第二十三

金曜日、「園子〜、明日予定ある?」と、心優が聞くと、「午前中は、部活があるが、午後なら空いているぞ」と、応えると「じゃ、明日園子のうちに行っていい〜?」

「明日か⁈」

「あ、早すぎる?じゃ、うちに来る?あたしも、午前中部活だし」と、言うと

「いや。構わんが、何もないぞ」と応えると「じゃ、明日は園子んち。」と、決めてしまった。

次の日、園子は、朝から部屋の掃除をしていた。

お母さんは、「どうしたの?朝から。園子らしくないね」と、言うと、ギロっと、お母さんを睨むと「どういう意味?」と、聞くと、お母さんは、、ベロを出した。

「そういえば、最近帰りが遅いけど、何をしているの?勉強?」と聞くと「そのようなものだ」と、言うと、「お菓子はあいつらどもには、食わすなよ」と、言うと、制服を着て出かけた。

お母さんは、特別講習とかあんのかしら?と、思いながら、娘の後ろ姿を見送った。、

部活が終わり、待ち合わせの一組に戻ると、何人かの男子が、勉強していた。

「園子か、部活だったの?、あ、部活に入ったの?」と、聞くと、「部活に入ったんだ」と応えると「マジ?どこの部活?」と、他の男子が聞くと、「美術部だ」と、応えると恥ずかしそうにしていた。

「マジ?園子絵が描けるんだ!すごいじゃん!」と、男子たちは、騒ついた。

「いや、好きなだけだ」と、応えると、自分の席に座った。

「毎週ここにいるのか?」と、園子が聞くと、「ああ、家はガキンチョがいるから、落ち着いて勉強できないんだよ」と返事が返ってくると「うちと一緒か、、、」と、こぼすと、「園子んちもなの?なら、ここでやるといいよ。

この学校、図書室が有名なんだよ。」と、誰かが言うと、「図書室?それが有名なのか?」と応えると「やっぱ知らなかったか〜。でかい図書室があるんだ。案内しようか?」と、言うと、「あ、今日は、心優たちと待ち合わせをしているんだ」と言うと、

「そうなんだ。じゃ今度教えるよ」と、会話をしていると、バタバタと廊下を走っている音がした。

男子は気づいて、「あー、せっかく喋ってたのにぃー」と、残念がった。

「園子待っているかなー?体育系て、着替えがあるのが、面倒くさいよー」と、いいながら教室に入ると「あれ?男子いのこり?」と、心優が言うと、「今日は授業は、休みだぞ」と、応えた。

「そだよねー、じゃ、なんでいんの?」と、心優が言うと、「鈍感だな〜、受験勉強だよ。家じゃ落ち着いてできないからさ。」と、言い返すと、「心優たちは、なんでいんの?」と聞くと、「ああ、これから園子んちにいくの」と応えると「園子んち⁈」と、驚くと「園子全然言わなかったじゃん!」と、何気に園子にブーリング。

「いいだろ〜♪男子禁制だぞ〜」と心優は、威張ると「んじゃ、みんながんばれよ〜」と一声足すと、四人は、教室をあとにした。

四人は、園子の家に向かいながら、「なあ、有名な図書室て、なんだ?」と、園子が聞くと、「あれ、園子知らなかったの?百聞は一見に如かず!今度案内するよ。」と美歌が言うと、「あんな、字だらけの部屋のどこがいいんだ。」と、ブチブチ心優は、言った。

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