第八話

『風紀委員室』


と書かれた紙が貼られている扉の前に僕は立っている


扉を開けようと伸ばした手を引っ込める


ーーおっtおちちゅ、、、落ち着け俺


深く深呼吸した


ーー俺は何もしてない、なんで呼び出されたのかは知らないが

呼び出されるような事はしてないハズ

もしかしたらあの時屋上で何か失礼な事を、、、

何も思いつかない、もういいや考えてても物事が進まないし


扉に手をかけ思い切り開く


「失礼します!一年のしらざk、、、、、?」


言葉につまった、いや目の前の後継に言葉が出せなかったと行ったほうが良いだろう


中は普通の教室の半分と少し位の広さで

部屋の真ん中には四角く長机四つ並べられている(真ん中に四角い空間ができるように机をくっつけるやつ)

そしていくつか置かれたパイプ椅子


まあそこまではいい

壁側にある戸棚や机にポットや電子レンジが置かれていて冷蔵庫も設置されているのもいい


端にあるデュアルモニタも

逆側の橋の床が畳になっているのも火鉢も

天井から吊り下げられているシャンデリアも

ここは気にしないでおこう


俺が勢いよく入ってきたのでびっくりしたのか


スマホを持ってこっちを見ている、いわゆるギャル?ヤンキー?っぽい制服の裾を出ししっかり来ていない茶髪女子も

俺に気付いていなくカチャカチャ音をたてながらイヤホンをセットし携帯ゲーム機で遊んでいる金髪白ヘアピン女子も

踊っていたのか変な格好で固まって僕を見ている黒髪のメガネ白衣女子も

椅子に座り布団にくるまっている 何か も

奥に座っている先輩もその先輩にお菓子を貰っている薄青色の髪をした幼女も

今はどうでもいいのだが



俺はしっかりあれを見据える

畳に寝転がっているあれを


ーーなんでこんなとこにいるんだよっ!


白と黒の体に大きな手に爪

ふわふわな毛並みに鋭く優しい眼差し


ーーなんでがここにいるんだよっ!?!?

ここ学校だぜ、動物園じゃないんだぜ

迷い込むわけないしあのパンダ、、、、


白崎和葉!考えるのをやめます、そして


「失礼しました!!!!」


来た時と同じく勢いよく扉を締め走った、ただひたすらあの混沌とした空間からでたかった


その後また放課後に呼び出された



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