第九話
僕は再び風紀委員室を訪れていた
目の前には風紀員の人たちとパンダ
そういえば去年の文化祭の時にこのパンダが校門でチラシを配っていた気がするが
それより何で室内でパンダの着ぐるみなんか来てるんだ?
「さて和葉君をここに呼んだ理由だが」
考えていると先輩が口を開く
「風紀委員にならないか?」
ーーは?風紀委員に?俺が?何で?
でもしかしわざわざ俺を呼び出してまでってことは、、、
「何で俺なんですか?なにか理由が?」
「それは私から話そう!!」
机を叩いて立ち上がった方を見る
緑のリボン、制服の上に白衣を着ている先輩だ
メガネをしていて黒い髪を後ろで結んでいる
ーーどっかで見たことあるような気がするが誰だっけ?
「私は3年の
「絵理香先輩、それで理由は?」
ーー先輩に対してえりちゃんと言える勇気はない
その反応を見てか先輩は頬を膨らませる
「むうっ、まあ今はそれでいいや!!でんーとねー最近色々と風紀委員の仕事が多くてさ私達だけじゃ大変だから人員を増やそうと思ったわけさ、でね誰かいい人いないー?って皆に聞いたらかなでちゃんからかずはくんの名前が上がったのさ」
ふむ?奏先輩からか?
「どうして僕の名前が?」
奏先輩の方を見る
「和葉はよく他の生徒の用事を手伝っているだろう?さっきも女子生徒のプリント運びを手伝っていただろう?」
ーー見られていたのか、確かに放課後校内をぶらぶらしている時手伝っていたりしていたが
「そんな優しい君だからこそ私は絵理先輩に君の事を話した、どうだろう風紀委員に入ってくれないか?」
優しい、その言葉は1番俺を傷つける
ーーでも誰かに求められていると言うなら俺は、、、
「俺に出来ることなら、力になれるか分かりませんが」
「おおそうか!!これからよろしく頼む!!和葉!」
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