第五話

午後の授業の合間の休憩時間


今朝渡された資料とにらめっこしていた


朝集まっていた生徒は伊那宮学校の隣の市 星章せいしょう学園 サッカー部の部員だった


話を聞くと四日前にここ(伊那宮)との練習試合があり

あっちのグラウンドでやったそうなのだが


夕方から始まり夜中10時前後に試合が終わった


その次の日職員が着てみると授業に使う問題を映すパネルや売店の自販機

自動ドアなどの電気を使う物が使えなくなったらしい


電気を流すケーブル切れたのかと思い非常用の発電機を起動使用とするがそれを管理している機会が反応せず色々試すが


専門の業者が来て誰かが仕込んだだと判明


そして全校生徒に聞くが誰も答えない そりゃそうだわざわざ名乗りあげる犯人はいない


昨夜内のサッカー部のを制御装置の影で発見


だから伊那宮が疑われた訳か


生徒を疑いたくは無いがサッカー部の誰かが仕込んだこt


「かーずはくん」


顔に影がかかり見上げると

黒いショートカットに左右に分けられている髪、髪が目にかからないようにつけている白のヘアピンそしてメガネの女子生徒が可愛い熊の絵が書かれているメモ帳を持ってニヤニヤしていた


「報道部部長兼新聞部部長の大野おおのあかね先輩がどうしてこんな時間に僕のところに?」


皮肉を込めてそう言った

正直あまり関わりたくない相手だ


「うーんそうだねえ何でも屋の和葉君がこの件をどう処理するのかが気になるだけだよ」


「何でも屋じゃなくて風紀委員です、そろそろ授業始まりますし戻った方がいいんmじゃないですか先輩?」


「そんな事よりいつもの所で奏が待ってるからって」


「今からですか?」


「うん!早く行ってあげたあげた方がいいんじゃないの?今の時間寒いと思うよ?」


奏さんとは風紀員の委員長でもあり

僕を風紀委員にスカウトした人だ


「分かりました行ってきます。静香、先生に報告頼んだ」


離れた席で聞き耳をたてて聞いていた明日香に声をかける


「うん分かった!かずくん行ってらっしゃい」


「ああちょっくら行ってくる」


教室をでて廊下を進み階段を登っていた


そういえば俺が風紀員に入ってもう一年くらいか

あの時も秋の真っ只中って感じの季節で

半袖じゃ少し肌寒かったな

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