第十三話
「貴方は制御装置に触りましたか?」
ーー直球に聞いた、これでどうでるか
「僕がやったと疑っているのかい?」
部長は声のトーンを落として返してきた
「質問を質問で返すのはどうかと思いますが、理由としては生徒会から去年から今年までの試合表を頼み見せてもらいましたその中で、星章との試合すべて一点差で負けていましたので」
「言っとくけどな、俺は毎回正々堂々と試合に望んでいるんだこれからもそうだ!!
確かに星章は強いだけどな、部員勢員次の試合で今度は勝てるように一生懸命頑張っているんだ!!そんな部員の努力を汚す事するわけないだろっ!!!!」
ーー僕には彼が嘘を言っているかは分からない、けど思いは本物だと思う
「部長ー?だいじょうぶですか?」
グラウンドの方からサッカー部員が練習の準備をしていた
話しているうちに集まっていたようだ
「そうですね、安心してください俺達、風紀員が生徒会と協力して努力を汚そうとした犯人を見つけますから!」
立ち上がり座っている彼に手を差し伸べる
彼は少し戸惑ったが手を取って立ち上がった
「ああ、頼んだぜ。犯人を見つけたら俺に知らせてくれ、1発殴ってやりたい」
彼は拳を握りしめそう言う
「分かりましたでは俺はこれで」
立ち去ろうとすると
「あっそういえば」
何か思い出したかのように彼は俺の耳元で囁く。
「お前の所の委員長気をつけとげよ、あいつと中学一緒だったんだが「赤目の魔女」って呼ばれてたんだ理由は知らねえが、危険だって中学の先輩いってたぜ」
彼はそう言ってグラウンドに降りていく
ーー白鳥先輩が「赤目の魔女」確にあの赤い目は綺麗だったが魔女か
まあ世の中には知らないことがいい事もあるし忘れるか
あの部長が先輩の事嫌いでそう言う噂を流している可能性もある
先輩について考えながら男子更衣室の前を通り過ぎようとした時
前方の女子更衣室に不審者が入っていくのが見える
「ふむ男子が女子更衣室にね、事件の香りがする」
なんて刑事ドラマの言ってみたかった台詞を口に出し女子更衣室のドアの真横に寄りかかる
このドアは外開きで中から開けたら和葉がいる位置はちょうど資格になる
ーー出てきたら声をかけて何をしていたか聞きますか
女子に言われて物を取りに来たって、、、ことはないかここには着替えとかあるだろうし
女子に取りにこさせるか
ガチャ と音がなりキキーと扉がゆっくりと開き始める
中から出てきたのは茶髪で短髪鼻と頬に絆創膏をつけている男子だった
「ちょっと君?風紀員だけど何してたか聞かせてもらえる?」
少年は声を聞いた瞬間
鞄に何かを隠し一目散に逃げ出した
ーービデオカメラ、女子更衣室、、、、
確実に盗撮だな、先生呼ぶと時間かかるし
とっ捕まえて話聞いてから突き出すか
駆け出し茶髪を追いかけ始める
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