第十六話

電車に揺られ家に向かう

さっきのは何だったんだろう

ーー先輩のあの綺麗な赤い瞳を見たら、、、、、

恐怖を感じた自分は先輩に恐怖を抱いてしまった

そして部長が言っていた『赤目の魔女』って言葉が引っかかる


駅につく、電車を降り駐輪場に止めてある自転車に乗りスタンドを外し家に向けて漕ぎ出す

外はすっかり暗くなっていた


ーー明日先輩が通っていた中学調べるか?

でも個人情報だし教師から聞くのは無理

同じ学校から来た生徒に聞き込みでもするか?

先輩が何処に住んでいるのかも知らないし中学を割り出すのは厳しいか



川沿いを走る冷たい風が体を冷やす

廊下で立ちくらみがしてからずっとドクドクと激しく脈打っていた心臓が少しずつ収まっていく気がした


ふと川の方を見ると川が月を映していた


そのまま漕いでいると視界に映った



ーー橋の下にスーツを来た男性とダンボールの中にドレスっぽい何かを来た赤毛の女性?

こんな時間になにしてるんだ?っ!?

まままさか!いやだめだ見なかったことにしよう、そうだあれは幻覚だ


男性がこちらに気づき目が合う


ーー俺は何も見てない、目が合った気がするが見てないぞ

さて夕食は何にするか怜奈の好きなオムライスにでもするか?

材料もあるし、それと朝の件でワイシャツとかも洗わないと







「さて、夕食の支度もできたわけだが」


時刻は八時十分帰ってきたのが六時半だったわけなんだが


「怜奈の奴流石に遅すぎだろ」


事前に今日は生徒会の仕事があり遅くなるとは聞いていたのだが

ここまで遅いとは思っていなかった


端末を起動し怜奈にコールする


、、、、、繋がらない


とりあえずソファに座りテレビの電源をつける


『ニュースをお伝えします、今日午後七時半頃ーー


ーーニュースの内容は電車が急に止まり動かなくなったらしい

場所は沢崎駅、

沢崎駅は伊那宮に行くために通る駅だ

なら怜奈が遅れているのも納得できるが

普段なら連絡してくれていいはずだが


『これにより不具合が起き電波が乱れたの沢崎駅付近では通信機ーー


ーーまた不具合か最近多いよな

そういえば怜奈の端末GPSで探せるっけ


端末を開き怜奈の現在位置情報をさがす


、、、、、、どこだここ?


場所は沢崎駅から少し離れたの森の中に表示されていた


ーーもし沢崎駅にいるなら反応はないはず

この端末は最新式だし位置ズレも起こさない

なのに山奥に反応だと?

もしかして何かに巻き込まれた?

誘拐か!?

くっそっ!!


家を飛び出してくる自転車に飛び乗り再び漕ぎ出す

電車は使えないこのまま行くしか方法はない


「無事でいてくれ怜奈!!」






それを建物の物陰で見ているの者がいた


「こちらブラックキャット、です。ターゲットが、そちらに向かいました。」


『了解あとはこちらに任せろ』





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