5.メッセージ

ゴルーンウイークまであと一週間を切ったある日の夜、俺は自室で遊びのプランを考えていた。

(まず、体を動かす系はダメだろ、それから遠出も体力を使うからあまり良くないし、近場でそれでいて楽しいところは〜)

巧に作ってもらったチャンスを無駄にしまいと俺は必死に考えていた。

考えること数時間。

「よし、これだ」

俺は1つの答えを導き出しその日は眠りについた。


次の日、学校で直接櫻井さんに確認しようとしたがなかなかタイミングが合わず断念し帰宅後メッセージを送ることにした。


〈こんばんは、佐久間です。こないだの遊びの件でプランの確認をしたいんだけど今大丈夫かな?〉

〈こんばんは、大丈夫だよ〉

〈色々考えてあまり遠出も良くないかなと思って水族館なんてどうかな?〉

〈あまり体を動かすことじゃなかったら遠出でも大丈だよ。でも、水族館行きたい!!私好きなんだ!〉

〈それなら良かった^_^近くで適当にご飯屋さんとかも探しとくね。詳しい時間とかみんなで話し合いたいんだけど明日のお昼また一緒してもいいかな?〉

〈もちろん^ ^真紀と沙羅に連絡しとくね〉

〈よろしく〉

〈いろいろ気づかいありがとうね〉

〈いえいえ〉

〈最近行ってないし、水族館楽しみだな〉

〈俺もだよ^ - ^じゃあ、明日よろしくね。おやすみ〉

〈はーい。おやすみ。〉


メッセージの後の可愛いクマのスタンプにホッコリしながら巧にメッセージを送る。


〈櫻井さんにプランのオッケーもらっよ^ ^〉

〈やったな。〉

〈うん。それで明日またみんなでお昼に集まって詳しいこと決めることになったから〉

〈え、優が誘ったの〉

〈もち、成長したろ〉

〈よくできたね( ◠‿◠ )いいこいいこ〉

〈気持ちわりーよwwじゃあそういうことで〉

〈りょーかいです〉


メッセージのやり取りを終えて俺は布団に入る。



(明日が楽しみだなー。てか、メッセージだと櫻井さんいつもより会話しやすかったな。三上さん、真田さんと話してる時はあんな感じだしな。いつかうちとければああやって話せる日が来るのかな。)

なんて、期待を寄せながら俺は眠りについた。

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