う事は無いと思うけど用心するに越したことは無い


プロデントと言う組織は感染者を救う、救うと言っても永遠のやすらぎを与えるのだが

そのプロデントの中でもいくつかグループが分かれている



俺の安全を保証してくれる代わりにプロデントに入ることになった俺に三つの選択肢が与えられた



まず監視カメラや陸上型、飛行型ロボット【マークス】を操り感染者を見つける

AIZ《アイズ》


見つけた活性化した感染者をAizと協力し倒す ARMS《アームズ》


絵里香先輩が所属する、ARMSが使う武器を作ったり、活まだ性化していない感染者を調べる 研究者メカニック


の三つのグループがあり俺はARMSに所属した


他にも怜奈や一ノ瀬、が所属している

ちなみに白鳥先輩は


何処にも所属していない

俺みたいな特殊な奴じゃないとわざわざ活性化させる必要がないからだ


エレベーターを降りそのまま薄暗い通路を進む


片手で数えられるほどしかこの道は通ってない

まだ一ノ瀬に連れてこられた時のことが鮮明に思い出せる

つい最近なんだが 。


突き当たりの扉を開け中に入る

他の人はもう集まっていたようだ


「和葉 遅いぞ」


鈴奈さんが短くそうつぶやく


「すいません!!」


「まあいい、それでは任務の内容を伝えるぞ」












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