第2章_執筆トレーニング術(文章表現能力UP!)

第2章1話:途中で文章につまった時

 タチマチPです。


 今回のテーマは、

 『執筆中に、文章に詰まって筆が止まってしまった場合』です。


 皆さんは、文章を書いている時に、


『ここのシーンは、どう書けば良いのかなぁ……』

『この後の展開を描写するのが難しいなぁ……』


 みたいなのって、書いていくうちに何度も出くわすと思うんですよ。

 何度も出くわすものに対して毎回時間かけてつまずくって、正直、効率がかなり悪いと思います。


 今回は、つまずいてしまったときにどのような思考パターンで執筆を進行できるかというのをタチマチP流にまとめてみましたので、コンテスト応募者様などがいらっしゃいまいたら、ぜひご覧ください。



※ちなみに結構文章長めですので、じっくり読めるタイミングで御覧ください

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つまずいている理由は大きく分けて2種類しかない

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 文章を書く際につまずく理由は下記の2パターンだけです。



(1)話の内容が決まらない

(2)文章の表現方法が決まらない



 意外かもしれないですが、ネタに困ったか、表現に困るかという2パターンでしか詰まる理由というのはありません。


 まずは自分がどちらでつまずいているかというのを把握しましょう。

 問題解決をするためには、自分が何に困っているか、きちんと把握することが大事です。

 

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(1)話の内容が決まらないという場合

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 「話の内容が決まらない」というのは、その言葉の通り、話の展開をどのようにすればよいのか分からなくなってしまった場合ですね。

 漫画家とか脚本家とか、ストーリー作る人だったら絶対にぶつかるやつです。


 まずは、自分がどの規模でネタに詰まっているか調べましょう。

 ネタづまりと言っても、ガッツリネタが無い場合と、ここの部分だけどうしても決まらないだけとか色々あると思います。


 規模によって対処方法は変わります。

 まずは下記の内容を見て仕分けしてみてください。

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★大クラスのネタづまり

・そもそもの作品アイデアが無い

・1巻→2巻を作成するにあたっての新たな展開が思いつかない

・物語の伏線となる内容が思いつかない

・世界観を設定するにあたっての大規模な仕様が思いつかない


★中クラスのネタづまり

・特定シーンでの細かなキャラクターの行動が思いつかない

・複数キャラクター同士の連携や分担が思いつかない


★小クラスのネタづまり

・特定シーンでの会話内容が思いつかない


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 上記の通りです。

 内容的には一部のものを抜粋した程度ですが、おおむね該当する項目はあるのではないでしょうか?


 話の大きな展開・世界観からキャラクターの描写、小さなところだと会話内容が思いつかないというところで大中小を振り分けています。

 同じネタづまりでも、言葉の通り小クラスならすぐに解決させることが出来ますし、大クラスならしっかりとした内容考案で解決させることが出来ます。


 では、それぞれの対処方法を記載します。

 あまり深く内容を書くわけではありませんが、ざっくりと自分ではこのように対処しておりますので、参考になりますと幸いです。


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★大クラスのネタづまり

 →きちんとした【最低限の仕様】が無いのが原因。

  仕様をまとめて、それを元に執筆をするのが解決方法です。


 世界観の仕様、そもそもの物語、一区切り着いた後の新たなる物語が思いつかないってのは、そもそもストーリー仕様を考えきれていないのが原因です。

 文章を書く以前に、まずはどのような展開を書くのだろうかというのをまとめることを先に行いましょう。

 ネタがなきゃ書けないのは当たり前です。

 食材がないのに料理作れってレベルで無理だと思います。


 最低限必要な仕様は下記のものです。


・登場キャラクター

・舞台

・世界観

・話の展開の初め〜中盤〜終盤

・最終的に一区切りでどのようなオチになるか


 ざっくりで大丈夫です。

 どんなキャラが、どこでどんなシーンからスタートし、どのような人と出会って、どのような経緯があり、このようなオチになった、ということさえ明確にできれば。


 あまり細かく考えすぎる必要もありません。

 ざっくり考えて、ざっくりまとめ、その情報を元にざっくり書いて、後でゆっくり文章は修正すればよいのです。


 物語は1度の執筆で完全に完成させられれば、それに越したことはありませんが、まあ基本的には修正を繰り返してなんぼなものではありますので、まずは最低限上記の仕様だけはしっかり決めて、骨組みとなる文章を書くことが大事です。


 アイデアが出ない、決まりきらないから文章を書かないというのは、正直言ってダメなパターンです。


 まずはざっくり仕様を考えて、その後に文章を書いてください。

 叩き台となる文章があれば、後でそれを元に修正はいくらでもできます。

 案はたくさん出して改善改善。

 一投入魂と考えずにアイデアを文章にしてください。


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★中クラスのネタづまり

 →自分・相手(相手以外)の行動をターン制にして考えてみる


 特定シーンでのキャラクターの行動、

 例えば、戦いをする際に、どのような攻撃で戦わせるか。

 どのように戦況を変えていくかなどですね。


 ちなみに中クラスと書いていますが、殆どの人は中クラスのネタづまりをしてしまっているのではないのかなって思っています。

 細かな戦いの描写なんてどう考えればエエねんって結構頻繁に出くわす部分ではありますし、レビュー的にも高いクオリティであるほど読者的に喜んでもらえやすい部分です。


 商業作品の例で言うと、ワンピースとかでアラバスタ編とか空島編とかありましたけど、あそこでの各キャラクター同士の戦い方とかですね。

 どのタイミングで攻撃を仕掛け、ダメージを受けて、必殺技を出して、どれくらい怪我をさせるのか、キャラクターの心理はどう変化していくのか。

 その最中、物語の舞台はどのような変化をしていくのか。


 難しそうですよね? うん、メッチャ難しい。

 クリエイター泣かせの部分とも言えます。


 ここの部分は、正直何度も何度も作品を書いていく毎にクオリティアップさせるという方法でしか内容を良くできない部分ではあったりします。

 だから、いきなりジャンプとかの長寿作品レベルを書こうとは思わず、考え方の基礎に基づきながらアイデアを詰めていきましょう。


 考え方としては、オセロ(リバーシ)を基準に考えてみてください。


◎オセロ的思考


 オセロには自分のターン、相手のターンがあります。

 自分だけじゃなく、相手も動いていることを意識してください。


 例えば、主人公がかっこよく戦おうとしている時、敵もやられたくないから必死になって対抗しようとしているのです。

 どのようにすれば迎撃できるか、落とし込めるか、考えることは主人公も敵も一緒。

 互いが必死になってぶつかり合う描写を丁寧にターン制でえがくことで、物語に熱気と迫真さが生まれるのです。


 なんか主人公サイドの人間だけがかっこよくなってしまっていないですか?

 それじゃあ多分物語は面白くならないです。


 物語の基軸は、困難と解決。

 つまり起承転結があってこそ、面白みが生まれるものです。

 

 自分が何をした、だから相手は何をし返した。

 その仕返しに対して、自分はどう対抗した。


 という行動パターンですね。


 →自分が右ストレートを出して攻撃。

 →相手が両手で顔をガード

 →ガードされたので、今度はジャブを入れてみる

 →相手は攻撃を受けないように一歩後ろに下がる

 →距離が空いたので、自分は相手に向けて前進する

 →前進する無防備な状況をチャンスに、相手は右ストレートを入れる


 etc……


 自分がどう、相手がどう、という動きの骨組みを考えることで、段々とストーリーの描写が充実してきます。

 もしも、途中で更に攻撃パターンとかを入れたければ、その中に更に追加していくことで更に内容が充実します。


 キャラクターの行動は、ドンドンと細かな描写が増えていく毎に面白みが増すものです。

 丁寧な作りは読者の話への理解を深め、最終的に面白さに気づいてくれる人が増えていく結果となります。


 まずはオセロ的思考で自分・相手(自分以外)がどのように行動していくのか骨組みを作って、暫定的な文章を作ってみてはいかがでしょうか?

 そういうアイデアをたくさん用意しておけば、どこかしらで役に立つストーリーとなっていくことでしょう。


 ここらへんは結構応用の部分になると思いますので、直ぐにできる必要はないと思いますが、意識しておけば、だんだん書けるようになってくるかもしれないです。


 アイデアをまとめ、執筆して、誰かに評価してもらえればなお良いかもしれないです。

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★小クラスのネタづまり

 →オチを意識しないでまずは書くことが大事

  クオリティは少しずつ肉付けすること


 会話シーンとかでどんな会話させるかわからないって人は初級者の人で結構多いです。

 正直、そこで詰まってしまうのはもったいないというか、そこは何時間も詰まる部分ではないということを言っておきたいです。


 例えばリアルで人と会話するときに、一文一句言葉の内容を意識して話すことってありますか?

 面接とか仕事とか、そういう部分では意識することはあるかもしれないですが、日常生活上では正直意識しなくても何とかなりますよね?


 小説もそれで良いんです。

 特別意識しない何気ない会話というのが、話の展開となっていくものです。

 会話自体に美しい正解は存在しません。


 物語の展開上、『必要最低限を会話』させれば、会話シーンは正直問題ありません。

 むしろ、無理やりオチをつけるような会話ってのは正直冷めるものです。

 無理やり入れるくらいなら、むしろ廃止したほうが良いです。


 ※逆に必要最低限の会話がないのは作品の品質低下につながります。要注意

  ・物語の展開に必要な世界観情報

  ・後で発生する伏線のための情報

  ・現状を説明する描写説明


  etc……


 会話の面白み、テンポの良さがある執筆をしている人ってのは、リアルでも会話が上手な人です。

 沢山の人と会話をして、どんな会話が面白いのかとにかくリアルで研究したほうが良いです。

 そのほうが、多分読者的にもウケの良い会話として捉えてもらえるはずです。


 会話が面白い人の周りには人が集まりますよね?

 人に集まるか、本に集まるか。それだけの違いです。


 あと、会話で詰まったら自分で声を出して言葉を作るという手もあります。

 実際に喋ったら、ああ、こういう流れで書けそうってのは良くあります。


 テキスト上でアイデアが出ないなら、


・まずはざっくり書く

・思いつかないなら言葉に出す

・面白みを出すには他作品を読み、リアルに会話する機会を増やす


 大事なことですので、しっかり覚えておきましょう。


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 さて、いかがだったでしょうか?

 アイデアが詰まった時の内容別対処方法は。


 一番ダメなのは、とりあえず詰まったから書くのを止めてしまうことです。

 とにかく書いて書いて書きまくることが小説家としてレベルアップに繋がる秘訣ですので、今回記載しましたような考え方をしまして、まずは書ききるということを目標に頑張ってみてください。


(1)の説明が長くなりすぎてしまいましたので、

【(2)文章の表現方法が決まらない】については、次回説明させて頂きます。


 それでは、また。


 タチマチP

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