第3魔法「ネムレル覚醒」

【飛行都市高天原 上空】

「ロボットに乗ってるのに風を感じられるとはすごいなあ。あいつらが敵か。」

敵の見た目からデウス連合の天使達だと分かった。なぜかは知らんが翼が生えてるんだよ。 


「なんだあれ?デカいな。」

「ZZZ…」

「魔法による幻術か、化け物、機械などが考えられます。」

「殴ってみればわかるだろ。いくぞパリエル!」

「はい。セリエル姉さん!」


天使が2人突っ込んできた。迎撃しなければ。

「マクロミサイル発射!」

「こんなミサイルなんかどうってことないさ!セリーグ魔法 黄金バット!」

「パリーグ魔法 ゴールデングローブ!」

「うおおおおお!」

「防がれたか。しかし、お前らの魔法はなんか色々間違っている気がするぞ。」

「セリーグ魔法 スチールインパクト!」

「剣聖魔法 デトネイトソード!」

「プレゼント交換魔法 ダイレクトチェンジ!」

「パリーグ魔法 守護神無失点」

「急に入れ替わっただと…」

「魔法はまだ終わっていないぞ!」

入れ替わって防御しつつ攻撃にまわるとはなんか卑怯だ。気に入らない。

「そんな攻撃で倒せるほど大鉄神はやわくないぞ。穴ぼこ一つ空きやしないね!」

「でも、あなたの正体も分かりました。」

「その魔法を使うのは霞ヶ原霊御に違いないな。」

「私のことを探るとはあんたたちは何者だ!」

「俺はバッティングの大天使セリエル!」

「僕はフィールディングの大天使パリエルです。」

「私はクリスマス会のプレゼント交換の大天使イレカエル。」

「こちらの御方は羽毛布団の大天使ネムレル様、そして私がネムレル様の身の回りのお世話をさせていただいております、押入れの大天使オシイレルでございます。」

「ZZZ…」

「5人揃ってチームネムレル!」

やはり天使はみんな羽があるんだな。なんの役に立つかは知らんが、カウンター席にこいつらがいたら邪魔だな。

「セリーグ魔法 ハイパーホームランボール!」

「剣聖魔法 剣魂展開ッ!玉弾たまはじき!打ち返してやる!剣聖魔法 ホームラン返し!」

「プレゼント交換魔法 ダイレクトチェンジ!」

「パリーグ魔法 グレートキャッチ」

「クローゼット魔法 クローゼット開放!へそくりレイン」

「剣聖魔法 剱岳つるぎだけ!」

「俺達のコンビネーションの前に太刀打ちできないようだな!」

「私には太刀以外にも雷があるさ。」

「どんな攻撃だろうと俺が攻撃し、」

「私が交換し、」

「僕が守る。」

「3人揃えば無敵だ!」

「3人揃ってやっと一人前だということを分からせてやる!

天焼魔法 超電気チャージ!突撃だぁぁぁぁぁ!」

大鉄神の体に電気を走らせ突撃する作戦にでる。

体格差をいかした戦法だ、私はかしこいな。

「ただ突っ込むだけの攻撃なんかには。パリーグ魔法 超完全試合」

「あんたも守るしか能がないくせして!」

グローブの天使をつかんで急降下する。

「この程度なら。」

「私と地球の合体攻撃を見せてやる!天焼魔法 地球直プレス!」

天使を地面に叩きつけ踏みつける。小石が多く転がっているから痛いだろう。

「ぐっ…もう防御フィールドが…」

「大鉄神の重さに耐えられるはずがない。気絶したか。」

「パリエルのカタキは俺が!セリーグ魔法 ジャイアントヒット!」

「盾を失ったらどうしようもないよなぁ!大鉄神エネルギービーム!!」

「ここは撤退するしかない。しっかりしろ!パリエル!」

「うぅ。セリエル姉さん。」

「プレゼント交換魔法でどう戦えば。」

「帰れ。」

「そうだ!このグレート性能マシンガン、シュクリナで!ダダダダダ!」

「大鉄神の装甲がそんなちっちゃな鉄砲では傷の一つもつかないな。マクロミサイル発射!」

「私一人じゃどうしようもないなー。」

「クローゼット魔法 クローゼット閉塞! クローゼットで寝泊まり。クローゼット魔法 クローゼットサークル」

押し入れに入ったと思ったら押し入れが増えた。どれの中にいるかわからない。

「全部焼き払う!天焼魔法 䨻雷激!」

「全部一気に攻撃なんて卑怯よ。私には使用者がいないとね。」

「天使は誰かに頼ってばっかでバカみたい。残っているのは寝てる奴だけか。」

寝込みを襲うのはさすがにな…

「おーい!起きろよー!」

「ZZZ…」

「電気を少し流そう天焼魔法 ちょっとピリッとボルト。」

ピクっと動いた。起きそうだ。

「zzz…」

まだ起きないのか。少しづつ電気を強くしていこう。

「10…15…20…25」

「人が寝てる時に電気を流す奴がいるかー!もう絶対にゆるっせええええええ無い!覚醒!!睡眠欲の超天使メザメル!!で、あんた誰?」

起きたと思ったら羽が広がり、強い魔力があたりにあふれた。姿が大きく変化して超天使になったらしい。たぶん大天使より強い。この魔力から考えて、間違いなく強い。

「ネムレル様、いやメザメル様。こいつは霞ヶ原霊御。簡単に言えばあなたを起こしたやつですよ。」

「ぶちのめす!」

「戦場で寝るやつの方が悪いだろうが!」

「黙れ。オシイレル、チェンジだ!」

「チェーーンジ!!魔導書!煉獄式整理術!」

魔導書になっただと。ムチャクチャだ。

「この魔導書を取り込むことで私は格段にパワーアップする!」

「これはいい戦いになりそうだ。」


今、世界を揺るがす十三魔法少女と超天使の戦いが始まる!


___________________________________

「ここからはロボットと魔法少女の収録ラジオの時間です。本日のゲストはチームネムレルの皆さんです。」

「もう今回っきりで呼ばれなさそうだから爪痕残せよお前ら。」

「キャラ薄いし無理ですよ。」

「俺らは前座というかいいところ無くやられちまったからな。」

「本日最初のお便りは魔法少女ネーム振袖大統領ふりそでだいとうりょうさんの投稿です。天使と魔法少女の違いは何ですか。」

「この超天使メザメルが説明しよう。わたしたちの世界がこの世界と合体するまで、魔法少女という呼び名は無く天使を名乗っていたけれどわたしたちも魔法少女に違いないがわたしたちはほぼ全員に羽が生えてたり、空の生活に適応しているのが主な違いでしょうな。」

「お便りが採用されたので振袖大統領さんには天使の羽毛布団をお送りします。」

「もっと簡単に違いは羽が生えてるっていえばいいじゃない。」

「基本寝ているから人に伝えたりするのが苦手なんです。」

「そんな無駄な話をするからもう終わってしまいますよ。」

「天使はまだまだいっぱいいますので是非、天使の住むデウス連合のエンジェリックガーデンに遊びにきてくださいね。」

「結局最後はオシイレルさんにもってかれちゃった。」

「世渡りの上手い奴!」

「それでは、さようなら。」

「こんな終わりで大丈夫なのか?」



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