第五

心優は、ベッドに寝かされ、母は「今はまだ熱がないけど、これから出るかも知れないから、安静にするのよ。何かあったら、携帯で連絡しなさい、急いで来るから」と、「家の中にいて、携帯⁈」と、疑問に思ったけど、母に言う度胸は既に折られていた。

暇だな〜、春一来ないかな?

何やってるのかなぁ?

と、隣の部屋くらいいいだろう、と、弟の部屋に行くと、

「あー、お姉ちゃん、起きたらダメじゃん。ちゃんと寝てなくちゃ」と、弟は、本当に心配しているらしく、「部屋までついて行ったげるから」と、たったの一メートルの距離を一緒に付き添った。

お姉ちゃんを助けた。

と、言う気持ちが、とても誇らしい気持ちになり、弟は、酔いしれていた。

「なんかあったら、携帯で呼んでね」と、言うと、部屋を出ていった。

「だから、な、なんで携帯⁈」と、「今日日の日本人は、わからない、、」と、頭が痛くなり出した。

母が様子を見に来た時、思わず「頭が痛い」と言うと、「ほら風邪よ!」「この薬を飲むのよ。頭痛にも効くのよ」

「あとは、無理に起きないで、リラックスしていれば良くなるから」と、いいながら、いつも布団を剥ぐ母が、布団をかけて居た。

心優は、なんか複雑、、、。

と、慣れない生活に不安すらでてきた。

ジッと出来るのは、得意な方だが、なんだか今日は、落ち着けない。

「あ、そだ、今日は、自転車で行ったんだ。」と。思い出すと、自転車を持って帰っこなくちゃ、明日、ヤバイ、明日寝坊したら、朝礼に間に合わない。

と、焦ると、どうにか取りに行けないと。と、考えると。

「ママにばれないかな、、。いつ頃取りに行けるかな?」と。母に根性をへし折られていた心優は、「夜中に取りに行くか」と、根性を持ちに返した。

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