第2魔法「空を飛ぶ巨神」

超神都市高天原から脱出してから一晩明け、霞ヶ原が近づいてきました。

各地の魔法少女の多くをこの飛行都市に集めた。発進時に連絡を入れといたのだ。

私は忘れてたが。

私が寝た後、鉄神と操縦者は回収されたらしいです。

これから操縦者に話を聞こう。技術は盗むべきだ。

私もスーパーロボットに乗りたいし。、

探しに行こうか。

【竜躯の部屋前】

インターホンを押す。

「おい、いるか?」

「なんだ、お前か。」

この液晶画面に映された魔法少女の名は霞ヶ原竜躯かすみがはらりゅうく

霞ヶ原一族の頃からの、付き合いの長い親友だ。

彼女に話を聞こうとした理由は部屋が近いし、暇してそうだから。

「昨日の日輪の魔法少女どこにいるか知らない?」

「ファクトリーじゃないか?」

ファクトリーとは色々なものを開発したりしている場所だ。

ここからかなり遠くにある。

なぜそんな場所にいるんだ!

「なんでそんな場所に?」

「メカニックだから普通だろ?」

知らん間にメカニックになっとるようだ。

「じゃあ、ちょっくら行ってくる。」

「また後でな。」

トコトコ歩いていくとかなり時間がかかる。

だから剣に乗っていくことにした。

やっぱり座りごごちはよくない。でも歩くより速いし、楽だと思う。

【ファクトリー 入口付近】

20分ぐらいでついた。

「おはようございます。霊御さん。丁度お呼びしようとしていました。グッタイミングです。」

なんか知らないやつに話しかけられた。

「あんたは誰よ。」

「私はグランドライノ。霊御さんを案内しなさいと仰せつかっています。」

「ついていけばいいの?」

「はい。」

誰かよくわからないままだけどついてってみる。

【ファクトリー エリアろ】

「ご主人さま!呼んできました。」

呼ばれはしてないです。

「ご苦労。霊御さんもよく来てくれましたね。」

また知らない人だ。

知らない人に知らない人のところへ案内された。

なんか不愉快。しかし、彼女が栓抜きを手に握っていたのでなんとなく誰だか検討はついた。

「あなたは昨日戦った…」

「そうです。栓快風です。」

負けた魔法少女が勝った側につくのは珍しいことじゃない。

私だって負けてこの国にきた。それなのに今じゃ最高司令官なのだ。

「なぜメカニックなんだ?昨日はパイロットだっただろ。」

「支援要員だったからな。戦闘もそれなりにこなせるがな。」

生身で挑んだとはいえサポート役に負けかけるとは……

「スーパーロボット作ってくれるのか?」

「その話のために呼んだのです。鉄神を回収してこの国の石板をもとに改造したんですよ。」

「一晩で?」

「寄せ集めの簡単な改造だし、ロボット達にも手伝わせたし。」

いろいろとわからないことが多いが面倒だから考えないことにした。

「早く見せてくれよ。」

「焦るなよ。今は搬入中だ。」

「それぐらい手伝うよ。どこにある?」

「あそこ。」

快風の指さした先には仰向けになったスーパーロボットがあった。

一回りぐらい大きくなってるっぽいし、見た目もけっこう変わってるみたいだ。

数十人で運んでいるみたいだ。あれ?

運んでいる人達の中にグランドライノが何人もいた。でもここにもいるぞ!

「なんでグランドライノが何人もいるんだ?」

「私の魔法で栓抜から作ったロボットだからいっぱいいるんだ。」

便利な魔法だ。どうしても剣じゃできないことがいっぱいある。

「私も剣竜に運ばせよう。剣聖魔法 剣魂変身ッ! ダケントルルス!

運びなさい。」

剣竜の力強さのおかげで5分ぐらいで運び終わりました。

【格納庫】

「では、起こしてください。」

快風の指示でスーパーロボットは直立状態になった。

でかい。昨日見たものより明らかにビッグでダイナミック!

見た目も強そうだ。

「こいつの名は大鉄神。鉄神を超えるスーパーロボットだ。

全長15メートル、鉄人の11メートルを超える大きさで強力なパワーをもっている。鉄神の弱点であった武装の少なさをカバーするために。小型ミサイルや小型

の剣を多数内蔵し、さらに一発しか撃てないが超強力な重力エネルギー砲を腹部

に装備している。背面にブースターをつけて、飛行能力を大幅に強化した。」

「なかなかよさそうだ。早速乗ってみよう。」

私は乗るために飛んだ。

「どっから乗るんだこいつは。」

「裏にまわって、ボタンを押すと開くそして中からロックする。」

言われた通りにやってみる。開き方は公衆便所の多目的トイレみたいだ。

そして操縦席そうじゅうせきに座る。

「おお、外の様子が見える!力が湧いてくる!自分の体のように動く!

メカとソウルがクロスする新感覚!気分がいいぞ!」

「スーパーロボットは新たに開発された魔術伝導回路まじゅつでんどうかいろを全身に使うことで、機械の中でも外に向けて魔法が使えるし、自らの体のように動かせるのさ!」

「こいつを皆に見せておやりたいな。あいつらきっと羨ましがるよ。」

適当にうごかしているとサイレンがなった。

「全域に通達します。デウス連合が攻撃をしかけてきました。戦闘準備をよろしくお願いします。」

この声は神禍のものだ。

デウス連合とは別次元から来たいくつかの国が連合として一つになった国だ。

カタチだけ一つになってるだけらしいけど。あまり動きを見せないからわからないことが多いんだ。

「いっちょこいつでやってやりますか。」

スーパーロボットを使う実戦は初めてだがなんか自信はあった。

天焼てんしょう魔法 超電気ちょうでんきトランシーバー!

私に任せてもらえる?」

魔法のトランシーバーで司令部に連絡を入れた。

「一人で?」

「スーパーロボットがどれぐらいの戦力になるか確かめるいい機会だ。やらせてくれ。」

「総司令官を止める権限も気もないからいいけれど無茶はしないように。」

「オーケーオーケー。」

よしいくぞ!スーパーロボットを信じて飛び立つ!

「大鉄人発進!!!」

戦いの空へと飛んでいく。


___________________________________

「ここからは新コーナーロボットと魔法少女の収録ラジオの時間です。

お相手はあなたのなんちゃら霞ヶ原霊御かすみがはられおんと。」

「ゲストの富士林紅蓮羽ふじばやしくれはだ。なんだこの変なのは。」

「よくわかんないけど、お便りを読んでそれに答えればいいらしいよ。」

「霊御はさっきスーパーロボットに乗って発進したんじゃないの?」

「本編とは関係ないんだからあんまりそういうことは言わないほうがいい。

最初のお便りは魔法少女ネーム水転写式魚拓すいてんしゃしきぎょたくさんの投稿です。紅蓮羽さんはどんな魔法を使うのですか?だとさ。

まだ一回も使ってないっけ。それでは紅蓮羽答えてください。」

「私が得意なのは火器を使う魔法。爆弾とか銃とか。後は炎の魔法。」

「とのことです。お便りが採用されたので水転写式魚拓さんには関の孫七栓抜きセットをお送りします。続いてのお便りは魔法少女ネーム大江戸ダナン神族さんの投稿です。」

「私が読もう。霊御さんの好きな食べ物は何ですか?」

「小学生の質問かよ。好きな食べ物は秋刀魚さんまとか太刀魚たちうおとかですね。酒とよく合うんですよ。お便りが採用されたので大江戸ダナン神族さんには海王堂ダケントルルスフィギュアをお送りします。」

「需要あるのかそれ。」

「紅蓮羽とは付き合いが長いから話すことがないな。」

「もう終われば?お便りも無いし。」

「そうだね。次回のゲストは新キャラらしいです。さようなら。」

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