第十七

休日、心優は、パソコンをカチャカチャ動かしながら、欲しい物が、見つかった。

それは、紺色の生地に、大小の色々な星マークがついていて、明るいところから、暗いところに移すと、星がキラキラ光って見えるメチャ心優好みの傘だった。

めっけ!と言うと、じーちゃんって呼びながら一階におりていった。

じーちゃんは、心優に呼ばれた嬉しさを隠しきれなかった。

「なんだい?なんだい?」ととて嬉しそうに縁側まで歩いて来ると座った。

「どうしたんだ?何かあったのか?」と、聞かれると心優は人ます深呼吸をすると、冷静に「あのね、じーちゃん、あたし欲しい物があるんだ。」と、言うと、いったん話をやめた。「なんだい?気になるじゃないか?」と、じーちゃんもうずうずしだした。

心優は「あのね、欲しい物は傘なの」

「綺麗で素敵な傘なの。限定50本までで、超レア物なんだよ!」

「傘を広げると紺色の夜空になり、星がキラキラ光っているんだよ。」と、話す心優の目は、輝いていた。

じーちゃんも、その一目に魅了され、「よし買おう!」と言っていた。

「とこれで、その傘はいくらするんだ?」と、聞かれると「い、一万五千円、、、」

「何?そんなにするのか?ブランド品なのか?」

「ううん、ブランド品じゃないけど、マニアには、超レアものだよ。今買わないと直ぐに売り切れちゃう」と聞くと、

じーちゃんは、「直ぐに壊れないか?破けたりしないか?」と聞き返すと、心優は「バッチグー」と自信を持っていうので、「よっしゃ!買おう!母さんには内緒でな」とそこはお互い了承した。

部屋に戻ると直ぐに、パソコンをいじくり購入のところにクリックした。

傘は数日後に来ると、母が、「何かしらこの物体は?」と、開けようと

すると、じーちゃんが急いで、「それは、じーちゃんの物だよ。健康器具を頼んだ。」と、急いで言うと、、部屋に持ち帰った。

学校から帰って来ると、じーちゃんは、心優に部屋に来なさい、と、誘うと、心優の目は輝き、急いでじーちゃんの部屋に行くと、長細いダンボールが、あり、心優は、嬉しそうに開けると「傘だー!」と、大はしゃぎした。

心優のこんな元気な姿は久しぶり見たなぁと、じーちゃんは、喜んだ。

部屋を暗くして、傘の中を二人で覗くと、そこには小さな宇宙があった。

「きれい、素敵、」と、二人は星が消えるまで見ていた。

電気をつけると、「いいもん選んだなぁ、」と、じーちゃんも誇り高くなっていた。

部屋に帰ると、心優は、傘を開いたりたたんだりして、故障品じゃないか確かめると、「よし!大丈夫!」と、気合いを入れて、枕元にあった蓮華草のあとに置いた。

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