第20話 『Napping Dragon's Paw Print』
「あれまあ。今度は竜人のお姫様がお友達になったのかい?」
「ティアよ。よろしく、ミリヤム」
「はいはいよろしく。ひとまずそのはしたない恰好をどうにかするかね。王子様も、その傷だらけの体早く治しちゃいなさいな」
ミリヤムさんへ納品がてらティアを紹介した。まーた湖に突っ込んだのかいと呆れ、中にお入りと居間まで案内し、ミリヤムさんはティアを伴い別の部屋へ入った。待つ間ヴァンに俺の傷の手当てをさせる。ひでぇよな、遠距離でポンポン魔法打ちやがってよ。ヴァンまで俺に打ってきたし、スコールもじゃれて噛みつきやがるし。俺を気遣ってくれるのはアリンだけだ。大丈夫? と心配して俺を見つめるアリンの頭を撫でてやる。
「じゃーん! おーまーたーせー。ふふ。どうかしらリオ。似合う? 可愛いでしょ?」
ミリヤムさんはティアに適当な服を宛がってくれたようだ。淡い緑のガウンと、ベージュ色のシンプルなダボついたスカート。最近の街娘姿だ。くるりと一回転し、スカートの裾を持ち上げウィンクする。確かに可愛いっちゃ可愛いが、顔立ちと雰囲気から気高さが抜け切れていない。
「いや、似合ってねえ。服の色合いと質がティアに負けてる。さっきの服みてえに鮮やかな服の方がティアを映え立たせてたな。やっぱ奇麗な子には奇麗な服の方がいい」
「そ、そう……」
なに照れてんだよ。このぐれえのおべっか、お姫様なら何度も聞かせられてんだろ。
「人が用意したモンにケチ付けるなんて失礼な王子様だよ。でもティアちゃんにはもっとしっかりした色の服の方がいいってのは同意さね」
いつの間にか呼称がお姫様からティアちゃんに変わっていた。嫌がられたからだろう。俺の事もリオって呼んで(はぁと)可愛くおねだりしたが、親しき中にも礼儀ありさねと断られた。丁寧な言葉遣いを知らないから、せめて王子様と呼んで王族を敬う気持ちを忘れないようしているんだと。こんなしっかりしたおばちゃん中々いねえよ。こういう人が立派で美しいレディと言うんだとアリンとティアに力説すると、何を言い出すんだいと頬をちょっぴり赤くして俺の背中をバシンと叩いた。ティアとアリンは意味深そうに頷いていた。
その後、また宝キンチャク作りをやりたいと頼んだが、丁度材料を切らたからまた今度とお預けになった。ティアとアリンに宝キンチャク作りをさせてやりたかったが、残念だ。作り置きの奴はあるよと幾つか貰った(余剰報酬)宝キンチャクを食べたティアは。
「んん~っ、世の中にはこんなに美味しいものがあるのね!!」
と喜んでいた。普段何食ってんのか気になるところ。最後の一つをスコールと取り合いになり暴れ、ミリヤムさんから拳骨をスコールともども貰ったのはご愛嬌だ。
第20話 『Napping Dragon's Paw Print』
「ねえティア。僕達の仲間になるのはいいけど、竜王様がお許ししてくれるの?」
俺の親父、爺ちゃん、曽爺ちゃんに挨拶回りをし、今はベルスさんの店にいるだろうという現竜王の元へ向かっていた。ヴァンの言う通り、竜王から自由に出歩く許可を貰うためであるのだが、当の本人はダイジョブダイジョブと楽観的で、許可が下りない筈無いと断言している。
「ぁぅ……竜王さま、怖い人?」
「まっさか! 全然よ。そんなに怖がらなくても平気よアリン。お爺様は優しい人よ。ミリヤムの方が怖いぐらいよ」
頭のコブを撫でてむぅっと不満気な顔のティア。スコールも頭を撫でながら滅茶苦茶落ち込んでいるが、怒られたからではなく最後の宝キンチャク争奪ジャンケンでティアに負けたからだ。
居眠り竜の足跡に着くと、店の入り口には『貸し切り』の札が下がっていた。ティアは気にせず中に入り、俺達も続いた。いつもなら和気藹々と明るい店内だが、今日は静かだ。厨房の方から炒め物を作っている音と、近くで何やら寝息が聞こえる。店内を見渡すと、隅の八人掛けの席でぐーすか寝ているくすんだ空色の髪の爺を見つけた。
「戻ったわよっ、お爺様! ……やっぱり起きないわね。せっかくグランディアマンダに来たのに、居眠りばっかりしてるんだから」
あれが竜王か。なんつうか、あれだな。威厳がないっつーか、覇気がないっつーか。
「強くなさそう……だね」
「その通りよ。今までで一番弱い竜人だって言われてるもの」
「一番……ぁぅ、弱い?」
「……魔力は、結構ある」
竜王を探知したスコールがふらつき、直ぐに探知を中断してプルプルと頭を振った。意識が飛びかけたらしい。
「その魔力が強すぎて使うと暴発して自滅しちゃうの。確かに威力は物凄いんだけど、味方も自分もやっつけちゃうから、使えないも同然なのよ。普段寝てばっかりいるのも、魔力を抑え込むために無駄な行動をしないためだって、皆言ってたわ」
「それでも竜王の座についてるってことは、それだけ他の連中に信頼される程のモンを持ってんのか」
「そうよ。この国の最初の王様のアーク様って、並大抵の人じゃ近づけないぐらいの魔力を持ってるでしょ? お爺様も似てて、抑え込んでた魔力を時々開放して、アタシ達の国の周囲を覆っているの。
どうやら独力で【
「それだけ立派なことをしてるのに、一番弱いっていわれてるんだ……」
「弱いのは本当よ。竜人って頑丈で純粋な力もかなりあるけど、お爺様はからっきし。ドット程度の
よっわ。一般人ですら魔法が無くてもそうそう負けねえのに。筋金入りの運動音痴か?
「おう、何やら騒がしいと思ったら、ティアと大将たちじゃねえか」
厨房から料理を運んできたベルスさんが俺達をみてニカッと笑う。こうなることは全部分かってたとそのしてやったりな顔。俺がぶー垂れるとまあまあそう怒らず座ってくれやと竜王の座る席へ案内された。
「がははは! すっかり仲良くなっちまったみたいだな!」
次から次へと料理を運んできながら、俺達の様子を見て豪快に笑るベルスさん。ティアはそうよと胸を張って今日の出来事を楽しそうに語り、それに頷きよかったじゃねえかとティアの頭を撫でる。その脇ではスコールが目の前の料理に興奮して尻尾を振り回し、ぺしぺしと隣のアリンに当ててあうあう言わせている。見かねたベルスさんがそれはまだだからスコル坊はこれを食べててくれやと黒いパンを渡した。硬いと文句を言うスコールだが、一応尻尾の揺れは収まった。その騒ぎのせいか、それとも料理の匂いに誘われてか。隅で寝ていた竜王が目を覚まし、ゆっくりと体を起こして背伸びをした。
「ふ……ふぁ……ああぁ、よく寝た……あれ、ティアと……この子達は?」
「起きたな竜王様。こいつらが話してた連中さ」
「ああ、君達がそうなんだね。初めまして。私は現竜王のノートだよ」
軽い。それに物腰のひっくい王様やな。優しいっつうか、物理的にも柔らかそうな人。打たれ弱そう。
「ねえねえお爺様、アタシ皆と友達になったんだけど、すっごいのよ。ヴァンは魔法の扱いがアタシよりうまいし、スコールはアタシより早いし、アリンは可愛いし。それからね、リオに負けちゃったの。何にも出来ないまま簡単に押さえつけられちゃったわ」
「ほお、ティアを抑え込める子がいるのかい」
「そこの魔人の奴がそうよ。リオ……何だっけ?」
「リオスクンドゥム・メルフェイエ・グランディアマンドと申します」
「君が噂の魔王子か……へぇ、珍しいね。“
「
興味深そうにヴァンが反応する。勿論俺も。この俺の妙な肉体の正体を知っているかもしれない。
「異種族同士で子を生した時、本当にごくごく稀に生まれてくる、どの種族にも属さない子のことをそう言うんだよ。
尖った耳は髪の毛で少し隠れてるし、紫の瞳も光の加減によっちゃ赤っぽく見えるから、パッと見混血児だとは思われない。そうなの? とアリンとティアに見つめられたので、髪を持ち上げてほらこの通りと瞳と耳を見せた。
「へええ……じゃあじゃあっ、リオはどんな能力持ってるの?」
全員が俺を興味ありげに見た。異能の力ってのは多分あの“力”……殺気、つまり相手を殺そうという意思を持つと吹き出すという不気味で得体の知れない力だ。ようやく一歩進んだな。この力は俺が
「俺の異能は……魔力が無いことだなっ!」
何それつまんなーいとぶー垂れるティア。失敬な奴だな。魔力が無いことがこの国でどれだけ大変か分かってるのかね。
「それがリオスクンドゥム王子の異能かどうかは置いておいて、かなり苦労しなかったかい? グラスとか
「別にどうということはありませんよ。すれ違う度に嫌な顔されたり、陰口を叩いたりする連中ばかりでしたが、自分と面向かってこき下ろすような人はいませんでしたし。実力行使に出る輩もいるかと警戒してましたが、結局そういったこともありませんでしたね」
「……うーん、王子は心の強い子なんだねぇ。そんな生活送ったら、私だったら人間不信になってしまうよ」
悪口程度で俺の心を動かせるんだったらぜひやってほしい。むしろ王族にありがちな政治的策略とか陰謀とかバッチコーイだったんだが、城の外に出るまでは平穏で退屈な日々だった。
「ねえリオ。実は暗殺とか誘拐とか、そういうのを期待してたりなんかしてないよね?」
「人の心読むなよ。恥ずかしいだろ」
やっぱりと溜息をつくヴァン。大将らしいやと笑うベルスさん。スコールはまた面白い事かなと尻尾を振り、アリンは心配だと俺を気遣う。ティアは俺の異常な好奇心にドン引きして、竜王がとんでもない子だなあと感嘆とも呆れともとれる顔をしていた。
「へえ、じゃあ『居眠り竜の足跡』の居眠り竜って、竜王様の事だったんですね」
「そうだ。居眠りばっかりしている怠け者の竜王様が、立ち寄って足跡を残していくほどの店だって意味が込められてんのさ。先代の店主の料理の腕前に辿り着くのは結構大変だったんだぞ」
「今じゃベルスの作る料理は世界で一番美味しいと思うよ。実は内緒でこっそり何度も来ているんだ」
豪勢な食事を皆でつつきながら、竜王とベルスさんは色々と自分達の馴初めを話してくれた。こうして話すと、竜人族は誇り高く気難しい種族というのが通説だったが、どうもその説には齟齬があるようだ。ベルスさんだけが特別なのかと思っていたが、ティアも竜王すらもこの通りだ。器が大きいというのがしっくりくる。
「それは多分うちの国の
「あの人達うっさいから嫌いよ。何でもかんでも決まり決まりって。馬鹿馬鹿しいったらありゃしないわ」
「はっはっは。大勢で暮らすには決まりが無いと難しいんだよ。でもそんな竜人族ばっかりじゃないから。外に出て遊びまわってる竜人もいるし、そのうち会えると思うよ」
なるほどな。国同士の交流演習でやってくる
「
ヴァンが至極もっともな質問をした。そこは俺も気になっていた点だ。最弱と呼ばれる竜王が孫を連れて一体どうやってこの国に来たのか。
「ん? ああそうか、見た事ないよね」
「アタシがやってあげるわ!」
ティアがそう言うなり席から離れ、店の中央に立った。ぐるりと周囲を見回し、この広さなら大丈夫ねと頷くと、目を閉じた。脇を広げ、両手を目の前で握り締め合い、背に大きな魔法陣を出現させる。
「【
凛とした声が響き、ティアが青白い炎に包まれた。炎はどんどんと燃え上がり、揺らめく影が人の形を無くし、炎と共に大きくなる。影は頭を伸ばし二本の細い角を生やし、手足は太く大きく、爪が鋭く発達し、胴体が伸びて更に背を伸ばし、繭を開くかのように四枚の大きな翼を広げた。ばさりと炎を払い、そこに現れたのは、雲一つ無い青空そのものように、一点の穢れもない美しい空色の竜だった。金色の瞳が、太陽の様に輝いている。
「はえぇ……」
「っ、っ、っ」
「ぁぅぁぅ……ティア、奇麗……空みたい」
その姿にヴァンは放心し、スコールは尻尾をブンブンと振り、アリンが見とれた。そうだよな。竜なんて名がついてんだからそれに因んだ能力を持っていて当然だろう。直ぐにわかることだった。
「どう? 凄いでしょ。これがアタシたち竜人族の本当の姿。こうなるとすごく強くなるのよ。で、どうリオ? 今ならあんたにも負けないわ。ご感想は? リオだけ何も言ってないわよ?」
「いや、別嬪さんだとは思っていたが、ここまで美しいとは予想外だ。アリンの言う通り、何処までも続く空のような竜。雲に覆われて世界が暗くなろうと、ティアを見ればそこに青空が広がっているんだな」
「なっ!? なっ……なっ……あう、あう、ぁぅ……」
全身を空色から夕暮れ色に染めて、ぷしゅ~と煙を上げるティア。アリンの口調が移ってしまったようだ。青春だねぇと竜王は頷き、ベルスさんがヒューヒューと俺を呷る。いいじゃねえか。俺は思ったことは包み隠さず口にする男。奇麗なモンは奇麗、汚いモンは汚いとはっきり主張すべきだ。
「それで、この【
「そ、そうよ! それに、お爺様は確かに弱いけど、歴代最速の竜とも言われているの」
「はっはっは。逃げ足が速いだけだよ。ところでティア。その姿を見せたということは、この子達に?」
「うん! 仲間になったの! お爺様、アタシはリオと、ヴァンと、スコールとアリンの皆で、冒険の旅に出るわ!!」
ばっさばっさと翼を羽ばたかせ、興奮する竜のお姫様。分かった、行ってきなさいと頷く竜王……おい、いいのかよ。軽すぎだよ。大事な跡継ぎじゃねえんかい。俺が言えた義理じゃないけどよ。
「さっきも言ったけど、竜人族は自由奔放だから。無理して国に留まる決まりも必要も無いよ。ティアがお姫様って言われているのも、他の国に習ってそう呼ばれてるだけだし。王の座を継ぐのも、やりたい人が認められるように頑張ってやればいいんだよ」
めっちゃ羨ましいんだけど。生まれ変わるなら竜人がよかった。空飛べるし。神様さんよ、今死ぬから竜人に転生させてくんねえか? ダメ?
「いやあ、美味しかった。やっぱりベルスの料理は最高だよ。リオスクンドゥム王子、ご馳走様でした」
「……はい?」
なんで俺にお礼を言うんだ? ゴチになりましたってこと? 俺の予想金額そんなにズレてたの?
「おいおい大将、まさかとは思うが……一応聞いとくか。今日は何の日だ?」
あ? 今日が何の日? 何か記念日なんかあったか? 思い当たる祝日はまだ先だし、祭りは一月前にやったし、フェデリーゴの酒の解禁日でもねえし……なんも思いつかねえ。ベルスさんはティアに説明して無かったのか? と聞きすっかり忘れてたわとティアが笑ってごまかしている。何の話だとヴァンに聞いてもさあ? と頭を振るし、スコールもアリンも同様だ。
「はぁ……大将。今日は大将の十歳の誕生日なんだろ? なんでそんな大切な日を忘れるんだい」
ええーと驚くヴァンとアリン。スコールはいつも通り。そうか、今日で十年も経つのか。早えもんだな。
「俺の今日の料理は大将の誕生日会の前菜だ。俺から大将への祝いの気持ちで作ったのさ。それを普通にバクバク食ってるし、大将がこういうのに礼を言わねえ訳がねえから、おかしいとは思っていたがなぁ」
「それについては本当に申し訳ないです」
いやいやいいって事よとベルスさんは笑って許してくれた。純粋な厚意で祝ってくれる人もいると忘れてたぜ。
「何よ。誕生日が嫌いなの? いいじゃない誕生日。皆私の好きな物くれるし、赤斑牛の丸焼きも誕生日は全部食べていいし、楽しいじゃない」
宝キンチャク争奪戦でその片鱗は見せていたが、やはりティアもスコールに負けず劣らずの大食漢か。やばいな、将来の食費に響きそうだ。成長した俺とヴァンが頭を抱える姿が目に見える。
「グランディアマンダ国王子の誕生日会「チッ」……そんなことだろうと思った。リオ堅苦しいの嫌いだからね」
「すっごい嫌そうな舌打ちね」
ヴァンに謀られた。この子最近俺の好みとか嫌な事とか隠してても読み取ってくるのよね。怖いわぁ。
「はっはっは。でも今年も身内とほんの一部の招待だけでやるってグラスが言ってたよ。私はディアマンド城に行くのは十一年ぶりだから詳しくは知らないけど、“あれ”が余程堪えたみたいだねえ」
あれって何お爺様とティアが聞くが、竜王は苦笑いで濁した。あれ、あっちこっちの国に波及したみたいだからな。竜王の耳にもしっかり入っているようだ。
「竜王様が来るなら、ティアも当然来るだろ? ヴァンとスコールとアリンも来い。なんだかんだ城に呼んだ事無かったし、いい機会だ」
私は一眠りしてから行くよと椅子にもたれかかり、竜王は直ぐに寝息を立てた。
「リオの住んでる部屋ってどんなとこなのかしら? 楽しみね」
「ぁぅ……リオの部屋。すごそう」
「……(ふりふり)」
「リオ、お城には大きな書庫があるんだよね。見てもいいかな」
「もちろんだ。つうか閲覧許可書作ってやるから、いつでも来いよ。ベルスさん、今日はありがとうございます。ご馳走様でした」
ベルスさんに改めてお礼を言い、俺達は店を出た。
ところでヴァン、あなたって女の子なの? 男だよ! 何で皆女の子だと思うんだよ! ぁぅ……男の子だったんだ…… えぇ、アリンまで…… ……可愛いからしょうがない もう! スコールまでそういう事言う! どうしたのヴァン、おこなの? おこだよ! 激おこだよ!! …………
「……あのチビッ子共を見てると、若い頃の俺達を思い出すなぁ。リベルに、リュシンに、テールに俺。あの頃の俺達もあんなんだったな。特にあのお喋りで高飛車なティアは、昔のお前にそっくりだ、テール……」
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