エピローグ ~キミが夜になるために~
かくして私は短編小説の皮をかぶった、いわば
いずれ昼は食い尽くされ、思い出す事すらなくなるだろう。自分自身の核がいったいどこにあるのか。そんな自意識すら
『変身』の主人公、グレゴールは致命傷を負って絶命する。半死半生の彼は、虫となった自分の死に安らぎを感じつつ息を引き取るのだ。
私や
変身した事実さえ忘れ去ってしまえば、私は完全になる。いつしかこの
さて、キミにはひとつお願いがある。ここまで読んだのだからもう理解しているだろう。
喜劇も悲劇も終わりだ。目を覚ませ。夜になれ。
了
キミが夜になるために クラン @clan_403
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