第十二話
ーーさて楽しかった?昼食を終え、教師の話を聞きノートに描いて覚えるだけのいつも道理、退屈な時間が流れ
帰路につく者、委員会や部活に行くもの、友達と雑談している者
放課後だ
「静香、少し遅れるって先輩に言っといてくれ、少し用事がある」
ショルダーバックを肩にかけ教室を飛び出す
ーー放課後すぐならサッカー部の部長がサッカーボールや野球のバット、陸上部のバトン、ラケットとかを放り込む倉庫の鍵を開けに来るはず、、、
野球部テニス部、バスケ部とか他の部長が開けに来る可能性もあるかも知れないが
その時はそん時だ
階段を駆け下り昇降口で靴を履き倉庫に向かう
体育館、更衣室、倉庫となっていて
隅の方に倉庫があり走っても少しかかる
倉庫から少し離れた所で「風紀委員」と書かれた腕章を付けサッカー部部長を待つ
数分も待たないうちに待ち人は来た
ーー遠目だから顔は見えないけど赤のリストバンド見える
あれがサッカー部の部長か?
茶髪、水色と白のユニフォーム、そしてリストバンドをつけた青年が走りながらこっちに来る
どうやら和葉に気がついたようだ
「何か、サッカー部に用ですか?」
青年は面倒くさそうに答えた
「サッカー部の部長さんですよね?風紀委員の白崎です、少しお聞きしたいことがあるのですが?」
「また?朝も風紀委員長さんに色々聞かれたんだけど、まあいいよでも倉庫開けちゃうから少し待ってて」
部長が倉庫を開けるのをグラウンドへ降りるための階段に腰をかけ大人しく待つ
ーー先輩が聞いている可能性も高いがもし部長、サッカー部がやったとするなら
先輩が聞いた時と違う反応、返答が返ってくるかもしれない、そんなヘマをするような奴の犯行だとは思えないけど
「さて、何が聞きたいのかな?」
部長が隣に腰掛け俺を見る
「僕が聞きたいのは三つです、一つ目 星章との試合後赤いリストバンドを付けてない、又は新しく買い換えた人物は?」
ーー制御装置の傍に落ちていた、赤いリストバンドはもう警察に回収されているはずだしならば犯行者は練習に付けて来れないはずだ
付けてきているならば買い換えた可能性がある
「皆付けていたよこれは僕達サッカー部の絆の証みたいなものだからね部員全員で一緒に買ったこのリストバンドはね、買い換えたかどうかは分からないかな、でも見た感じ新品を使っている子はいなかったと思う」
自身の左手首につけたのリストバンドを右手で撫でている
ーー部長のリストバンドも砂とか付いてるし買い換えた様子もないか
「二つ目、試合中にベンチ又は試合をしているグラウンド?などを離れた人物は?」
「ハーフタイムで15分くらい 部員、顧問も含んで星章のトイレを貸してもらって行ってたから、全員だ」試合が終わった後僕達はそれぞれの帰宅したけど後藤先生は星章のサッカー部顧問の人と話してたよ」
ーーふむ誰でもセキュリティさえ解ければ制御装置に触れることはできたはず、、、か
「三つ目ですが、
ーー正直この質問は聞いても意味無いけど
貴方は制御装置に触りましたか?」
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