ロボットと魔法少女の集約神話

鯖人FB

第1魔法「伝説のスーパーロボット始動」

私は高天原神国たかまがはらしんこくの魔法少女霞ヶ原霊御かすみがはられおんです。

今、私の国に危機が迫っています。

わずか20分程前にこの超神都市高天原ちょうじんとしたかまがはらに30人ぐらいの巨人が攻めてきたのだ。

巨人達の圧倒的なパワーと魔法によって崩壊寸前に追い込まれていました。

【高天原神国 総司令部】

「霊御!奴らの使っている魔法は間違いなく日輪の連中のもんだ!受けたんだこの身に重塔魔法を!」

紅蓮羽くれはが私に言ってきた。

紅蓮羽は救助をしている時に攻撃されたようだ。

重塔魔法は神宮司御厨じんぐうじみくりの魔法だ。つまり……

「大日輪帝国の魔法少女は巨人に変身しているのか!」

そう私は考えました。間違いない。どうせ敵なんだから何でもいいけどね。

巨人はどんどん町の奥へ奥へ進んでいるみたいだ。

「神禍!糸電だ!」

糸電とは八百万神禍やおよろずみかの魔法、神結かみゆいの糸を使って味方にメッセージを送るスゴ技だ!敵にバレずに作戦を伝えられるナイスな魔法だ!

「了解!神在魔法 神結の糸!!」

彼女が魔法を使うと彼女の右手の甲に八の字が現れ、八の字が横向きの数字の8、結び目のような形になり巨大な結び目が彼女の前に現れた!

「糸電話モード!!」

無数の糸が四方八方に広がっていく。

魔法の糸だから壁も大地も越えていくさ。

糸電話モードの状態だとかみコップと呼ばれるスピーカーが誕生する。

「あーあーマイッテストマイッテスト。あれ?なに言えばよかったけ?」

そういえば内容言ってねぇ。

「神宮周辺まですぐ帰ってこいって言って。」

「神宮周辺まですぐ帰ってこい。」

すぐに町中に指令は行きわたるだろう。

巨人たちには聞こえないだろうがな。

15分ぐらい経って全員の退避が済んだらしい。しかし巨人もすぐそこまで来ていた。

「飛行都市高天原発進!!進路霞ヶ原!!」

神宮とこの総司令部そして周辺施設一部は空中に浮いた。

神宮だけは守れるように脱出のためにだいぶ前に改造されたらしい。

私が初めてここに来た時にはすでに改造されていた。

脱出は成功したようにみえた。しかし!

「逃がすかよぉ!栓抜魔法 天地栓抜!!」

なんと!近くに迫っていた巨人が巨大な栓抜きを使って地面を飛ばし自分ごと飛んできた!なんてダイナミックな荒技!

この飛行都市につかまり這い上がってきた。

根性あるな。それどころじゃねぇ!侵入を許したのlだ。

しかし神宮だけは守らなくてはいけない。

「ここは私がいくしかない!」

私はそう言った。

町とみんなを守るためそしてあいつと闘いたいからそう言った。

【飛行都市高天原 はじっこのほう】

「やいやい!そこの巨人、お前の正体はなんだ。」

「巨人だぁ?何を寝ぼけたことを言ってるんだ!」

「やっぱり魔法少女が変身していたのかッ!」

「私は魔法少女だが変身してなどいないぞ。あなたの頭は弱いみたいだな。

私はこいつに搭乗しているのだよ。あなたが巨人と呼ぶこの鉄神にね!」

なんだと。巨人ではなく乗り物だったのか!

それにしても生物じみた動きをしている。

なんてハイテクノロジーなんだ!

「鉄神?」

「このスーパーロボットのことさ。スーパーロボットって言うのは神話の体現者さ!」

「どんなものであっても倒してやる。私は高天原神国最高司令官霞ヶ原霊御!お前の名を名乗れ!」

「私は大日輪帝国魔法少女栓快風せんかいふうだ。」

知らない名前だ。しかし容赦はしない。

「行くぞ!剣聖魔法 デトネイトソード!」

私の魔法で作った剣が鉄神に向かって超速で飛んでいく!

そして爆発する!

デトネイトソードは剣を高速で飛ばし爆発させる魔法だ。

剣聖魔法のなかではかなりリーチのある有用な魔法だ。

剣聖魔法とは剣が主体となる私の魔法だ、この魔法によって私は自由自在に剣を操ることができる。

素晴らしい魔法だ。

「こけ脅しの爆竹など!」

嘘だろ。命中したのに傷一つ付いていない。なんて硬いんだ。

「私も行きます。栓抜魔法 栓抜ホワイトホール!」

栓抜の穴から大量の光が放たれた。まぶしい。

「剣聖魔法 剣魂展開ッ!蓋光剣! その光を斬る!」

剣魂展開けんこんてんかいとはさまざま剣を呼び出せる魔法だ。

蓋光剣がいこうけんは光に強い剣だ。

私は全ての光を斬った。

そしてそのまま敵に接近して腹のあたりを斬った。

刃を当てた瞬間に魔法で剣の硬度を硬くした。

私の魔法は剣の性質とか変えられるんだ。強いんだぞ。

しかし、ほとんど効いていない!やはり体格差が厳しいのか?

「ならば剣を大きくするまで!剣聖魔法 王剣展開ッ!エクスカリバー!!!」

右手の甲の十三の字がきらめく!2つが重なり王の字になった!

そして大剣が現れた!!2メートルを超えるビッグな剣さ。

そしてさらに10メートルを超える大きさにした。

重すぎてまともに扱えねぇ。

とりあえず魔法で飛ばそう。

「いっけぇ!」

「のろいぞ!」

簡単に避けられちゃった。

「栓抜魔法 栓抜世界のサンダーストライク!!」

「天焼魔法 䨻電矢ほうでんし!」

2人の雷の魔法がぶつかり合う。

「なに、押されている?」

私は雷の力にも長けた魔法少女である。

間違いない。スーパーロボットによって相手の魔力が強くなっている。

「この程度か?十三魔法少女、剣と雷の魔法少女の名が廃りますよ。

これからはスーパーロボットの時代だ!」

ついに完全に押し負けた。全身をショックが襲う。

いてぇ。灼けつくようなライトニングウェーブが刺激的だ。

今まで雷を受けたことがほとんど無かったため、雷が楽しかったのだ。

「スキだらけだ!」

敵はすぐにキックをしてきた。

巨体から繰り出されたキックはとてつもないパワーだ。

「逆転の一手はどこに…10メートル以上の体格差が全てを邪魔する。

圧倒的なスピード差があれば話は別だけど…」

「生身じゃ機械と魔力の超機動に追いつけまい。

とどめだ!栓抜魔法 栓抜インパクト壱式!」

私に巨大な栓抜きを持って飛び出してきた。

これが私に残されたラストチャンスだ。とにかく必要なのはパワーだ。

………………閃いたッ!

「剣聖魔法 剣魂展開ッ!鉄の剣!」

私はただの鉄剣を数十本展開し、全て敵に向かって飛ばした。

「そんなやわな剣じゃ何も出来ないであろう。」

「剣聖魔法 剣魂変身ッ! ダケントルルス!」

鉄剣の全てがダケントルルスに変身した。

ダケントルルスは古代の巨大剣竜。

剣竜だって剣だ!

「なにぃ?怪物がこんなにたくさん!」

「剣聖魔法 ダケントルルス大饗宴!この巨体と大きさが無数に!耐えられまい!」

「くっ!離れろ!うわああああ!動けない!」

敵の体中にダケントルルスがのしかかる!

たまらずダウンのようです。これならもう避けられまい!

「剣聖魔法 王剣展開ッ!エクスカリバー!!!」

再び手の甲に王の字が輝く。

そして動けない敵の真上にエクスカリバーが現れる。

「エクスカリバー落とし!!」

「ぐわぁぁぁぁ!」

遂に倒したぞ。

しかし、スーパーロボットとんでもない力だ。

こちらもあの力が必要だな。

【高天原神国 総司令部】

「よくやったな霊御!」

褒められるのはうれしいけれど頭に響くから静かにして欲しい。

「進路そのまま。私は寝ます。」

そう告げて私は司令部を後にした。


私のスーパーロボットとの出会いはこんな感じだ。



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